1
00:00:19,960 --> 00:00:20,200
もしもし

2
00:00:20,200 --> 00:00:20,880
もしもし

3
00:00:20,200 --> 00:00:20,880
アシュラフ・マルワン
の声

4
00:00:20,880 --> 00:00:20,960
アシュラフ・マルワン
の声

5
00:00:20,960 --> 00:00:25,040
アシュラフ・マルワン
の声

6
00:00:20,960 --> 00:00:25,040
君の本のことで
折り返し電話がほしい

7
00:00:25,040 --> 00:00:25,400
アシュラフ・マルワン
の声

8
00:00:31,960 --> 00:00:35,800
君の本のことで
電話をくれないか

9
00:00:42,560 --> 00:00:44,120
もしもし

10
00:00:44,200 --> 00:00:46,840
私が君の本の主題だ

11
00:01:14,400 --> 00:01:18,280
ロンドン
24 カールトン・テラス

12
00:01:18,360 --> 00:01:19,600
１時頃

13
00:01:19,680 --> 00:01:22,080
アシュラフ・マルワン

14
00:01:22,520 --> 00:01:24,760
エジプト人
スーパースパイが

15
00:01:28,720 --> 00:01:30,080
バルコニーから転落

16
00:01:32,160 --> 00:01:35,200
場所はロンドン中心
カールトン・テラス

17
00:01:37,880 --> 00:01:42,040
救急隊がバラ庭園に
駆けつけると

18
00:01:37,880 --> 00:01:42,040
アロン・ブレグマン
歴史家

19
00:01:42,040 --> 00:01:42,440
アロン・ブレグマン
歴史家

20
00:01:43,040 --> 00:01:45,480
彼はわずかな言葉を残し

21
00:01:46,600 --> 00:01:48,240
亡くなった

22
00:01:51,240 --> 00:01:54,680
それを聞き 考えを巡らせた

23
00:01:54,760 --> 00:01:56,960
押されたのか？

24
00:01:57,440 --> 00:01:58,480
飛び降りたのか？

25
00:01:59,000 --> 00:02:03,520
特にエジプトでは
事故でないと噂された

26
00:02:04,240 --> 00:02:05,320
殺人だと

27
00:02:13,600 --> 00:02:15,480
1948年 パレスチナ

28
00:02:16,480 --> 00:02:18,720
ユダヤ人が
イスラエル独立を宣言

29
00:02:21,600 --> 00:02:22,440
イスラエル

30
00:02:22,440 --> 00:02:27,280
イスラエル

31
00:02:22,440 --> 00:02:27,280
翌日 エジプトと
周辺アラブ諸国が侵略

32
00:02:27,280 --> 00:02:27,800
イスラエル

33
00:02:30,200 --> 00:02:31,840
〝アラブ諸国と
イスラエル 戦争へ〞

34
00:02:31,840 --> 00:02:33,400
〝アラブ諸国と
イスラエル 戦争へ〞

35
00:02:31,840 --> 00:02:33,400
イスラエルとエジプトは―

36
00:02:33,400 --> 00:02:34,680
イスラエルとエジプトは―

37
00:02:35,640 --> 00:02:38,400
何年も敵対関係にあった

38
00:02:41,840 --> 00:02:45,920
エジプト　カイロ

39
00:02:47,640 --> 00:02:51,920
マルワンは
その紛争の中心にいた―

40
00:02:52,000 --> 00:02:55,480
現代屈指のスパイだった

41
00:02:59,040 --> 00:03:00,080
皮肉にも

42
00:03:00,160 --> 00:03:05,320
マルワンはイスラエルからも
最高のスパイとされた

43
00:03:07,000 --> 00:03:07,120
シャブタイ・シャビット
元モサド長官

44
00:03:07,120 --> 00:03:13,280
シャブタイ・シャビット
元モサド長官

45
00:03:07,120 --> 00:03:13,280
彼はイスラエルにとって
一番の情報源だった

46
00:03:13,280 --> 00:03:13,840
彼はイスラエルにとって
一番の情報源だった

47
00:03:15,960 --> 00:03:16,440
歴史上これだけの
有力情報を提供したのは―

48
00:03:16,440 --> 00:03:18,760
歴史上これだけの
有力情報を提供したのは―

49
00:03:16,440 --> 00:03:18,760
アシュラフ・マルワン

50
00:03:18,760 --> 00:03:20,040
歴史上これだけの
有力情報を提供したのは―

51
00:03:20,040 --> 00:03:21,920
歴史上これだけの
有力情報を提供したのは―

52
00:03:20,040 --> 00:03:21,920
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

53
00:03:21,920 --> 00:03:22,280
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

54
00:03:22,280 --> 00:03:25,720
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

55
00:03:22,280 --> 00:03:25,720
数少ない 類(たぐ)い稀(まれ)なスパイだ

56
00:03:26,880 --> 00:03:29,080
彼の死は謎だった

57
00:03:29,720 --> 00:03:32,120
殺人だと噂された

58
00:03:32,600 --> 00:03:34,240
死の前日―

59
00:03:34,320 --> 00:03:38,160
命の危険を感じると
私に言った

60
00:03:38,720 --> 00:03:40,320
誰の仕業か？

61
00:03:41,360 --> 00:03:41,840
エジプトの諜報(ちょうほう)局が
彼を殺した

62
00:03:41,840 --> 00:03:44,440
エジプトの諜報(ちょうほう)局が
彼を殺した

63
00:03:41,840 --> 00:03:44,440
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

64
00:03:44,520 --> 00:03:45,960
反逆者だったから

65
00:03:46,440 --> 00:03:51,320
イスラエル側は
彼を味方と思っていたが―

66
00:03:51,440 --> 00:03:53,600
騙(だま)されていた

67
00:03:51,440 --> 00:03:53,600
アブダラ・ホムダ
エジプト諜報専門家

68
00:03:53,680 --> 00:03:56,000
エジプトに貢献してくれた

69
00:03:57,040 --> 00:03:59,240
マーワンの妻 モナは―

70
00:03:59,320 --> 00:03:59,800
イスラエル側に殺されたと
疑った

71
00:03:59,800 --> 00:04:01,760
イスラエル側に殺されたと
疑った

72
00:03:59,800 --> 00:04:01,760
ラジーブ・サイアル
ジャーナリスト

73
00:04:01,760 --> 00:04:01,840
イスラエル側に殺されたと
疑った

74
00:04:01,840 --> 00:04:03,080
イスラエル側に殺されたと
疑った

75
00:04:01,840 --> 00:04:03,080
〝夫はモサドのスパイに
殺された〞

76
00:04:03,080 --> 00:04:06,920
〝夫はモサドのスパイに
殺された〞

77
00:04:07,640 --> 00:04:10,400
今考えると―

78
00:04:11,160 --> 00:04:14,040
自分に責任があったのか？

79
00:04:14,520 --> 00:04:18,440
私が世間に彼の素顔を暴いた

80
00:04:38,040 --> 00:04:42,080
2007年６月27日電話があった

81
00:04:42,640 --> 00:04:47,240
数時間前の謎の死について

82
00:04:48,400 --> 00:04:50,440
興味を掻き立てられた

83
00:04:52,440 --> 00:04:54,960
ジャーナリストとして
核心に迫りたかった

84
00:04:58,520 --> 00:05:01,720
一番の疑問は 死因

85
00:05:03,640 --> 00:05:04,760
殺人か？

86
00:05:05,240 --> 00:05:07,400
自殺か事故？

87
00:05:11,920 --> 00:05:14,480
ここが落ちた現場

88
00:05:17,000 --> 00:05:19,440
５階から落ちた

89
00:05:22,320 --> 00:05:25,800
家族によると
彼は予定があったという

90
00:05:26,360 --> 00:05:28,120
家族の集まり

91
00:05:28,200 --> 00:05:32,200
当日ビジネスの
打ち合わせもあった

92
00:05:33,320 --> 00:05:36,040
だから彼の家族は―

93
00:05:36,120 --> 00:05:41,400
自殺という噂を
真っ向から否定する

94
00:05:43,040 --> 00:05:44,280
真実が知りかった

95
00:05:44,920 --> 00:05:49,120
でもそれは
想像以上に困難だった

96
00:05:56,640 --> 00:05:57,720
彼が亡くなった日

97
00:05:58,680 --> 00:06:00,800
彼からの電話を待ってた

98
00:06:01,800 --> 00:06:04,600
電波が悪いのかと思って

99
00:06:05,200 --> 00:06:05,680
階段を上がり
留守電がないか確認した

100
00:06:05,680 --> 00:06:10,560
階段を上がり
留守電がないか確認した

101
00:06:05,680 --> 00:06:10,560
アロン・ブレグマン
歴史家

102
00:06:10,560 --> 00:06:11,080
アロン・ブレグマン
歴史家

103
00:06:12,040 --> 00:06:12,920
なかった

104
00:06:17,120 --> 00:06:21,840
ずっと
中東戦争に興味があった

105
00:06:26,200 --> 00:06:30,760
軍隊にいた頃
イスラエル諜報(ちょうほう)局の―

106
00:06:30,840 --> 00:06:34,480
スーパースパイがいると
知られていた

107
00:06:36,080 --> 00:06:38,920
でもイスラエル軍の検問で

108
00:06:39,520 --> 00:06:42,800
それに関する記述は
規制されていた

109
00:06:44,760 --> 00:06:45,880
重大機密

110
00:06:46,360 --> 00:06:49,840
ガザ西岸地区で
６人のアラブ人殺害

111
00:06:50,320 --> 00:06:54,840
1987年パレスチナの台頭は
私にとって―

112
00:06:56,720 --> 00:06:58,880
転換期だった

113
00:06:59,720 --> 00:07:03,720
イスラエル兵士が
パレスチナ人を殴っていた

114
00:07:04,840 --> 00:07:06,600
正気の沙汰ではない

115
00:07:07,000 --> 00:07:10,520
ユダヤ人が外国から
受けてきた痛みを―

116
00:07:10,600 --> 00:07:12,920
パレスチナ人に加えている

117
00:07:13,200 --> 00:07:14,360
もう戻らない

118
00:07:14,840 --> 00:07:17,440
この暴力が止まるまで

119
00:07:17,520 --> 00:07:19,800
“ブレグマンは戻らない”

120
00:07:21,800 --> 00:07:24,200
そこでイギリスに移住した

121
00:07:29,200 --> 00:07:33,240
アラブ・イスラエル紛争の
博士号を取得した後

122
00:07:33,680 --> 00:07:38,800
ロンドンのキングスカレッジ
戦争学の教員になった

123
00:07:38,880 --> 00:07:43,440
授業でこのスパイの話した？

124
00:07:44,400 --> 00:07:46,840
６冊の本を出版した

125
00:07:47,320 --> 00:07:48,560
何も知らないだろう

126
00:07:49,080 --> 00:07:50,760
冗談だよ

127
00:07:51,240 --> 00:07:52,240
それ使うよ

128
00:07:54,960 --> 00:07:56,400
1998年

129
00:07:56,960 --> 00:08:00,720
ドキュメンタリーの
相談役として

130
00:08:01,360 --> 00:08:06,120
イスラエル諜報(ちょうぼう)局長を
取材した

131
00:08:07,000 --> 00:08:07,040
ゼイラ少将
元諜報局長

132
00:08:07,040 --> 00:08:08,800
ゼイラ少将
元諜報局長

133
00:08:07,040 --> 00:08:08,800
エリ・ゼイラ少将

134
00:08:08,800 --> 00:08:10,440
ゼイラ少将
元諜報局長

135
00:08:10,440 --> 00:08:12,520
ゼイラ少将
元諜報局長

136
00:08:10,440 --> 00:08:12,520
取材が終わった後

137
00:08:12,520 --> 00:08:12,600
ゼイラ少将
元諜報局長

138
00:08:12,600 --> 00:08:13,960
ゼイラ少将
元諜報局長

139
00:08:12,600 --> 00:08:13,960
廊下で彼から
言われたことは―

140
00:08:13,960 --> 00:08:16,240
廊下で彼から
言われたことは―

141
00:08:16,320 --> 00:08:18,800
私の全てを変えた

142
00:08:19,840 --> 00:08:22,480
モサドのトップスパイが

143
00:08:23,040 --> 00:08:24,440
二重スパイだったと

144
00:08:25,480 --> 00:08:27,640
大きな衝撃だった

145
00:08:28,760 --> 00:08:32,080
二重スパイだとしたら？

146
00:08:32,560 --> 00:08:37,280
彼が 中東史上
最も重要な戦争の最中

147
00:08:38,920 --> 00:08:39,280
二重スパイだったとしたら

148
00:08:39,280 --> 00:08:40,280
二重スパイだったとしたら

149
00:08:39,280 --> 00:08:40,280
１９７３年の戦争

150
00:08:40,280 --> 00:08:42,040
１９７３年の戦争

151
00:08:42,040 --> 00:08:44,040
１９７３年の戦争

152
00:08:42,040 --> 00:08:44,040
イスラエル側が―

153
00:08:44,640 --> 00:08:49,120
判断材料とした
全ての情報が疑われる

154
00:08:54,160 --> 00:08:58,280
イスラエルは諜報(ちょうほう)局に
頼っている

155
00:08:59,400 --> 00:09:02,440
常に正確な情報が必要

156
00:09:03,640 --> 00:09:07,160
味方の優秀なスパイに
欺(あざむ)かれたら

157
00:09:08,400 --> 00:09:10,800
評判が台無しだ

158
00:09:11,640 --> 00:09:12,440
元モサド本部
イスラエル諜報局

159
00:09:12,440 --> 00:09:15,400
元モサド本部
イスラエル諜報局

160
00:09:12,440 --> 00:09:15,400
よって諜報局は―

161
00:09:15,480 --> 00:09:17,440
アモスさん

162
00:09:15,480 --> 00:09:17,440
元イスラエル国防軍
諜報局 情報分析部門
所長

163
00:09:17,440 --> 00:09:17,520
元イスラエル国防軍
諜報局 情報分析部門
所長

164
00:09:17,520 --> 00:09:19,800
元イスラエル国防軍
諜報局 情報分析部門
所長

165
00:09:17,520 --> 00:09:19,800
話の筋を―

166
00:09:19,880 --> 00:09:21,680
リスクは？

167
00:09:19,880 --> 00:09:21,680
元モサド欧州局長

168
00:09:21,680 --> 00:09:21,760
元モサド欧州局長

169
00:09:21,760 --> 00:09:24,080
元モサド欧州局長

170
00:09:21,760 --> 00:09:24,080
通す必要がある

171
00:09:24,080 --> 00:09:24,160
通す必要がある

172
00:09:24,160 --> 00:09:25,160
通す必要がある

173
00:09:24,160 --> 00:09:25,160
元モサド長官

174
00:09:25,160 --> 00:09:25,240
元モサド長官

175
00:09:25,240 --> 00:09:26,760
元モサド長官

176
00:09:25,240 --> 00:09:26,760
繊細な話題だ

177
00:09:26,760 --> 00:09:27,760
元モサド長官

178
00:09:27,840 --> 00:09:28,600
若きブレグマンは白熱した

179
00:09:28,600 --> 00:09:33,000
若きブレグマンは白熱した

180
00:09:28,600 --> 00:09:33,000
アロン・ブレグマン
歴史家

181
00:09:33,840 --> 00:09:38,440
夢に描いていたような
大スクープ

182
00:09:40,640 --> 00:09:45,000
しかし危険なゲームだ
とも思った

183
00:09:55,920 --> 00:09:59,040
1967年 カイロ

184
00:10:02,240 --> 00:10:03,960
アシュラフ・マルワンは

185
00:10:06,120 --> 00:10:08,200
上級大将の息子だった

186
00:10:09,040 --> 00:10:14,080
社会的な地位が高いと
見られていた

187
00:10:16,120 --> 00:10:18,480
化学科卒業と同時に

188
00:10:18,960 --> 00:10:19,880
彼は―

189
00:10:21,760 --> 00:10:23,120
モナと出会った

190
00:10:24,200 --> 00:10:24,720
ガマール・アブドゥル
ナーセル―

191
00:10:24,720 --> 00:10:26,240
ガマール・アブドゥル
ナーセル―

192
00:10:24,720 --> 00:10:26,240
モナ・ナーセル

193
00:10:26,240 --> 00:10:27,520
モナ・ナーセル

194
00:10:28,480 --> 00:10:30,240
エジプト大統領の娘

195
00:10:34,760 --> 00:10:36,040
彼らは恋に落ちた

196
00:10:40,480 --> 00:10:42,480
彼にとっては
逆玉の輿ってわけさ

197
00:10:42,480 --> 00:10:45,680
彼にとっては
逆玉の輿ってわけさ

198
00:10:42,480 --> 00:10:45,680
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

199
00:10:45,680 --> 00:10:46,240
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

200
00:10:46,320 --> 00:10:50,800
偉大なナーセル大統領の
娘と結婚した

201
00:10:52,400 --> 00:10:55,800
ナーセルは
アラブ人にとって神

202
00:10:56,240 --> 00:10:57,200
拝まれた

203
00:10:57,720 --> 00:10:58,600
ナーセル

204
00:11:01,800 --> 00:11:03,200
1967年
ナーセルに危機が訪れた

205
00:11:03,200 --> 00:11:05,720
1967年
ナーセルに危機が訪れた

206
00:11:03,200 --> 00:11:05,720
ハゼム・カンディル
ケンブリッジ大学
社会学者

207
00:11:07,600 --> 00:11:10,760
イスラエル軍が
エジプト空軍を襲撃

208
00:11:10,760 --> 00:11:11,600
イスラエル軍が
エジプト空軍を襲撃

209
00:11:10,760 --> 00:11:11,600
アブダラ・ホムダ
エジプト諜報専門家

210
00:11:12,640 --> 00:11:17,160
1967年 ６日戦争

211
00:11:17,720 --> 00:11:18,280
エジプトは
シナイ半島を失った

212
00:11:18,280 --> 00:11:21,840
エジプトは
シナイ半島を失った

213
00:11:18,280 --> 00:11:21,840
エジプト　シナイ半島

214
00:11:21,840 --> 00:11:24,280
エジプト　シナイ半島

215
00:11:24,280 --> 00:11:24,920
エジプト　シナイ半島

216
00:11:24,280 --> 00:11:24,920
エジプトにとって
信じられない事態

217
00:11:24,920 --> 00:11:28,400
エジプトにとって
信じられない事態

218
00:11:29,320 --> 00:11:33,000
国の威信(いしん)が打撃を受けた

219
00:11:33,480 --> 00:11:34,080
そして軍隊の再建が始まった

220
00:11:34,080 --> 00:11:36,840
そして軍隊の再建が始まった

221
00:11:34,080 --> 00:11:36,840
アブダラ・ホムダ
エジプト諜報専門家

222
00:11:37,440 --> 00:11:40,120
目的は戦争の発動

223
00:11:41,440 --> 00:11:43,200
シナイ半島と―

224
00:11:43,280 --> 00:11:48,640
エジプト国民の誇りを
取り戻すため

225
00:11:48,720 --> 00:11:51,080
1967年以前のように

226
00:11:52,920 --> 00:11:56,600
マルワンはこの時期に
ナーセル家に入った

227
00:11:57,720 --> 00:11:59,600
彼は重役を担いたい

228
00:12:00,160 --> 00:12:03,440
だがナーセルは彼を
信用しなかった

229
00:12:03,520 --> 00:12:05,000
結婚の目的は―

230
00:12:05,000 --> 00:12:05,480
結婚の目的は―

231
00:12:05,000 --> 00:12:05,480
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

232
00:12:05,480 --> 00:12:05,560
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

233
00:12:05,560 --> 00:12:09,200
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

234
00:12:05,560 --> 00:12:09,200
一家の権力を
得るためではないかと

235
00:12:09,200 --> 00:12:10,160
一家の権力を
得るためではないかと

236
00:12:11,400 --> 00:12:12,400
ナーセルは

237
00:12:12,800 --> 00:12:15,800
彼は娘に惚れたのではなく

238
00:12:15,880 --> 00:12:21,080
大統領の娘だから
結婚したのだと思った

239
00:12:22,520 --> 00:12:28,560
ナーセルはアシュラフに
下級の役職を与えた

240
00:12:29,360 --> 00:12:31,760
敵の政治家と同様

241
00:12:31,840 --> 00:12:33,120
近くに置き 見張っておく

242
00:12:33,120 --> 00:12:34,880
近くに置き 見張っておく

243
00:12:33,120 --> 00:12:34,880
アブダラ・ホムダ
エジプト諜報専門家

244
00:12:34,880 --> 00:12:34,960
アブダラ・ホムダ
エジプト諜報専門家

245
00:12:34,960 --> 00:12:37,960
アブダラ・ホムダ
エジプト諜報専門家

246
00:12:34,960 --> 00:12:37,960
混乱を起こさないように

247
00:12:37,960 --> 00:12:39,000
アブダラ・ホムダ
エジプト諜報専門家

248
00:12:39,880 --> 00:12:44,280
アシュラフは
品位を落とされた気分で

249
00:12:44,360 --> 00:12:47,640
ナーセルを恨むようになった

250
00:12:49,640 --> 00:12:52,880
そこで新妻とロンドンへ

251
00:12:55,920 --> 00:12:57,880
エジプトの報道によると

252
00:12:59,000 --> 00:13:00,920
彼は―

253
00:13:01,720 --> 00:13:04,000
贅沢三昧をしていた

254
00:13:04,720 --> 00:13:05,640
クラブ

255
00:13:07,040 --> 00:13:08,080
高級飲食店

256
00:13:10,160 --> 00:13:12,440
エジプト国民の平均より

257
00:13:14,040 --> 00:13:16,560
遥かに贅沢な暮らし

258
00:13:21,720 --> 00:13:24,560
ナーセルの生活は質素で

259
00:13:24,640 --> 00:13:27,400
これを大きな恥と感じた

260
00:13:27,720 --> 00:13:30,760
ナーセルは彼を
カイロへ呼び戻し

261
00:13:31,600 --> 00:13:36,240
アシュラフはナーセルに
束縛された気分だった

262
00:13:36,320 --> 00:13:40,840
義父への復讐を
望むようになった

263
00:13:47,960 --> 00:13:52,440
'67年の６日戦争
エジプトの悲劇

264
00:13:52,520 --> 00:13:57,240
イスラエル 前代未聞の勝利

265
00:13:57,320 --> 00:14:01,600
エジプトの
シナイ半島勢力を完全破壊

266
00:14:03,840 --> 00:14:07,680
エジプトは復讐を誓った

267
00:14:08,640 --> 00:14:12,080
'67年の６日戦争直後―

268
00:14:13,840 --> 00:14:14,520
元モサド本部
イスラエル諜報局

269
00:14:14,520 --> 00:14:18,200
元モサド本部
イスラエル諜報局

270
00:14:14,520 --> 00:14:18,200
起こりうる
エジプトとの戦争は

271
00:14:18,200 --> 00:14:18,760
元モサド本部
イスラエル諜報局

272
00:14:19,240 --> 00:14:19,480
シャブタイ・シャビト
元モサド長官

273
00:14:19,480 --> 00:14:22,440
シャブタイ・シャビト
元モサド長官

274
00:14:19,480 --> 00:14:22,440
モサドにとっての
最優先案件だった

275
00:14:22,440 --> 00:14:23,680
モサドにとっての
最優先案件だった

276
00:14:26,920 --> 00:14:29,240
ナーセルは同盟を強化

277
00:14:29,320 --> 00:14:35,920
どの国も政府も 敵の意図を
把握する必要がある

278
00:14:36,640 --> 00:14:38,000
それを知れば知るほど―

279
00:14:38,000 --> 00:14:39,480
それを知れば知るほど―

280
00:14:38,000 --> 00:14:39,480
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

281
00:14:39,480 --> 00:14:40,240
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

282
00:14:40,240 --> 00:14:42,080
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

283
00:14:40,240 --> 00:14:42,080
戦争を阻止できる

284
00:14:42,080 --> 00:14:44,480
戦争を阻止できる

285
00:14:46,240 --> 00:14:51,280
モサドの国防軍の諜報局は
非常に重要だった

286
00:14:53,840 --> 00:14:53,960
モサドは

287
00:14:53,960 --> 00:14:54,920
モサドは

288
00:14:53,960 --> 00:14:54,920
元モサド本部
イスラエル諜報局

289
00:14:54,920 --> 00:14:56,120
元モサド本部
イスラエル諜報局

290
00:14:56,120 --> 00:14:58,280
元モサド本部
イスラエル諜報局

291
00:14:56,120 --> 00:14:58,280
情報収集と―

292
00:14:58,280 --> 00:14:58,920
元モサド本部
イスラエル諜報局

293
00:15:00,160 --> 00:15:03,200
特殊作戦を行う

294
00:15:03,760 --> 00:15:06,920
１９７２年 ミュンヘン
オリンピック事件
イスラエル選手殺害

295
00:15:07,000 --> 00:15:09,960
1972年 ガサン・カナファニ
車爆破

296
00:15:10,040 --> 00:15:13,560
1986年 モルデチャイ
バヌヌ誘拐

297
00:15:13,640 --> 00:15:14,760
暗殺
クカース　モーセン
エルマシャド

298
00:15:14,840 --> 00:15:16,360
ブル　ブセイソ　シャカキ
エルディーン　カリル

299
00:15:16,440 --> 00:15:18,200
ＣＩＡとは違う

300
00:15:18,280 --> 00:15:20,160
ＣＩＡは世界を相手にする

301
00:15:20,160 --> 00:15:22,040
ＣＩＡは世界を相手にする

302
00:15:20,160 --> 00:15:22,040
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

303
00:15:22,040 --> 00:15:22,640
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

304
00:15:22,640 --> 00:15:25,280
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

305
00:15:22,640 --> 00:15:25,280
南米やアフリカにも
エージェントがいる

306
00:15:25,280 --> 00:15:26,600
南米やアフリカにも
エージェントがいる

307
00:15:26,680 --> 00:15:31,880
もしかしたら北極にも
世界中にいる

308
00:15:31,960 --> 00:15:35,600
ここイスラエルでは
的(まと)が絞られる

309
00:15:38,960 --> 00:15:40,800
大敵に

310
00:15:44,480 --> 00:15:48,800
現役時代のあなたの
任務と役割は？

311
00:15:48,880 --> 00:15:50,400
話せない

312
00:15:59,680 --> 00:16:01,640
'67年

313
00:16:02,600 --> 00:16:06,560
情報を探し始めた

314
00:16:06,640 --> 00:16:09,760
エジプトとの戦争の可能性を

315
00:16:10,960 --> 00:16:12,400
示唆するか

316
00:16:12,520 --> 00:16:15,480
もしくはその反対か

317
00:16:25,360 --> 00:16:31,280
ロンドン

318
00:16:32,240 --> 00:16:38,040
スパイの素顔を暴くことに
不安はありました？

319
00:16:39,040 --> 00:16:41,760
モサドは非常に危険だ

320
00:16:42,240 --> 00:16:48,080
彼らのスパイを暴くことは
自分の身を危険に晒(さら)すこと

321
00:16:49,240 --> 00:16:50,520
でも知りたかった

322
00:16:52,320 --> 00:16:55,560
大きなリスクと賭けで
無鉄砲だった

323
00:16:59,440 --> 00:17:01,600
奥さんは何と？

324
00:17:02,720 --> 00:17:05,000
良く思わないと思った

325
00:17:06,320 --> 00:17:09,640
こんなことに関与するのは

326
00:17:09,720 --> 00:17:13,560
妻は私より節度があり
無鉄砲ではなかった

327
00:17:15,040 --> 00:17:18,320
だから彼女には
何も伝えなかった

328
00:17:26,120 --> 00:17:29,440
何百もの記事や本を読んで

329
00:17:29,920 --> 00:17:33,520
彼の正体のヒントを探した

330
00:17:35,920 --> 00:17:38,160
手当たり次第

331
00:17:38,800 --> 00:17:40,120
何でも読んだ

332
00:17:40,720 --> 00:17:43,840
そして鍵となる本と出会った

333
00:17:43,920 --> 00:17:46,880
エリ・ゼイラの自伝

334
00:17:46,880 --> 00:17:47,560
エリ・ゼイラの自伝

335
00:17:46,880 --> 00:17:47,560
ゼイラ少将
元諜報局長

336
00:17:47,560 --> 00:17:47,640
ゼイラ少将
元諜報局長

337
00:17:47,640 --> 00:17:50,320
ゼイラ少将
元諜報局長

338
00:17:47,640 --> 00:17:50,320
モサドを欺(あざむ)いた二重スパイが
いると言った人物

339
00:17:50,320 --> 00:17:54,520
モサドを欺(あざむ)いた二重スパイが
いると言った人物

340
00:17:54,600 --> 00:17:58,280
匿名のスパイの
ことが書かれている

341
00:17:59,320 --> 00:18:03,520
リヤドの会合に
同席した３人のこと

342
00:18:03,600 --> 00:18:05,120
サウジアラビア王ファイサル
サダトと もう１人

343
00:18:05,120 --> 00:18:08,240
サウジアラビア王ファイサル
サダトと もう１人

344
00:18:05,120 --> 00:18:08,240
アンワル・サダト
ファイサル国王

345
00:18:09,280 --> 00:18:15,560
３人目の名前がないことに
疑問を抱いた

346
00:18:15,640 --> 00:18:19,920
そのスパイが主題の章の中で

347
00:18:20,400 --> 00:18:22,760
なぜ名前がない？

348
00:18:23,280 --> 00:18:25,720
記述がないこと自体が―

349
00:18:25,800 --> 00:18:28,320
欠けている情報は

350
00:18:28,400 --> 00:18:29,960
編集によるもの

351
00:18:30,520 --> 00:18:31,720
なぜ？

352
00:18:32,400 --> 00:18:34,400
誰かが名前を―

353
00:18:34,480 --> 00:18:36,640
隠そうとしたのかも

354
00:18:37,320 --> 00:18:41,840
参照がある　ロビンソン 136

355
00:18:46,040 --> 00:18:47,320
136

356
00:18:48,040 --> 00:18:52,320
３人目
アシュラフ・マルワン

357
00:18:52,800 --> 00:18:56,600
これを見た途端 赤信号が―

358
00:18:57,440 --> 00:18:58,680
点滅した

359
00:18:58,760 --> 00:19:01,000
アシュラフ・マルワン

360
00:19:01,560 --> 00:19:06,000
直感で彼の名前が
重要だと思った

361
00:19:06,080 --> 00:19:06,960
アシュラフ・マルワン

362
00:19:08,120 --> 00:19:10,520
知識に基づく推論だった

363
00:19:11,080 --> 00:19:13,520
イスラエル　テルアビブ

364
00:19:16,440 --> 00:19:19,000
ゼイラにファックスを送った

365
00:19:20,040 --> 00:19:23,800
名前を確証してくれると
期待して

366
00:19:24,600 --> 00:19:25,640
賭けに出た

367
00:19:27,320 --> 00:19:29,160
でも彼の返事は

368
00:19:30,720 --> 00:19:31,920
“開示できない”

369
00:19:34,640 --> 00:19:36,640
ここで頓挫(とんざ)した

370
00:19:41,240 --> 00:19:47,320
でもゼイラが
否定しなかったということは

371
00:19:48,800 --> 00:19:52,440
いい筋だという事だと思った

372
00:19:59,520 --> 00:20:02,080
…交渉を拒否

373
00:20:02,160 --> 00:20:02,360
アラブ圏が大打撃から
巻き返そうとする中…

374
00:20:02,360 --> 00:20:04,560
アラブ圏が大打撃から
巻き返そうとする中…

375
00:20:02,360 --> 00:20:04,560
エジプト　カイロ

376
00:20:04,560 --> 00:20:04,640
アラブ圏が大打撃から
巻き返そうとする中…

377
00:20:04,640 --> 00:20:06,320
アラブ圏が大打撃から
巻き返そうとする中…

378
00:20:04,640 --> 00:20:06,320
１９７０年９月28日

379
00:20:06,320 --> 00:20:07,440
１９７０年９月28日

380
00:20:07,520 --> 00:20:10,920
予想外の
ナーセル大統領の死により

381
00:20:11,000 --> 00:20:13,840
緊迫した中東情勢が
更に複雑化

382
00:20:14,920 --> 00:20:18,200
次期大統領は
アンワル・サダト

383
00:20:23,720 --> 00:20:26,120
サダト大統領就任

384
00:20:26,680 --> 00:20:30,320
ナーサル政府のトップたちは

385
00:20:31,160 --> 00:20:32,280
サダトに―

386
00:20:33,320 --> 00:20:35,560
不満を抱いていた

387
00:20:37,080 --> 00:20:39,480
反抗があった

388
00:20:42,600 --> 00:20:43,440
そして

389
00:20:43,920 --> 00:20:47,640
アシュラフは実に賢かった

390
00:20:48,960 --> 00:20:53,040
マルワンはある記録を入手し

391
00:20:53,680 --> 00:20:55,480
サダトに渡した

392
00:20:55,560 --> 00:20:59,440
サダトはその情報を利用して

393
00:20:59,520 --> 00:21:01,360
敵を裁判にかけた

394
00:21:02,920 --> 00:21:04,640
サダトの敵の裁判

395
00:21:07,040 --> 00:21:08,800
〈公私混同では？〉

396
00:21:09,120 --> 00:21:11,880
〈真実は法廷の手中に〉

397
00:21:12,400 --> 00:21:15,520
マルワンの将来の
キャリアのために

398
00:21:15,600 --> 00:21:18,520
サダトへの忠誠を
証明することは

399
00:21:18,600 --> 00:21:23,360
ナーセルの側近への
裏切り行為でもあった

400
00:21:27,120 --> 00:21:29,280
判定　終身刑

401
00:21:29,800 --> 00:21:34,360
サダトは彼への褒美として

402
00:21:34,920 --> 00:21:39,720
大統領顧問に任命した

403
00:21:45,640 --> 00:21:47,120
彼はサダトの

404
00:21:47,920 --> 00:21:48,800
側近の１人に

405
00:21:47,920 --> 00:21:48,800
アシュラフ・マルワン

406
00:21:48,800 --> 00:21:51,040
アシュラフ・マルワン

407
00:21:52,040 --> 00:21:54,440
当時彼はまだ20代

408
00:21:55,720 --> 00:21:59,560
同役職では史上最年少だった

409
00:22:02,640 --> 00:22:05,480
いかにもマルワンらしい

410
00:22:05,560 --> 00:22:09,920
全てのステップを
計算し尽くしていた

411
00:22:18,640 --> 00:22:23,400
マルワンがそのスパイだと
確信があったが

412
00:22:24,520 --> 00:22:26,400
確証が必要だった

413
00:22:27,720 --> 00:22:33,800
そこでゼイラの本の編集者

414
00:22:34,640 --> 00:22:36,320
ラミ・タルが―

415
00:22:36,920 --> 00:22:39,080
ヒントをくれると思った

416
00:22:41,000 --> 00:22:45,160
編集者はゼイラと話したはず

417
00:22:45,360 --> 00:22:47,240
計画を練り

418
00:22:48,960 --> 00:22:51,360
テルアビブへ飛んだ

419
00:22:58,720 --> 00:23:03,160
ロニー・ブレグマンは
名前を確認したがった

420
00:23:04,360 --> 00:23:05,760
私は知っていた

421
00:23:07,000 --> 00:23:10,120
でも知らないと伝えた

422
00:23:10,200 --> 00:23:13,280
知っていても言わない

423
00:23:14,520 --> 00:23:17,080
知らないから言わない

424
00:23:17,160 --> 00:23:18,600
そう伝えた

425
00:23:19,080 --> 00:23:22,120
会話を始めて10分

426
00:23:22,200 --> 00:23:27,040
少し打ち解けて
まだ飽きていないうちに

427
00:23:27,560 --> 00:23:30,080
彼の目をまっすぐ見て

428
00:23:30,160 --> 00:23:31,360
こう言った

429
00:23:32,120 --> 00:23:34,320
“スーパースパイの名を
知ってる”

430
00:23:34,920 --> 00:23:36,520
“そうか”

431
00:23:37,320 --> 00:23:38,320
彼は言った

432
00:23:38,920 --> 00:23:42,240
“アシュラフ・マルワン”

433
00:23:44,320 --> 00:23:46,600
ハッとさせられたよ

434
00:23:47,200 --> 00:23:49,040
彼の反応は

435
00:23:49,560 --> 00:23:50,960
間違いなかった

436
00:23:51,560 --> 00:23:55,440
名を認めた覚えはない

437
00:23:55,840 --> 00:23:58,600
彼は目をそらして笑った

438
00:23:59,160 --> 00:24:00,040
ビンゴ

439
00:24:00,120 --> 00:24:04,520
ポーカーフェイスって
言うだろう

440
00:24:04,600 --> 00:24:07,600
私はすぐ顔に出てしまう

441
00:24:07,680 --> 00:24:12,080
だからその名を聞いたとき―

442
00:24:12,160 --> 00:24:13,120
ああ

443
00:24:13,880 --> 00:24:16,560
認めたようなものさ

444
00:24:20,840 --> 00:24:23,200
上機嫌でロンドンに戻った

445
00:24:24,400 --> 00:24:25,280
名を確信した

446
00:24:26,360 --> 00:24:27,480
嬉しかった

447
00:24:28,160 --> 00:24:29,000
本当に

448
00:24:29,720 --> 00:24:30,840
祝ったよ

449
00:24:31,920 --> 00:24:34,040
でもまだ確証が必要だった

450
00:24:34,640 --> 00:24:35,800
二重スパイだったことを

451
00:24:40,440 --> 00:24:44,120
モサドはどのように
マルワンに接触した？

452
00:24:46,640 --> 00:24:47,840
彼からやって来た

453
00:24:52,880 --> 00:24:55,440
ロンドン

454
00:24:55,520 --> 00:24:57,880
ナーセル死去から２ヶ月

455
00:24:57,960 --> 00:24:59,720
ある日　ロンドンで

456
00:25:01,440 --> 00:25:04,360
彼はイスラエル大使館に
電話した

457
00:25:09,480 --> 00:25:11,800
歴史が作られる瞬間

458
00:25:11,880 --> 00:25:14,400
単なる幸運だ

459
00:25:14,880 --> 00:25:16,560
彼が電話したとき

460
00:25:17,400 --> 00:25:22,000
たまたまモサド欧州局長
シュメル・ゴレンが―

461
00:25:22,080 --> 00:25:22,560
大使館を訪れていた

462
00:25:22,560 --> 00:25:24,880
大使館を訪れていた

463
00:25:22,560 --> 00:25:24,880
シュメル・ゴレン

464
00:25:28,080 --> 00:25:31,160
〈当時モサド欧州局長で〉

465
00:25:28,080 --> 00:25:31,160
シュメル・ゴレン
元モサド欧州局長

466
00:25:31,160 --> 00:25:31,240
シュメル・ゴレン
元モサド欧州局長

467
00:25:31,840 --> 00:25:34,680
〈電話の名前にピンと来た〉

468
00:25:34,760 --> 00:25:41,520
〈でもそんな男が向こうから
かけてくる訳ないと言った〉

469
00:25:43,440 --> 00:25:46,800
新規エージェントを
採用するリスクは？

470
00:25:46,800 --> 00:25:48,600
新規エージェントを
採用するリスクは？

471
00:25:46,800 --> 00:25:48,600
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

472
00:25:48,600 --> 00:25:48,680
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

473
00:25:48,680 --> 00:25:50,800
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

474
00:25:48,680 --> 00:25:50,800
第一に
二重スパイかもしれない

475
00:25:50,800 --> 00:25:53,440
第一に
二重スパイかもしれない

476
00:25:53,520 --> 00:25:55,720
第二に 偽装の可能性

477
00:25:56,200 --> 00:26:01,080
第三に 我々を明け渡す
これは非常に危険だ

478
00:26:01,160 --> 00:26:04,120
情報将校として

479
00:26:05,040 --> 00:26:07,680
疑われるような背景や―

480
00:26:08,240 --> 00:26:09,800
個性がなければ

481
00:26:10,720 --> 00:26:14,440
成功するチャンスは少ない

482
00:26:16,040 --> 00:26:17,600
飛び込みの場合

483
00:26:17,680 --> 00:26:20,440
尚更疑わしくあるべき

484
00:26:25,520 --> 00:26:31,080
“エジプト大統領の義理
息子が飛び込み営業？”

485
00:26:33,720 --> 00:26:35,880
そんな機会を逃すまい

486
00:26:37,520 --> 00:26:39,920
〈賭けだった〉

487
00:26:40,000 --> 00:26:42,760
〈一か八かだ〉

488
00:26:43,120 --> 00:26:46,440
〈恩賞を受けるか
侮辱を受けるか〉

489
00:26:52,400 --> 00:26:54,200
〈とっさに―〉

490
00:26:55,520 --> 00:26:57,480
〈公式手順に反して〉

491
00:26:58,520 --> 00:27:00,880
〈同日ホテルで
ミーティーングした〉

492
00:27:02,640 --> 00:27:05,640
〈短い会話だった〉

493
00:27:05,720 --> 00:27:10,800
〈彼はロシアとエジプトの
政府上層部の―〉

494
00:27:10,920 --> 00:27:13,600
〈モスクワ会合の〉

495
00:27:13,680 --> 00:27:19,480
〈信憑(しんぴょう)性ある情報をくれた〉

496
00:27:21,120 --> 00:27:27,800
〈このような会合への潜入は
情報将校にとっての夢だ〉

497
00:27:29,960 --> 00:27:32,960
元モサド本部
イスラエル諜報局

498
00:27:36,720 --> 00:27:37,560
私の仕事は
彼の情報を確認すること

499
00:27:37,560 --> 00:27:41,520
私の仕事は
彼の情報を確認すること

500
00:27:37,560 --> 00:27:41,520
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

501
00:27:42,240 --> 00:27:44,240
疑わしいことは―

502
00:27:44,840 --> 00:27:48,520
何も見つからなかった

503
00:27:49,720 --> 00:27:52,680
どうやって彼を監査した？

504
00:27:52,760 --> 00:27:59,000
詳細を説明する意味はないが

505
00:27:59,480 --> 00:28:06,160
一度たりとも
彼に関することで―

506
00:28:07,120 --> 00:28:10,840
疑わしい発言や情報は
なかった

507
00:28:11,840 --> 00:28:15,120
ナーセル死後 マルワンは―

508
00:28:15,200 --> 00:28:18,240
野望叶って
大統領の右腕になった

509
00:28:18,320 --> 00:28:20,160
なぜイスラエルに
情報を漏らす？

510
00:28:22,000 --> 00:28:23,760
なぜか？

511
00:28:25,320 --> 00:28:26,800
重要人物になりたかった

512
00:28:27,400 --> 00:28:30,440
義父への復讐かもしれない

513
00:28:31,080 --> 00:28:33,560
そして金銭的な報酬

514
00:28:34,320 --> 00:28:39,040
モサドは
合計百万ドルを支払った

515
00:28:39,120 --> 00:28:43,520
’70年代初頭にしては
膨大な額だ

516
00:28:44,640 --> 00:28:46,040
イスラエル側は

517
00:28:46,120 --> 00:28:49,280
ナーセルへの恨みや
金が理由というが

518
00:28:49,360 --> 00:28:50,640
納得できない

519
00:28:51,560 --> 00:28:56,560
マルワンの視点から見ないと

520
00:28:57,080 --> 00:28:58,800
“俺は大物”

521
00:29:05,520 --> 00:29:08,680
彼はどんなスパイ行為を？

522
00:29:11,200 --> 00:29:13,000
彼はサダトと―

523
00:29:11,200 --> 00:29:13,000
サダト大統領
ダビデ・アルベル

524
00:29:13,000 --> 00:29:13,600
サダト大統領
ダビデ・アルベル

525
00:29:13,960 --> 00:29:16,240
首脳会合に同席した

526
00:29:16,320 --> 00:29:18,160
ガダフィ大佐リビア首相
アシュラフ・マルワン

527
00:29:19,000 --> 00:29:21,120
サダト大統領
ダビデ・アルベル

528
00:29:22,880 --> 00:29:24,320
そこで聞いた内部情報を
我々に伝えた

529
00:29:24,320 --> 00:29:26,760
そこで聞いた内部情報を
我々に伝えた

530
00:29:24,320 --> 00:29:26,760
アシュラフ・マルワン

531
00:29:26,760 --> 00:29:26,840
そこで聞いた内部情報を
我々に伝えた

532
00:29:26,840 --> 00:29:28,240
そこで聞いた内部情報を
我々に伝えた

533
00:29:26,840 --> 00:29:28,240
ガダフィ大佐リビア首相

534
00:29:28,320 --> 00:29:30,760
アラブサミット
カイロ会合

535
00:29:31,440 --> 00:29:34,120
モサドとマルワンの

536
00:29:35,040 --> 00:29:38,200
ミーティング場所はロンドン

537
00:29:40,480 --> 00:29:42,920
マルワンは書類を渡し

538
00:29:46,200 --> 00:29:49,520
金を受け取り 先に去り

539
00:29:51,400 --> 00:29:54,920
その後
イスラエル側の者が去る

540
00:29:56,240 --> 00:29:59,440
彼が提供した情報の
重要性は？

541
00:29:59,960 --> 00:30:05,960
マルワンがイスラエルに
提供した最も重要な情報は

542
00:30:06,760 --> 00:30:10,600
エジプト軍の戦闘序列

543
00:30:11,400 --> 00:30:16,520
エジプト軍がどのように
攻撃してくるかわかった

544
00:30:17,080 --> 00:30:17,320
長距離爆撃機

545
00:30:17,320 --> 00:30:22,480
長距離爆撃機

546
00:30:17,320 --> 00:30:22,480
ロシア軍からの
十分な上空援護があれば

547
00:30:22,480 --> 00:30:22,520
長距離爆撃機

548
00:30:22,560 --> 00:30:24,120
攻撃するという

549
00:30:24,840 --> 00:30:27,520
〈非常に珍しい情報だった〉

550
00:30:28,080 --> 00:30:30,720
〈言うなれば地震のようだ〉

551
00:30:31,240 --> 00:30:32,320
それは―

552
00:30:36,240 --> 00:30:37,160
美しい

553
00:30:37,760 --> 00:30:38,640
美しい

554
00:30:39,120 --> 00:30:40,000
本当に

555
00:30:52,880 --> 00:30:53,120
ラジーブ・サイアル
ジャーナリスト

556
00:30:53,120 --> 00:30:56,960
ラジーブ・サイアル
ジャーナリスト

557
00:30:53,120 --> 00:30:56,960
マルワンに何が起きたか
紐解こうとした

558
00:30:56,960 --> 00:30:57,440
マルワンに何が起きたか
紐解こうとした

559
00:30:58,040 --> 00:30:59,200
殺人？

560
00:31:01,840 --> 00:31:03,160
自殺？

561
00:31:06,040 --> 00:31:08,000
感慨深い場所

562
00:31:24,440 --> 00:31:27,120
このバルコニーだった

563
00:31:28,160 --> 00:31:30,320
この茂みに落ちた

564
00:31:32,920 --> 00:31:37,000
彼の家族によると
落下の軌道は―

565
00:31:37,080 --> 00:31:39,800
ビルから離れていて

566
00:31:40,320 --> 00:31:43,320
投げ出されたようだと

567
00:31:44,720 --> 00:31:46,720
庭からしかわからない

568
00:31:46,800 --> 00:31:51,000
なぜ家族が主張したか

569
00:31:51,960 --> 00:31:53,640
不可解なことに

570
00:31:54,440 --> 00:31:58,000
数フィート離れた
茂みに落ちた

571
00:31:59,920 --> 00:32:03,680
マルワンの妻
モナと話したところ

572
00:32:04,600 --> 00:32:08,120
モナ・マルワン

573
00:32:04,600 --> 00:32:08,120
彼女はイスラエル側の
犯行と疑っていた

574
00:32:08,120 --> 00:32:08,640
モナ・マルワン

575
00:32:09,440 --> 00:32:11,120
これらの情報から

576
00:32:11,200 --> 00:32:16,160
彼の転落は
事故とは考えにくかった

577
00:32:21,120 --> 00:32:23,880
アーカイブ

578
00:32:25,440 --> 00:32:29,400
この研究で
膨大なデータを集めた

579
00:32:31,280 --> 00:32:33,840
エリ・ゼイラの若い頃

580
00:32:33,920 --> 00:32:35,000
ハンサムで

581
00:32:35,680 --> 00:32:36,720
賢かった

582
00:32:37,720 --> 00:32:38,840
非常に

583
00:32:39,600 --> 00:32:43,440
イスラエルの諜報局長が―

584
00:32:43,520 --> 00:32:46,200
二重スパイだと言った

585
00:32:46,720 --> 00:32:49,600
イスラエル諜報局の面目が―

586
00:32:50,240 --> 00:32:51,200
潰れる

587
00:32:52,640 --> 00:32:54,600
だから着目した

588
00:32:56,240 --> 00:33:00,800
ロンドンのミーティングの
舞台裏を知った

589
00:33:01,600 --> 00:33:06,440
マルワンは無鉄砲で
危なっかしかった

590
00:33:07,240 --> 00:33:09,200
イスラエル大使館に―

591
00:33:09,880 --> 00:33:10,120
ロンドン
イスラエル大使館

592
00:33:10,120 --> 00:33:11,640
ロンドン
イスラエル大使館
直接電話した

593
00:33:11,640 --> 00:33:12,440
ロンドン
イスラエル大使館

594
00:33:12,520 --> 00:33:16,000
本来なら
第三者の女性を介し

595
00:33:16,200 --> 00:33:20,280
慎重なシステムで
電話するべき所を

596
00:33:20,920 --> 00:33:26,960
ＭＩ６など外部諜報機関に
盗聴される可能性もあった

597
00:33:28,480 --> 00:33:31,000
ミーティングにも―

598
00:33:31,080 --> 00:33:33,840
エジプト大使館の車に
乗って来た

599
00:33:33,840 --> 00:33:34,760
エジプト大使館の車に
乗って来た

600
00:33:33,840 --> 00:33:34,760
エジプト大使館

601
00:33:34,760 --> 00:33:35,280
エジプト大使館

602
00:33:36,200 --> 00:33:39,560
マルワンの大胆な行動は

603
00:33:40,240 --> 00:33:43,160
自信があった証拠だ

604
00:33:43,240 --> 00:33:47,680
問題ないと
わかってたんだろう

605
00:33:47,760 --> 00:33:49,560
二重スパイで

606
00:33:49,640 --> 00:33:52,400
エジプト側も了承すると

607
00:33:53,720 --> 00:33:58,880
私はエリ・ゼイラの
言う通りだと結論づけた

608
00:34:00,440 --> 00:34:02,440
二重スパイだった

609
00:34:05,440 --> 00:34:06,960
モサド側の話は

610
00:34:07,040 --> 00:34:09,800
説得力のある内容だった

611
00:34:12,240 --> 00:34:14,880
アシュラフ・マルワンは

612
00:34:14,960 --> 00:34:19,320
イスラエル側が思っていた
ような人物ではない

613
00:34:33,680 --> 00:34:34,880
公平性のため

614
00:34:34,960 --> 00:34:37,680
エジプト当局に
コメントを求めた

615
00:34:37,760 --> 00:34:40,720
ナーセルの諜報局長官
サミ・シャラフにも

616
00:34:40,800 --> 00:34:44,600
誰も取材に応じなかったが

617
00:34:46,200 --> 00:34:49,800
ジャーナリスト
諜報専門家 ホムダ氏が―

618
00:34:49,880 --> 00:34:53,560
エジプト側の視点を
語ってくれた

619
00:34:54,480 --> 00:34:56,160
準備はいい？

620
00:34:57,640 --> 00:35:01,160
イスラエル側はマルワンは
全て情報を流したと

621
00:35:01,640 --> 00:35:02,520
そうか

622
00:35:03,880 --> 00:35:08,520
マルワンはエジプトに
貢献してくれた

623
00:35:09,080 --> 00:35:12,640
サダトの指示によるもので

624
00:35:13,160 --> 00:35:16,280
彼自身の意思じゃない

625
00:35:16,760 --> 00:35:17,600
しかし

626
00:35:18,120 --> 00:35:22,480
危険なゲームの
覚悟もできていた

627
00:35:28,040 --> 00:35:31,320
サダトがエジプト大統領に
就任した時

628
00:35:31,920 --> 00:35:34,040
最優先したのは―

629
00:35:34,120 --> 00:35:39,440
1967年に失った地を
取り戻すことだった

630
00:35:42,840 --> 00:35:43,840
国が―

631
00:35:44,360 --> 00:35:47,880
一体となる
ムーブメントだった

632
00:35:48,520 --> 00:35:50,640
国民が１つになった

633
00:35:51,240 --> 00:35:53,000
１つの目的のため

634
00:35:53,640 --> 00:35:56,800
シナイ半島を取り戻す戦争

635
00:35:56,880 --> 00:36:03,720
アラブ圏を復興させ
未来へ新たな活力を作り出す

636
00:36:07,640 --> 00:36:12,440
でもイスラエルには
欧米諸国の支援による―

637
00:36:12,520 --> 00:36:14,040
武器があった

638
00:36:14,760 --> 00:36:18,440
だから
巧みな計画が必要だった

639
00:36:23,200 --> 00:36:24,400
サダトは

640
00:36:25,120 --> 00:36:27,880
完璧な作戦を遂行した

641
00:36:29,640 --> 00:36:32,960
説得力のあるスパイに―

642
00:36:33,440 --> 00:36:37,920
イスラエル側に
情報を流させた

643
00:36:39,120 --> 00:36:42,520
マルワンは適役だった

644
00:36:47,040 --> 00:36:47,320
サダト大統領

645
00:36:47,320 --> 00:36:48,400
サダト大統領

646
00:36:47,320 --> 00:36:48,400
最高のスタンダートで
配役が決められた

647
00:36:48,400 --> 00:36:48,480
最高のスタンダートで
配役が決められた

648
00:36:48,480 --> 00:36:51,240
最高のスタンダートで
配役が決められた

649
00:36:48,480 --> 00:36:51,240
アシュラフ・マルワン

650
00:36:51,240 --> 00:36:53,480
最高のスタンダートで
配役が決められた

651
00:36:56,040 --> 00:36:57,040
イスラエルのメンタリティを
徹底的に研究し

652
00:36:57,040 --> 00:37:00,400
イスラエルのメンタリティを
徹底的に研究し

653
00:36:57,040 --> 00:37:00,400
アンワル・サダト大統領
アシュラフ・マルワン

654
00:37:00,400 --> 00:37:00,480
アンワル・サダト大統領
アシュラフ・マルワン

655
00:37:00,480 --> 00:37:02,360
アンワル・サダト大統領
アシュラフ・マルワン

656
00:37:00,480 --> 00:37:02,360
彼らを欺(あざむ)く絵図を作り出した

657
00:37:02,360 --> 00:37:04,120
彼らを欺(あざむ)く絵図を作り出した

658
00:37:05,040 --> 00:37:09,000
彼はイスラエル側に
頭を下げたわけじゃない

659
00:37:09,640 --> 00:37:12,640
傲慢な態度で

660
00:37:13,120 --> 00:37:16,040
アシュラフ・マルワンの視点

661
00:37:16,120 --> 00:37:19,920
プレイボーイで遊び好き
プライドの高い男

662
00:37:20,000 --> 00:37:22,080
“俺は大物”

663
00:37:22,960 --> 00:37:26,640
見事に相手を説得させた

664
00:37:26,720 --> 00:37:29,800
彼らの味方だと

665
00:37:31,280 --> 00:37:34,320
マルワンはイスラエル側に

666
00:37:34,400 --> 00:37:37,480
エジプトの
戦闘計画を渡したが

667
00:37:37,560 --> 00:37:39,400
情報は欠けていた

668
00:37:40,440 --> 00:37:44,680
だがイスラエル側は満足し

669
00:37:45,160 --> 00:37:46,920
彼は受け入れられた

670
00:37:47,000 --> 00:37:52,120
〈百年に一度の情報だ〉

671
00:37:54,960 --> 00:37:56,720
彼らはマルワンを―

672
00:37:57,440 --> 00:37:58,920
世紀のスパイと呼んだ

673
00:38:03,800 --> 00:38:04,720
アシュラフ・マルワン

674
00:38:04,720 --> 00:38:07,960
アシュラフ・マルワン

675
00:38:04,720 --> 00:38:07,960
全てサダトの指示のもと

676
00:38:07,960 --> 00:38:08,640
アシュラフ・マルワン

677
00:38:11,200 --> 00:38:14,280
二重スパイ説についての
意見は？

678
00:38:14,800 --> 00:38:20,320
〈これほどの機密情報を
敵に漏らす国があるか〉

679
00:38:20,880 --> 00:38:21,920
彼は反逆者

680
00:38:22,480 --> 00:38:24,760
単なる反逆者

681
00:38:25,280 --> 00:38:26,360
それだけ

682
00:38:27,240 --> 00:38:30,760
マルワンの情報に
どう影響された？

683
00:38:31,920 --> 00:38:33,600
彼は重要人物

684
00:38:33,680 --> 00:38:36,480
戦争開始の条件は―

685
00:38:37,240 --> 00:38:40,000
長距離爆弾戦闘機だった

686
00:38:42,040 --> 00:38:43,640
ロシアは

687
00:38:43,720 --> 00:38:48,040
エジプトへの援護を躊躇(ちゅうちょ)した

688
00:38:48,520 --> 00:38:52,600
よってイスラエル諜報局は

689
00:38:52,680 --> 00:38:56,960
攻撃して来ないだろうと
判断した

690
00:38:57,720 --> 00:39:01,200
マルワンが提供した情報の―

691
00:39:01,280 --> 00:39:04,680
潜在的なメッセージは

692
00:39:04,760 --> 00:39:09,200
エジプトは特定の武器を
確保するまで

693
00:39:09,280 --> 00:39:11,800
攻撃しないということ

694
00:39:15,920 --> 00:39:18,440
しかしイスラエル側は
知らなかった

695
00:39:20,000 --> 00:39:24,120
サダトは戦争開始を
決断していた

696
00:39:25,080 --> 00:39:26,520
武器がなくても

697
00:39:28,320 --> 00:39:32,840
サダトの策略は
イスラエルへの奇襲攻撃

698
00:39:32,920 --> 00:39:34,960
無防備なところを

699
00:39:36,800 --> 00:39:41,560
鍵になるのは
どうやって奇襲を仕掛けるか

700
00:39:43,080 --> 00:39:48,240
そこでエジプトが決めた
攻撃のタイミングは

701
00:39:48,880 --> 00:39:50,720
ヨム・キプル

702
00:39:51,440 --> 00:39:54,240
イスラエルの神聖な日

703
00:39:54,760 --> 00:39:57,280
国民はラジオも聞かず

704
00:39:57,360 --> 00:39:59,000
テレビも消し

705
00:39:59,080 --> 00:40:03,760
みんな教会や家に集まる

706
00:40:10,320 --> 00:40:10,840
１９７３年10月６日

707
00:40:10,840 --> 00:40:13,560
１９７３年10月６日

708
00:40:10,840 --> 00:40:13,560
1973年10月６日

709
00:40:13,560 --> 00:40:15,080
1973年10月６日

710
00:40:15,640 --> 00:40:18,120
地上で待機するエジプト軍に

711
00:40:18,120 --> 00:40:18,800
地上で待機するエジプト軍に

712
00:40:18,120 --> 00:40:18,800
２時直前

713
00:40:18,800 --> 00:40:19,720
２時直前

714
00:40:19,720 --> 00:40:21,640
２時直前

715
00:40:19,720 --> 00:40:21,640
ゴーサインが出た

716
00:40:21,640 --> 00:40:23,280
２時直前

717
00:40:28,000 --> 00:40:33,040
エジプト兵10万人が
スエズ運河を渡り始めた

718
00:40:34,680 --> 00:40:39,880
勝利の意を燃やして

719
00:40:43,520 --> 00:40:48,800
対岸のイスラエル兵は
たった452人

720
00:41:00,720 --> 00:41:05,640
イスラエル軍は
無防備で襲われた

721
00:41:07,600 --> 00:41:11,200
イスラエルの不敗神話を
崩壊させた

722
00:41:11,280 --> 00:41:17,040
エジプト軍司令官にとって
珍しい勝利

723
00:41:19,840 --> 00:41:22,840
奇襲攻撃は大成功

724
00:41:25,400 --> 00:41:27,000
〈そうだ〉

725
00:41:40,000 --> 00:41:42,760
イスラエル　テルアビブ

726
00:41:42,840 --> 00:41:44,360
奇襲攻撃直後

727
00:41:44,920 --> 00:41:47,040
〈教会は人で溢れ返った〉

728
00:41:47,040 --> 00:41:48,320
〈教会は人で溢れ返った〉

729
00:41:47,040 --> 00:41:48,320
モシェ・ブクバ
テルアビブ大教会

730
00:41:48,320 --> 00:41:49,040
モシェ・ブクバ
テルアビブ大教会

731
00:41:49,600 --> 00:41:55,040
〈道路が渋滞になり〉

732
00:41:55,120 --> 00:42:01,240
〈軍隊が到着し
人々が車に連行された〉

733
00:42:03,440 --> 00:42:06,280
〈カオス状態だった〉

734
00:42:16,080 --> 00:42:18,000
私は召集されて

735
00:42:16,080 --> 00:42:18,000
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

736
00:42:20,920 --> 00:42:23,120
シナイへ向かった

737
00:42:24,840 --> 00:42:30,200
イスラエル軍は無敵で
アラブ側は劣ると信じて

738
00:42:30,280 --> 00:42:33,120
容易く勝てると思った

739
00:42:34,040 --> 00:42:37,600
だが笑い事じゃなかった

740
00:42:57,200 --> 00:42:59,800
空中から爆撃された

741
00:43:01,320 --> 00:43:03,600
陸からも襲撃された

742
00:43:10,320 --> 00:43:14,200
エジプト兵と
面と向かって戦った

743
00:43:17,040 --> 00:43:18,120
優秀な兵だった

744
00:43:19,320 --> 00:43:22,080
周りで人が死んでいった

745
00:43:22,160 --> 00:43:24,040
常に恐怖を感じ

746
00:43:24,520 --> 00:43:25,960
終わりだと思った

747
00:43:35,640 --> 00:43:36,440
シナイ半島
スエズ運河
エジプト

748
00:43:36,440 --> 00:43:39,360
シナイ半島
スエズ運河
エジプト
エジプトはシナイを
５キロ攻めた

749
00:43:39,360 --> 00:43:40,720
シナイ半島
スエズ運河
エジプト

750
00:43:40,720 --> 00:43:42,560
シナイ半島
スエズ運河
エジプト
掘り下げて

751
00:43:42,560 --> 00:43:43,160
掘り下げて

752
00:43:43,720 --> 00:43:46,680
攻撃を全てはねのけた

753
00:43:56,040 --> 00:44:00,320
国防相ダヤンが
テレビで国民に説明した

754
00:44:00,320 --> 00:44:02,240
国防相ダヤンが
テレビで国民に説明した

755
00:44:00,320 --> 00:44:02,240
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

756
00:44:02,240 --> 00:44:02,600
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

757
00:44:02,600 --> 00:44:04,000
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

758
00:44:02,600 --> 00:44:04,000
状況は悪いと

759
00:44:04,000 --> 00:44:09,120
状況は悪いと

760
00:44:09,960 --> 00:44:11,520
〈苦戦している〉

761
00:44:11,600 --> 00:44:12,480
１９７３年戦争報道

762
00:44:12,480 --> 00:44:13,880
１９７３年戦争報道
〈地上と上空で
厳しい衝突があった〉

763
00:44:13,880 --> 00:44:17,280
〈地上と上空で
厳しい衝突があった〉

764
00:44:18,240 --> 00:44:20,320
下を向いてこう言った

765
00:44:21,080 --> 00:44:23,400
〈命からがら戦った〉

766
00:44:24,720 --> 00:44:27,760
命からがら？

767
00:44:27,840 --> 00:44:30,880
1967年 我々は英雄だった

768
00:44:30,960 --> 00:44:33,120
一体どうした？

769
00:44:33,600 --> 00:44:37,120
国民にとって辛い瞬間だった

770
00:44:45,600 --> 00:44:47,120
戦争が終わり

771
00:44:49,360 --> 00:44:51,560
エジプト国民は喜んだ

772
00:44:58,040 --> 00:45:00,960
あまり知られていないが

773
00:45:01,440 --> 00:45:04,840
1973年の戦時中

774
00:45:04,920 --> 00:45:06,320
犯罪率は

775
00:45:07,360 --> 00:45:09,000
ゼロになった

776
00:45:09,080 --> 00:45:11,440
犯罪が全くなかった

777
00:45:11,520 --> 00:45:12,880
国民全員―

778
00:45:13,720 --> 00:45:16,880
一致団結して
１つの目的を目指した

779
00:45:16,960 --> 00:45:20,600
国の誇りと威厳を
取り戻すこと

780
00:45:30,440 --> 00:45:31,920
マルワンは

781
00:45:32,920 --> 00:45:37,800
エジプトに有利な奇襲を
もたらしてくれた

782
00:45:43,840 --> 00:45:46,880
エジプトは
上手(うわて)をとったと主張

783
00:45:46,960 --> 00:45:49,160
マルワンがイスラエルを
欺(あざむ)いたから

784
00:45:49,240 --> 00:45:53,400
逆だ 我々にとって
驚きではなかった

785
00:45:53,760 --> 00:45:55,560
彼は警告をくれた

786
00:46:02,960 --> 00:46:06,040
1973年10月４日

787
00:46:06,120 --> 00:46:08,080
奇襲攻撃２日前

788
00:46:08,600 --> 00:46:09,600
戦争勃発前

789
00:46:10,800 --> 00:46:14,400
マルワンは
ミーティングを求めた

790
00:46:15,520 --> 00:46:17,520
合言葉(コードワード)をくれた

791
00:46:18,120 --> 00:46:19,120
“化学品(ケミカルズ)”

792
00:46:20,600 --> 00:46:23,120
“明日ロンドンにいる”

793
00:46:23,720 --> 00:46:25,480
“ズヴィカ・ザミール”

794
00:46:25,560 --> 00:46:26,160
ズヴィカ・ザミール
元モサド長官

795
00:46:26,160 --> 00:46:28,600
ズヴィカ・ザミール
元モサド長官

796
00:46:26,160 --> 00:46:28,600
“モサド長官に来てほしい”

797
00:46:28,600 --> 00:46:29,760
ズヴィカ・ザミール
元モサド長官

798
00:46:31,640 --> 00:46:35,880
ミーティングは午後10時

799
00:46:45,440 --> 00:46:49,720
ズヴィカは座って
話の内容をメモした

800
00:46:51,000 --> 00:46:55,480
マルワンは “夕暮れ時に
攻撃開始する”と言った

801
00:46:57,360 --> 00:46:58,480
ズヴィカは

802
00:46:59,160 --> 00:47:02,560
警告を補佐に送り

803
00:47:04,160 --> 00:47:06,160
情報を諜報局の―

804
00:47:07,240 --> 00:47:09,240
全局長に拡散した

805
00:47:11,040 --> 00:47:12,680
攻撃に―

806
00:47:14,000 --> 00:47:15,280
備えるように

807
00:47:15,680 --> 00:47:18,480
アシュラフは情報をくれた

808
00:47:25,240 --> 00:47:26,160
待って

809
00:47:28,040 --> 00:47:32,600
マルワンは夕暮れに開始と
言ったが 奇襲攻撃は14時

810
00:47:32,680 --> 00:47:34,040
誤報では？

811
00:47:34,120 --> 00:47:36,120
答えよう

812
00:47:37,000 --> 00:47:39,600
報告書を見た

813
00:47:43,880 --> 00:47:44,480
シリア軍は

814
00:47:44,480 --> 00:47:45,280
シリア軍は
サダト エジプト大統領
アルアサド シリア大統領

815
00:47:45,280 --> 00:47:46,320
サダト エジプト大統領
アルアサド シリア大統領

816
00:47:46,320 --> 00:47:48,800
サダト エジプト大統領
アルアサド シリア大統領
朝の攻撃を望んでいた

817
00:47:48,800 --> 00:47:49,560
朝の攻撃を望んでいた

818
00:47:51,240 --> 00:47:56,760
エジプトの陸軍大臣は
10月２日に妥協案を出した

819
00:47:57,240 --> 00:47:58,080
よし

820
00:47:58,680 --> 00:48:00,080
夕暮れではなく

821
00:48:00,160 --> 00:48:01,360
14時―

822
00:48:02,040 --> 00:48:03,480
10分前

823
00:48:04,120 --> 00:48:04,960
午後だ

824
00:48:06,120 --> 00:48:10,680
マルワンは変更を
知らなかった

825
00:48:11,400 --> 00:48:14,480
エジプト国外の
任務に出ていた

826
00:48:17,120 --> 00:48:19,000
マルワンは

827
00:48:19,080 --> 00:48:25,200
攻撃が４時間早まると
知らなかったと言う者もいる

828
00:48:25,840 --> 00:48:29,680
私は信じない
彼は上層部と密接だった

829
00:48:31,840 --> 00:48:35,280
知らなかったはずがない

830
00:48:36,240 --> 00:48:40,680
夕暮れに攻撃開始という
情報こそが

831
00:48:41,240 --> 00:48:46,680
モサドとイスラエルへの
欺(あざむ)きの頂点だった

832
00:48:47,520 --> 00:48:51,680
だがモサド側が
彼を信用するのには

833
00:48:51,760 --> 00:48:53,560
明らかな動機がある

834
00:48:56,320 --> 00:49:00,800
私はマルワンがイスラエルを
欺(あざむ)いたと確信を持ち

835
00:49:02,360 --> 00:49:04,200
彼について
本を書こうと思った

836
00:49:05,560 --> 00:49:07,600
でも確証なしでは

837
00:49:07,680 --> 00:49:12,880
誰かを二重スパイに
仕立て上げられない

838
00:49:14,280 --> 00:49:17,000
アシュラフ本人から―

839
00:49:18,480 --> 00:49:20,480
話を聞きたかった

840
00:49:23,480 --> 00:49:26,120
そこで歴史本を出版した

841
00:49:27,920 --> 00:49:30,040
彼をおびき寄せたかった

842
00:49:30,240 --> 00:49:30,720
〝イスラエル
二重スパイの罠に掛る〞

843
00:49:30,720 --> 00:49:33,760
〝イスラエル
二重スパイの罠に掛る〞

844
00:49:30,720 --> 00:49:33,760
彼の名前を明記せず

845
00:49:33,760 --> 00:49:34,000
彼の名前を明記せず

846
00:49:34,080 --> 00:49:39,320
ナーセル大統領の
親族だと書いた

847
00:49:39,920 --> 00:49:45,360
イスラエル側は彼を
“義理の息子”と呼んだと

848
00:49:47,520 --> 00:49:50,320
実際にはそう呼んでない

849
00:49:50,400 --> 00:49:51,960
私のでっち上げだ

850
00:49:52,840 --> 00:49:55,600
彼の反応を誘うため

851
00:49:56,920 --> 00:50:00,680
“エジプトのヒーロー
マルワンへ”と

852
00:50:01,240 --> 00:50:04,280
彼に本を送った

853
00:50:07,320 --> 00:50:08,680
反応なし

854
00:50:10,920 --> 00:50:13,560
これはつまらない本だ

855
00:50:14,520 --> 00:50:15,680
この話以外は

856
00:50:16,680 --> 00:50:17,520
ああ

857
00:50:18,880 --> 00:50:20,080
そこで進展が

858
00:50:21,520 --> 00:50:25,240
エジプト人ジャーナリストが
マルワンに

859
00:50:26,160 --> 00:50:31,040
“あなたがこの話の主題？”
と連絡してきた

860
00:50:31,960 --> 00:50:33,600
彼の返事は

861
00:50:35,000 --> 00:50:38,480
“ブレグマンの本は
バカげた探偵小説”

862
00:50:40,120 --> 00:50:40,960
私は

863
00:50:42,560 --> 00:50:46,880
子供のようにがっかりした

864
00:50:48,400 --> 00:50:52,480
他のエジプト人
ジャーナリストからの連絡で

865
00:50:53,520 --> 00:50:54,880
私は認めた

866
00:50:55,920 --> 00:50:58,680
マルワンが
“義理の息子”だと

867
00:50:59,680 --> 00:51:03,240
完璧なスパイ
エジプトの英雄

868
00:51:04,040 --> 00:51:05,840
イスラエルを欺(あざむ)いた

869
00:51:06,880 --> 00:51:10,360
カイロの通りに
彼の名をつけるべきだと

870
00:51:16,640 --> 00:51:19,040
彼に夢中になった

871
00:51:20,520 --> 00:51:23,760
それだけ大事なことを

872
00:51:25,560 --> 00:51:28,000
妻に隠していたら

873
00:51:30,520 --> 00:51:35,280
夫婦関係に影響が出てくる

874
00:51:38,720 --> 00:51:40,080
数週間後

875
00:51:41,440 --> 00:51:45,840
エジプトの政治雑誌(エル・アラム)を
手に取った

876
00:51:46,920 --> 00:51:48,360
これがその記事

877
00:51:48,840 --> 00:51:52,000
完璧なスパイ 国民の英雄

878
00:51:53,440 --> 00:51:54,640
マルワン

879
00:51:56,360 --> 00:51:59,880
中東で大きな波紋を呼んだ

880
00:52:00,800 --> 00:52:03,400
スパイの正体が暴かれた

881
00:52:03,920 --> 00:52:06,560
私の写真も載っていて

882
00:52:06,640 --> 00:52:09,200
心が沈んだ

883
00:52:09,680 --> 00:52:11,440
ショックだった

884
00:52:13,040 --> 00:52:15,440
どんな反響があるだろう

885
00:52:16,240 --> 00:52:18,640
マルワン家 エジプト
モサドから

886
00:52:19,640 --> 00:52:20,960
不安になった

887
00:52:33,880 --> 00:52:34,840
翌日

888
00:52:35,840 --> 00:52:36,840
庭にいると

889
00:52:38,520 --> 00:52:42,040
妻が窓を叩いて

890
00:52:43,680 --> 00:52:45,600
“あなたに電話”

891
00:52:46,920 --> 00:52:48,320
受話器を拾うと

892
00:52:48,400 --> 00:52:51,560
“お元気ですか？”

893
00:52:52,320 --> 00:52:53,840
アラビア語訛り

894
00:52:54,360 --> 00:52:56,360
“どなたですか？”

895
00:52:57,040 --> 00:53:01,080
“君の本の主人公だ”

896
00:53:05,080 --> 00:53:06,160
ハッとした

897
00:53:09,600 --> 00:53:11,680
彼は 会おうと言った

898
00:53:33,720 --> 00:53:39,480
現代史屈指のスパイと
会うことになった

899
00:53:40,440 --> 00:53:42,800
危険な行為だ

900
00:53:45,920 --> 00:53:47,480
不安になって

901
00:53:48,360 --> 00:53:50,360
警戒をした

902
00:53:50,440 --> 00:53:56,080
妻に アシュラフ・マルワン
に会いに行くと伝えた

903
00:54:01,960 --> 00:54:04,120
インターコンチネンタル
ホテルに向かった

904
00:54:05,360 --> 00:54:07,320
後ろを振り返りながら

905
00:54:18,560 --> 00:54:20,120
彼は到着していた

906
00:54:20,760 --> 00:54:25,040
初めて見たが
背が高くて驚いた

907
00:54:26,840 --> 00:54:28,000
身なりがよく

908
00:54:28,920 --> 00:54:30,840
赤いスカーフをして

909
00:54:32,560 --> 00:54:33,880
足早だった

910
00:54:35,480 --> 00:54:37,600
初対面だったが

911
00:54:38,120 --> 00:54:40,240
すぐにお互いわかった

912
00:54:41,640 --> 00:54:43,600
“お元気ですか？”

913
00:54:43,680 --> 00:54:46,840
彼は “術後で具合が悪い”と

914
00:54:47,640 --> 00:54:49,000
コーヒーを頼み

915
00:54:49,680 --> 00:54:51,560
コーヒーが

916
00:54:52,040 --> 00:54:54,480
来なかったから

917
00:54:54,560 --> 00:55:00,400
彼が取りに行った
大きなミスだった

918
00:55:00,480 --> 00:55:02,360
何かを混入できた

919
00:55:02,440 --> 00:55:04,440
この日唯一のミス

920
00:55:05,440 --> 00:55:10,160
大きな質問があると伝えた

921
00:55:12,040 --> 00:55:14,960
攻撃は２時だったのに

922
00:55:15,040 --> 00:55:17,560
なぜ夕暮れと伝えた？

923
00:55:18,240 --> 00:55:19,400
彼は笑って

924
00:55:19,880 --> 00:55:23,520
“たった数時間が何だ？”

925
00:55:25,080 --> 00:55:26,000
ビンゴ

926
00:55:28,040 --> 00:55:31,640
イスラエルを欺いたと
認めたも同然

927
00:55:33,400 --> 00:55:34,560
だが彼は

928
00:55:35,120 --> 00:55:37,600
身の危険が心配だと言った

929
00:55:41,240 --> 00:55:43,080
それだけだった

930
00:55:46,760 --> 00:55:47,600
私は

931
00:55:48,120 --> 00:55:51,720
生き延びれてよかったよ

932
00:55:58,920 --> 00:56:02,080
ゼイラ少将の言う通り

933
00:56:02,160 --> 00:56:06,240
イスラエルの謎のスパイは
二重スパイだった

934
00:56:07,040 --> 00:56:09,320
真っ赤なウソだ

935
00:56:09,400 --> 00:56:10,720
あなたの見解は？

936
00:56:10,800 --> 00:56:12,160
ロニーは

937
00:56:12,920 --> 00:56:14,200
間違ってる

938
00:56:14,640 --> 00:56:19,080
ゼイラは
フェイクニュースを広めた

939
00:56:19,160 --> 00:56:23,440
トランプがその言葉を
乱用する40年前にね

940
00:56:28,040 --> 00:56:28,720
１９７３年11月７日

941
00:56:28,720 --> 00:56:30,320
１９７３年11月７日

942
00:56:28,720 --> 00:56:30,320
イスラエルが
悲しみに暮れる日

943
00:56:30,320 --> 00:56:30,400
イスラエルが
悲しみに暮れる日

944
00:56:30,400 --> 00:56:31,440
イスラエルが
悲しみに暮れる日

945
00:56:30,400 --> 00:56:31,440
停戦二週間後

946
00:56:31,440 --> 00:56:31,520
停戦二週間後

947
00:56:31,520 --> 00:56:33,040
停戦二週間後

948
00:56:31,520 --> 00:56:33,040
死者数1,854人

949
00:56:33,040 --> 00:56:35,320
死者数1,854人

950
00:56:36,440 --> 00:56:39,400
〈奇襲の衝撃は―〉

951
00:56:39,480 --> 00:56:42,400
モシェ・ブクバ
テルアビブ大教会

952
00:56:42,480 --> 00:56:44,480
〈今も忘れられない〉

953
00:56:44,560 --> 00:56:46,680
〈もちろん怒りはある〉

954
00:56:48,000 --> 00:56:54,600
〈マルワンが軍を
準備するよう警告したのに〉

955
00:56:54,680 --> 00:57:00,360
〈我々の諜報局は
本当にしくじった〉

956
00:57:07,560 --> 00:57:09,520
〈本当に腹立たしい〉

957
00:57:12,160 --> 00:57:18,160
戦争後
イスラエル国民は訴えた

958
00:57:20,280 --> 00:57:24,480
スパイからの事前警告
にも関わらず

959
00:57:24,560 --> 00:57:27,560
なぜ奇襲攻撃にあったのか

960
00:57:28,760 --> 00:57:34,200
諜報局のミスに
国民は答えを求めた

961
00:57:34,280 --> 00:57:37,880
戦争後
調査委員会が発足した

962
00:57:38,920 --> 00:57:42,400
軍諜報局のミスに関して

963
00:57:42,480 --> 00:57:45,200
アグラナ委員会
国家調査

964
00:57:45,280 --> 00:57:47,600
エリ・ゼイラ少将は

965
00:57:47,680 --> 00:57:51,680
エルワンから
早期に受けた警告を―

966
00:57:52,240 --> 00:57:54,960
無視したことが
明らかになった

967
00:57:55,040 --> 00:57:59,320
諜報局長の責任として

968
00:58:00,200 --> 00:58:02,720
警告するべきだったが

969
00:58:03,280 --> 00:58:04,200
しなかった

970
00:58:04,760 --> 00:58:07,360
エリ・ゼイラは

971
00:58:08,280 --> 00:58:14,520
“なぜ警告を無視した？”
との質問に―

972
00:58:14,600 --> 00:58:21,080
“忙しい参謀長の
邪魔をしたくなかった”

973
00:58:22,040 --> 00:58:24,600
エリ・ゼイラは

974
00:58:24,680 --> 00:58:30,560
ロシアの上空援護がない限り
攻撃して来ないと思った

975
00:58:30,640 --> 00:58:33,880
上空援護は
準備されていなかった

976
00:58:34,640 --> 00:58:38,360
ゼイラはマルワンの警告を
信じなかった

977
00:58:40,760 --> 00:58:43,920
イスラエル軍は
発動したものの

978
00:58:44,000 --> 00:58:47,320
遅れや混乱で力が損なわれた

979
00:58:47,400 --> 00:58:51,600
ゼイラがマルワンの
情報を疑ったことが原因

980
00:58:53,120 --> 00:58:55,320
調査委員会は

981
00:58:57,240 --> 00:58:59,360
エリ・ゼイラは―

982
00:59:00,400 --> 00:59:05,040
戦争の失敗の
責任者と結論づけた

983
00:59:06,640 --> 00:59:10,240
ゼイラは当局から追い出され

984
00:59:12,400 --> 00:59:15,240
国を去った

985
00:59:15,320 --> 00:59:18,840
家族とアメリカへ渡った

986
00:59:20,280 --> 00:59:23,240
彼は戦争の13年後

987
00:59:23,720 --> 00:59:25,680
本を出版した

988
00:59:26,520 --> 00:59:31,840
マルワンは二重スパイ
だったと結論づけた

989
00:59:31,920 --> 00:59:36,920
イスラエルでなく
エジプトに雇われていたと

990
00:59:37,480 --> 00:59:38,520
ゼイラは

991
00:59:39,200 --> 00:59:42,000
誰かを身代わりにしたかった

992
00:59:44,360 --> 00:59:45,480
全ての―

993
00:59:46,120 --> 00:59:51,160
二重スパイ説の発端(ほったん)は
エリ・ゼイラ

994
00:59:51,240 --> 00:59:52,680
彼は自分を

995
00:59:53,480 --> 00:59:54,800
正当化したかった

996
00:59:56,040 --> 00:59:57,680
実に腹立たしい

997
01:00:01,440 --> 01:00:02,360
どうしようもない

998
01:00:09,960 --> 01:00:15,400
製作陣は彼のエージェント
を通し ゼイラに連絡した

999
01:00:15,480 --> 01:00:17,440
彼は取材を拒否したが

1000
01:00:17,520 --> 01:00:21,120
マルワンがいかに
イスラエルを欺いたか

1001
01:00:21,200 --> 01:00:22,600
見解を提供した

1002
01:00:22,680 --> 01:00:24,720
昨日ゼイラと話した

1003
01:00:25,040 --> 01:00:25,320
この見解を
シャビトに見せた

1004
01:00:25,320 --> 01:00:27,720
この見解を
シャビトに見せた

1005
01:00:25,320 --> 01:00:27,720
彼はこう言った

1006
01:00:27,720 --> 01:00:28,920
この見解を
シャビトに見せた

1007
01:00:29,000 --> 01:00:29,880
だから？

1008
01:00:31,720 --> 01:00:33,320
何を証明したい？

1009
01:00:33,560 --> 01:00:36,240
これは捨てるよ

1010
01:00:36,320 --> 01:00:40,800
10月４日の午後ソビエトが―

1011
01:00:40,880 --> 01:00:41,880
いいか

1012
01:00:43,920 --> 01:00:46,240
撮影をとめてくれ

1013
01:00:46,720 --> 01:00:47,560
オフ

1014
01:00:51,600 --> 01:00:54,640
シャビトはオフレコで

1015
01:00:54,720 --> 01:01:00,040
作り話(フィクション)に時間をさく
つもりはないとコメント

1016
01:01:02,120 --> 01:01:05,160
ゼイラが復帰を試みて

1017
01:01:05,280 --> 01:01:08,560
ジャーナリストや記者に―

1018
01:01:09,240 --> 01:01:11,040
ヒントを与えた

1019
01:01:11,680 --> 01:01:14,440
ある日会おうと言われて

1020
01:01:15,240 --> 01:01:16,320
私も

1021
01:01:16,560 --> 01:01:22,440
バカげた二重スパイ説を
持ちかけられたよ

1022
01:01:23,000 --> 01:01:24,280
話を聞いて

1023
01:01:25,080 --> 01:01:27,280
間違いだと伝えた

1024
01:01:27,360 --> 01:01:32,440
傲慢なエゴのために
偽情報を流していると

1025
01:01:32,520 --> 01:01:35,840
私は誠実さゆえ
記事にしなかった

1026
01:01:36,120 --> 01:01:38,520
でもこれは特ダネ

1027
01:01:40,040 --> 01:01:43,080
ブレグマンはゼイラを信じて

1028
01:01:44,600 --> 01:01:46,920
政治雑誌(エル・アラム)にその名を掲載し

1029
01:01:47,000 --> 01:01:49,840
二重スパイだと広めた

1030
01:02:02,240 --> 01:02:04,720
殺人の１ヶ月後

1031
01:02:06,720 --> 01:02:06,920
ラジーブ・サイアル
ジャーナリスト

1032
01:02:06,920 --> 01:02:09,080
ラジーブ・サイアル
ジャーナリスト

1033
01:02:06,920 --> 01:02:09,080
大きな進展があった

1034
01:02:09,080 --> 01:02:09,880
ラジーブ・サイアル
ジャーナリスト

1035
01:02:12,320 --> 01:02:14,360
３人の目撃者がいた

1036
01:02:15,280 --> 01:02:19,560
バルコニーが見える部屋に
座っていた

1037
01:02:19,640 --> 01:02:22,320
彼の家から18メートルの場所

1038
01:02:37,120 --> 01:02:39,360
おそらく

1039
01:02:40,240 --> 01:02:42,880
目撃者ラパシは
ここに座っていた

1040
01:02:42,960 --> 01:02:46,240
直接バルコニーが見える場所

1041
01:02:50,840 --> 01:02:54,160
目の隅で
何かが落ちるのを見た

1042
01:02:55,520 --> 01:02:58,320
窓に駆け寄ると

1043
01:02:58,800 --> 01:03:02,760
下にはマルワンの遺体が

1044
01:03:04,280 --> 01:03:06,400
その時２人の―

1045
01:03:07,280 --> 01:03:08,800
陰を見た

1046
01:03:09,880 --> 01:03:11,480
中東の風貌

1047
01:03:12,040 --> 01:03:13,040
バルコニーを覗いてた

1048
01:03:14,040 --> 01:03:18,880
ハンガリーのブダペストで
ラパシに会った

1049
01:03:19,960 --> 01:03:23,480
彼は自分の証言と
認めなかった

1050
01:03:23,560 --> 01:03:26,200
更に謎が深まった

1051
01:03:27,520 --> 01:03:29,680
当時は大きな進展だった

1052
01:03:30,160 --> 01:03:32,440
もしかしたら…

1053
01:03:32,520 --> 01:03:34,880
中東の風貌だったら

1054
01:03:34,960 --> 01:03:38,640
エジプトの諜報局
かもしれない

1055
01:03:40,160 --> 01:03:43,680
犯人に関する憶測に
油を注いだ

1056
01:03:51,720 --> 01:03:55,760
インターコンチネンタルの
ミーティング後

1057
01:03:56,880 --> 01:03:57,920
マルワンは

1058
01:03:58,440 --> 01:04:01,240
時折電話をくれた

1059
01:04:02,520 --> 01:04:05,600
彼は孤独だったんだろう

1060
01:04:06,160 --> 01:04:09,400
妻のモナには話せなかった

1061
01:04:09,480 --> 01:04:14,040
子供や友人にも
スパイの話はできなかった

1062
01:04:14,640 --> 01:04:17,080
皮肉にも 私だけだった

1063
01:04:18,360 --> 01:04:21,160
彼の素顔を暴いた張本人

1064
01:04:24,360 --> 01:04:26,760
彼には変な癖があった

1065
01:04:27,720 --> 01:04:30,280
電話して無言になる

1066
01:04:31,280 --> 01:04:34,480
私の声を聞きながら

1067
01:04:35,840 --> 01:04:37,040
受話器を置き

1068
01:04:38,560 --> 01:04:39,560
またかけて

1069
01:04:40,080 --> 01:04:41,680
会話を始める

1070
01:04:44,680 --> 01:04:50,240
家族や子供のことを
聞かれるほど

1071
01:04:50,320 --> 01:04:54,720
彼のことが心配になった

1072
01:04:55,360 --> 01:05:00,800
顔のない “義理の息子”には

1073
01:05:02,080 --> 01:05:05,880
個人的な感情は抱かなかった

1074
01:05:06,920 --> 01:05:09,400
だが今では個人的な関係

1075
01:05:09,480 --> 01:05:13,000
スパイ活動や
家族の話も聞いた

1076
01:05:14,160 --> 01:05:19,320
彼の身の危険を
案じるようになった

1077
01:05:19,400 --> 01:05:23,840
エジプト側が私の話を信じず

1078
01:05:23,920 --> 01:05:27,680
完璧な二重スパイ
ではないとして

1079
01:05:28,120 --> 01:05:29,880
彼を傷つけるのでは

1080
01:05:30,520 --> 01:05:31,440
もしくは

1081
01:05:32,320 --> 01:05:36,200
モサドが
バカな真似をするのでは

1082
01:05:39,840 --> 01:05:40,760
連日

1083
01:05:41,240 --> 01:05:45,120
心配で眠れなかった

1084
01:05:46,760 --> 01:05:49,240
彼に何か起きたら

1085
01:05:50,080 --> 01:05:51,760
私の良心が傷む

1086
01:05:53,440 --> 01:05:54,880
皮肉にも

1087
01:05:55,440 --> 01:05:59,520
彼の正体を暴こうと
していたのが

1088
01:05:59,600 --> 01:06:03,280
守る方法を探すようになった

1089
01:06:05,000 --> 01:06:09,480
彼の噂を全て報告し

1090
01:06:09,560 --> 01:06:11,840
警戒するよう伝えた

1091
01:06:12,320 --> 01:06:18,440
仕事や授業 執筆
家族も二の次になり

1092
01:06:18,520 --> 01:06:21,480
彼が最優先になった

1093
01:06:23,320 --> 01:06:28,440
彼のことがあまりにも心配で

1094
01:06:28,520 --> 01:06:34,280
彼についての記事を
探し漁(あさ)った

1095
01:06:34,360 --> 01:06:38,880
彼は送った記事を見て
電話で質問をした

1096
01:06:38,960 --> 01:06:41,320
ほぼヘブライ語だったから

1097
01:06:43,920 --> 01:06:45,080
あるとき

1098
01:06:45,640 --> 01:06:50,240
イスラエルで
とある記事が出版された

1099
01:06:50,320 --> 01:06:56,000
マルワンがエジプトの
ムバラク大統領と握手してる

1100
01:06:56,080 --> 01:06:57,800
タイトルは

1101
01:06:57,880 --> 01:07:03,400
“モサドの男がカイロに”

1102
01:07:04,480 --> 01:07:07,360
“なぜムバラクは―”

1103
01:07:07,440 --> 01:07:13,080
“エジプトで モサド最高の
スパイと抱擁を？”

1104
01:07:14,080 --> 01:07:17,560
エジプト側は
これに反感を持つと思った

1105
01:07:18,560 --> 01:07:21,040
アシュラフに送ると

1106
01:07:21,120 --> 01:07:24,640
彼はタクシーから
電話してきた

1107
01:07:28,040 --> 01:07:32,760
“なぜ彼らはこんなことを
するんだ？”と泣き叫んだ

1108
01:07:33,840 --> 01:07:35,240
彼らとはモサド

1109
01:07:36,240 --> 01:07:39,880
“ムバラクと私の溝を
深めようとしてる”

1110
01:07:40,400 --> 01:07:44,880
“私に欺(あざむ)かれた報復だ”

1111
01:07:45,640 --> 01:07:48,080
彼は激怒し

1112
01:07:48,160 --> 01:07:51,000
私も同情した

1113
01:07:51,080 --> 01:07:54,600
イスラエル側の話は
嘘だから？

1114
01:07:54,680 --> 01:07:55,440
そうだ

1115
01:07:56,200 --> 01:07:58,960
“スパイは一人だけでは
なかった”

1116
01:08:00,200 --> 01:08:02,200
40人の集団で

1117
01:08:02,280 --> 01:08:06,720
任務は
イスラエルへの情報提供

1118
01:08:07,400 --> 01:08:11,640
二重スパイは１人ではなく
エジプトそのもの

1119
01:08:15,120 --> 01:08:17,440
60ミニッツ
完璧なスパイ

1120
01:08:17,520 --> 01:08:24,440
戦争後 アシュラフは
エジプト最高位の勲章を受賞

1121
01:08:24,520 --> 01:08:28,360
彼はサダトから勲章を
受けたと話をした

1122
01:08:29,600 --> 01:08:31,720
エジプトではこの映像が

1123
01:08:31,800 --> 01:08:36,840
マルワンとサダトが
イスラエルを欺くため
協力していた証拠とされる

1124
01:08:38,520 --> 01:08:40,960
大きな衝撃だった

1125
01:08:41,520 --> 01:08:42,520
信じられない

1126
01:08:48,800 --> 01:08:51,920
彼は命の危険を感じていた

1127
01:08:52,480 --> 01:08:59,120
存命スパイの正体を暴く事の
愚かさに気付いた

1128
01:09:00,480 --> 01:09:04,360
でもあなたは
マルワンの正体を暴く意義は

1129
01:09:04,440 --> 01:09:09,720
正確な歴史の記録を記すこと
だと言いましたね

1130
01:09:10,520 --> 01:09:12,320
実を言うと―

1131
01:09:12,840 --> 01:09:15,360
マルワンの正体を暴いたとき

1132
01:09:16,320 --> 01:09:18,000
歴史はどうでもよかった

1133
01:09:18,560 --> 01:09:23,280
大スクープに夢中だった

1134
01:09:28,360 --> 01:09:30,000
彼はこの話を―

1135
01:09:31,600 --> 01:09:32,920
消したかった

1136
01:09:38,600 --> 01:09:42,920
〈他の章を開きましょう〉

1137
01:09:43,000 --> 01:09:46,120
〈これも出版されます〉

1138
01:09:46,200 --> 01:09:50,240
〈アシュラフ・マルワンは
二重スパイだと〉

1139
01:09:50,920 --> 01:09:56,840
〈だが調査した人は
全員それを否定した〉

1140
01:09:56,920 --> 01:10:01,240
ゼイラは本の
改訂版を出版した

1141
01:10:01,320 --> 01:10:06,120
本の宣伝のため
テレビでこう話した

1142
01:10:06,720 --> 01:10:09,800
〈マルワンは
有力情報を提供したが〉

1143
01:10:10,760 --> 01:10:15,280
〈戦争勃発後我々を陥(おとしい)れた〉

1144
01:10:18,080 --> 01:10:23,280
〈第四次中東(ヨム・キプル)戦争に関する
ゼイラ少将への取材は〉

1145
01:10:23,360 --> 01:10:29,640
〈諜報業界を震撼(しんかん)させた〉

1146
01:10:30,280 --> 01:10:33,440
ザミールは彼を
嘘つきと呼んだ

1147
01:10:33,520 --> 01:10:36,360
〈ゼイラの情報は嘘〉

1148
01:10:36,440 --> 01:10:37,280
ズヴィカ・ザミール

1149
01:10:37,360 --> 01:10:41,800
〈彼の卑怯な考え方を
反映している〉

1150
01:10:43,840 --> 01:10:47,960
ゼイラは彼を
名誉毀損で訴えた

1151
01:10:48,040 --> 01:10:52,960
ザミールは逆にゼイラを
名誉毀損で訴えた

1152
01:10:54,880 --> 01:10:57,040
２件の名誉毀損裁判

1153
01:10:57,120 --> 01:11:00,760
モサドは事態の重要さに
気付いた

1154
01:11:00,840 --> 01:11:03,600
２人の老人

1155
01:11:03,680 --> 01:11:08,080
マペットに出てきそうな
２人が口論し

1156
01:11:09,200 --> 01:11:10,960
秘密を暴露してる

1157
01:11:11,800 --> 01:11:15,240
モサドは仲裁を提案した

1158
01:11:18,920 --> 01:11:20,320
仲裁裁判に

1159
01:11:21,280 --> 01:11:24,640
ゼイラに呼ばれて行った

1160
01:11:24,720 --> 01:11:26,840
飛行機代も出してくれた

1161
01:11:27,120 --> 01:11:32,400
彼が情報源ではなかったと
私に言ってほしいと

1162
01:11:33,320 --> 01:11:34,440
事実だった

1163
01:11:36,560 --> 01:11:39,000
だが判事にゼイラの
本のことを聞かれた

1164
01:11:39,760 --> 01:11:42,840
“重要な情報源だった”
と答えた

1165
01:11:44,840 --> 01:11:47,240
モサド側の弁護士は

1166
01:11:47,320 --> 01:11:50,720
この本を持ち上げて振った

1167
01:11:52,240 --> 01:11:58,760
本が情報源だと認めたのは
大きなミスだった

1168
01:11:58,840 --> 01:12:04,320
判事にとって
ゼイラと本は同じ存在

1169
01:12:05,800 --> 01:12:09,120
ロンドンから呼ばれて

1170
01:12:09,200 --> 01:12:13,080
ゼイラを守る証言を
するはずが―

1171
01:12:13,160 --> 01:12:18,360
ゼイラに責任の矛先を
向けてしまった

1172
01:12:18,440 --> 01:12:23,280
彼の本が重要な情報源だった
と言ったことは

1173
01:12:23,720 --> 01:12:25,520
恥ずべきことだ

1174
01:12:26,280 --> 01:12:28,160
挙げ句の果てに

1175
01:12:29,160 --> 01:12:30,040
ひどい

1176
01:12:30,560 --> 01:12:31,440
すごい話

1177
01:12:31,880 --> 01:12:34,520
私にとってはひどい話

1178
01:12:34,680 --> 01:12:36,240
賢いと思われるが

1179
01:12:36,640 --> 01:12:37,800
バカだった

1180
01:12:41,320 --> 01:12:42,600
ゼイラは敗訴

1181
01:12:48,480 --> 01:12:50,280
ここで大きな過ちが

1182
01:12:51,640 --> 01:12:53,880
判事は報告書で

1183
01:12:53,960 --> 01:12:56,840
マルワンは―

1184
01:12:56,920 --> 01:13:01,440
モサドのスパイだったと
明記した

1185
01:13:01,520 --> 01:13:05,400
これが判事の報告書

1186
01:13:05,480 --> 01:13:07,800
ゼイラ対ザミール

1187
01:13:09,160 --> 01:13:10,600
ここに

1188
01:13:10,680 --> 01:13:14,760
アシュラフの名が
何度も出てくる

1189
01:13:14,840 --> 01:13:15,800
ひどい

1190
01:13:16,800 --> 01:13:22,600
トップエージェントが
モサドに―

1191
01:13:23,920 --> 01:13:25,880
雇われていたと

1192
01:13:25,960 --> 01:13:29,320
名前はマルワン

1193
01:13:30,200 --> 01:13:32,000
名前を明記している

1194
01:13:33,440 --> 01:13:37,480
彼の名は何度も出てくる

1195
01:13:38,440 --> 01:13:43,960
歴史家ブレグマンが
マルワンを暴くことは

1196
01:13:45,040 --> 01:13:48,200
この世の終わりではない

1197
01:13:48,840 --> 01:13:50,600
しかし判事が―

1198
01:13:51,800 --> 01:13:52,800
認めれば

1199
01:13:54,520 --> 01:13:57,800
エージェント・マルワンは
公式になる

1200
01:13:57,880 --> 01:14:00,080
報告書をネットで見た時

1201
01:14:01,120 --> 01:14:03,120
椅子から落ちかけた

1202
01:14:04,920 --> 01:14:08,480
彼の命に危険が迫っていた

1203
01:14:10,040 --> 01:14:15,200
マルワンに 電話をくれと
ファックスを送った

1204
01:14:16,840 --> 01:14:21,040
息子をテレビの前に
座らせると

1205
01:14:22,160 --> 01:14:23,840
留守電が点滅していた

1206
01:14:24,400 --> 01:14:28,800
１時52分の着信メッセージ

1207
01:14:29,480 --> 01:14:33,080
アシュラフの声を聞き

1208
01:14:33,840 --> 01:14:34,800
驚いた

1209
01:14:35,880 --> 01:14:36,880
もしもし

1210
01:14:36,960 --> 01:14:41,080
君の本のことで
折り返し電話がほしい

1211
01:14:43,800 --> 01:14:45,640
珍しかった

1212
01:14:46,120 --> 01:14:49,640
スパイは留守電など残さない

1213
01:14:50,320 --> 01:14:52,160
２つ目のメッセージ

1214
01:14:53,600 --> 01:14:57,600
君の本のことで
電話をくれないか

1215
01:14:59,600 --> 01:15:01,880
かけ直すには―

1216
01:15:02,400 --> 01:15:03,480
彼は明らかに

1217
01:15:04,520 --> 01:15:05,640
圧力を受けていた

1218
01:15:08,040 --> 01:15:12,080
本のことで 電話がほしい

1219
01:15:14,720 --> 01:15:16,360
連続で

1220
01:15:16,440 --> 01:15:20,800
３時11分着信

1221
01:15:21,640 --> 01:15:23,520
もしもし

1222
01:15:23,600 --> 01:15:25,920
私が君の本の主題だ

1223
01:15:27,480 --> 01:15:28,840
もう一度聞く―

1224
01:15:30,160 --> 01:15:32,720
５年前から知っていて

1225
01:15:33,520 --> 01:15:38,720
留守電を残したのは
これが初めて

1226
01:15:40,920 --> 01:15:44,440
テープレコーダーを
取り出した

1227
01:15:45,520 --> 01:15:49,600
初めて
会話を録音することにした

1228
01:15:51,520 --> 01:15:53,560
その番号にかけた

1229
01:15:54,280 --> 01:15:55,160
指が―

1230
01:15:55,840 --> 01:15:56,760
震えた

1231
01:15:57,840 --> 01:15:59,280
彼が出た

1232
01:16:01,440 --> 01:16:02,560
もしもし

1233
01:16:03,800 --> 01:16:05,760
お元気ですか？

1234
01:16:05,840 --> 01:16:06,920
もちろん

1235
01:16:07,440 --> 01:16:08,280
はい

1236
01:16:08,360 --> 01:16:09,600
もちろん

1237
01:16:09,680 --> 01:16:10,520
じゃあ

1238
01:16:12,120 --> 01:16:13,840
かけ直すよう言われた

1239
01:16:14,320 --> 01:16:16,000
２分後

1240
01:16:17,000 --> 01:16:18,840
“２分後”と

1241
01:16:21,120 --> 01:16:23,440
電話に出ない 変だ

1242
01:16:25,320 --> 01:16:28,960
かけ直すよう言われ
不安に思った

1243
01:16:29,040 --> 01:16:30,320
またかけた

1244
01:16:30,400 --> 01:16:33,560
彼がいる部屋で
何かが起きている

1245
01:16:33,640 --> 01:16:35,040
彼を待った

1246
01:16:36,080 --> 01:16:37,720
２分後

1247
01:16:39,480 --> 01:16:40,680
３回目

1248
01:16:44,320 --> 01:16:45,840
何が起きてる？

1249
01:16:46,320 --> 01:16:47,160
彼はそこにる

1250
01:16:47,760 --> 01:16:50,120
かけ直すよう言われた

1251
01:16:51,520 --> 01:16:53,640
何度も試してみた

1252
01:16:56,920 --> 01:16:57,800
もしもし

1253
01:16:58,880 --> 01:17:00,400
いえいえ

1254
01:17:00,480 --> 01:17:05,320
判事の報告書が発表された

1255
01:17:06,040 --> 01:17:07,360
詳細がある

1256
01:17:07,920 --> 01:17:09,200
これが要点

1257
01:17:10,640 --> 01:17:11,800
アシュラフは

1258
01:17:12,360 --> 01:17:13,680
話を消したかった

1259
01:17:14,800 --> 01:17:18,040
私が送った報告書では―

1260
01:17:18,560 --> 01:17:22,920
話はまだ生きている

1261
01:17:23,440 --> 01:17:28,920
大きなストレスと
不安を感じただろう

1262
01:17:30,120 --> 01:17:31,480
イギリスですか

1263
01:17:35,280 --> 01:17:37,440
明日街にいます

1264
01:17:37,520 --> 01:17:39,560
キングスカレッジ

1265
01:17:39,640 --> 01:17:42,600
あなた次第ですが
会いましょうか

1266
01:17:43,680 --> 01:17:46,680
ではお元気で　失礼します

1267
01:17:48,440 --> 01:17:49,320
震えてる

1268
01:18:13,560 --> 01:18:19,360
命が代償となった
稀有(けう)な出来事

1269
01:18:20,480 --> 01:18:21,920
彼の命が代償に

1270
01:18:23,120 --> 01:18:24,520
なるべきでなかった

1271
01:18:41,000 --> 01:18:43,440
キングスカレッジ

1272
01:18:43,520 --> 01:18:46,000
マルワンの死後

1273
01:18:47,520 --> 01:18:49,280
ロニーは愕然とした

1274
01:18:51,920 --> 01:18:54,240
大きな痛みを感じた

1275
01:18:56,440 --> 01:18:58,880
彼の死は悲痛だった

1276
01:18:59,480 --> 01:19:02,720
何時間も山で過ごし

1277
01:19:03,280 --> 01:19:06,560
振り返って思考を巡らせた

1278
01:19:07,600 --> 01:19:10,680
彼を死から守れなかった

1279
01:19:11,840 --> 01:19:14,160
それが私の見解だった

1280
01:19:16,800 --> 01:19:19,920
ブレグマンを取材しに行った

1281
01:19:20,600 --> 01:19:22,480
長い会話をして
彼はこう言った

1282
01:19:22,560 --> 01:19:25,080
“私のせいかもしれない”

1283
01:19:26,320 --> 01:19:28,840
詳しい話をした

1284
01:19:29,320 --> 01:19:32,600
私が説明してきたことを

1285
01:19:33,640 --> 01:19:38,080
最終的にロニーは
“君は正しい”と言った

1286
01:19:38,640 --> 01:19:41,280
“二重スパイだったとは
もう思わない”

1287
01:19:41,360 --> 01:19:42,400
“説得された”

1288
01:19:45,800 --> 01:19:51,040
〈エリを囲む
ジャーナリストたちがいた〉

1289
01:19:51,120 --> 01:19:54,200
〈１人は歴史家〉

1290
01:19:54,880 --> 01:19:56,640
ズヴィ・ザミール

1291
01:19:56,720 --> 01:19:59,680
〈全くひどい人たちだ〉

1292
01:20:01,000 --> 01:20:03,680
〈真実をねじ曲げる〉

1293
01:20:16,760 --> 01:20:17,760
葬式には

1294
01:20:18,440 --> 01:20:24,160
エジプト中の重鎮が集まった

1295
01:20:24,240 --> 01:20:26,880
政府の上層部たちが

1296
01:20:27,560 --> 01:20:30,080
黒スーツ姿で参列した

1297
01:20:30,920 --> 01:20:35,080
上層部たちが未亡人に―

1298
01:20:35,560 --> 01:20:37,120
挨拶のキスや

1299
01:20:38,120 --> 01:20:40,200
言葉をかけていった

1300
01:20:40,280 --> 01:20:41,400
これが―

1301
01:20:42,720 --> 01:20:45,360
“反逆者への反応か？”

1302
01:20:46,640 --> 01:20:49,560
多くのマフィア映画を観た

1303
01:20:49,640 --> 01:20:53,680
マフィアが仲間を殺した時

1304
01:20:53,760 --> 01:20:58,120
ドンが未亡人に
こう声をかける

1305
01:20:59,240 --> 01:21:01,800
“金はやる”

1306
01:21:03,040 --> 01:21:06,080
マルワンの葬式は

1307
01:21:06,920 --> 01:21:09,160
それを彷彿させた

1308
01:21:19,760 --> 01:21:22,520
ウェストミンスター
検死法廷で

1309
01:21:22,600 --> 01:21:27,000
マルワンの検死審問が
３日間行われた

1310
01:21:29,920 --> 01:21:33,960
マルワンは手記を
書いていたと報告された

1311
01:21:35,200 --> 01:21:39,280
手記があるばずの本棚を見た

1312
01:21:40,520 --> 01:21:44,360
家族によると 死亡当日
手記が消えたという

1313
01:21:44,440 --> 01:21:46,000
その中には―

1314
01:21:46,080 --> 01:21:51,240
第四次中東戦争での
彼の任務が書いてあった

1315
01:21:51,920 --> 01:21:55,960
モサドのスパイ説を
否定するものだった

1316
01:21:56,600 --> 01:21:58,240
家族によると

1317
01:21:58,800 --> 01:22:00,160
それが消えた

1318
01:22:03,520 --> 01:22:08,480
マルワン家の弁護士から
審問への出廷を求められた

1319
01:22:09,640 --> 01:22:13,640
検死官が証言を聞くのを
目の当たりにして

1320
01:22:14,240 --> 01:22:16,480
混乱した

1321
01:22:17,040 --> 01:22:19,360
頭の中では

1322
01:22:19,920 --> 01:22:22,240
“殺人だった”

1323
01:22:22,320 --> 01:22:24,960
“いや 事故だった”

1324
01:22:25,040 --> 01:22:26,840
“自殺だった”

1325
01:22:27,400 --> 01:22:29,680
彼の家族と座って

1326
01:22:29,760 --> 01:22:32,520
脳裏にこの質問がよぎった

1327
01:22:32,600 --> 01:22:35,480
“私の責任だったのか？”

1328
01:22:36,000 --> 01:22:38,760
非常に不快な体験だった

1329
01:22:39,680 --> 01:22:42,280
３日の審問の後

1330
01:22:43,560 --> 01:22:47,840
検死官は死因の判定を出した

1331
01:22:50,280 --> 01:22:52,040
死因

1332
01:22:52,120 --> 01:22:54,040
不明

1333
01:22:55,280 --> 01:22:56,800
家族は喜んだ

1334
01:22:56,880 --> 01:23:00,520
自殺の可能性を外せる

1335
01:23:02,440 --> 01:23:05,960
モナは途方に暮れていた

1336
01:23:07,800 --> 01:23:10,120
製作陣は
妻モナの見解が―

1337
01:23:10,200 --> 01:23:14,720
アシュラフの忠誠の立場の
手がかりになると考えた

1338
01:23:15,880 --> 01:23:20,760
夫への愛情がわかる
映像を発見した

1339
01:23:20,840 --> 01:23:21,720
〈マダム・モナ〉

1340
01:23:22,760 --> 01:23:26,640
〈人生で最も
辛かった時期は？〉

1341
01:23:26,840 --> 01:23:27,960
〈２回〉

1342
01:23:30,120 --> 01:23:34,280
〈両親と アシュラフの死〉

1343
01:23:34,880 --> 01:23:40,400
〈１人の妻として
夫を失ったのです〉

1344
01:23:41,040 --> 01:23:47,560
〈30年間一緒にいれた
感謝の気持ちもあります〉

1345
01:23:49,160 --> 01:23:51,800
アフメド　ガマル
アシュラフの息子たち

1346
01:24:19,200 --> 01:24:22,840
1973年の戦争の
マルワンの任務の真実は

1347
01:24:22,920 --> 01:24:25,920
未だ両国で熱く議論される

1348
01:24:26,960 --> 01:24:31,800
次の映像ではモナが
二重スパイ説に関して

1349
01:24:31,880 --> 01:24:36,160
マルワンのエジプトへの
忠誠心を語る

1350
01:24:36,640 --> 01:24:40,960
〈イスラエルへの接触は
エジプト側の指示？〉

1351
01:24:41,680 --> 01:24:46,760
〈問うまでもないことです〉

1352
01:24:47,320 --> 01:24:51,760
〈弁明する必要もない〉

1353
01:24:52,320 --> 01:24:55,880
〈100% 明らかなことです〉

1354
01:24:56,480 --> 01:24:58,520
〈100%以上〉

1355
01:25:05,800 --> 01:25:07,560
〈それぞれの方法で戦った〉

1356
01:25:09,320 --> 01:25:12,160
エジプトではマルワンは
愛国者として

1357
01:25:12,240 --> 01:25:16,120
ハゼム・カンディル
ケンブリッジ大学
社会学者

1358
01:25:12,240 --> 01:25:16,120
サダトに雇われ
イスラエルを欺(あざむ)き

1359
01:25:16,200 --> 01:25:21,000
1973年の戦争で
４時間のリードをもたらした

1360
01:25:22,120 --> 01:25:25,200
しかし彼はイスラエルの
国民的英雄

1361
01:25:25,720 --> 01:25:27,880
〈二重スパイは信じがたい〉

1362
01:25:27,960 --> 01:25:28,960
モシェ・ブクバ
テルアビブ大教会

1363
01:25:29,040 --> 01:25:31,520
〈我々の味方だったと思う〉

1364
01:25:32,000 --> 01:25:36,360
イスラエル側には証拠がある

1365
01:25:37,040 --> 01:25:42,000
エジプト側の記録は未開示

1366
01:25:42,560 --> 01:25:45,400
両方揃って初めて―

1367
01:25:45,480 --> 01:25:49,120
どちらに信憑性があるか
判断できる

1368
01:25:50,320 --> 01:25:51,880
問うべきことは
なぜエジプトの諜報局は―

1369
01:25:51,880 --> 01:25:54,920
問うべきことは
なぜエジプトの諜報局は―

1370
01:25:51,880 --> 01:25:54,920
カレド・ファミ教授
ケンブリッジ大学

1371
01:25:54,920 --> 01:25:55,000
カレド・ファミ教授
ケンブリッジ大学

1372
01:25:55,000 --> 01:25:56,280
カレド・ファミ教授
ケンブリッジ大学

1373
01:25:55,000 --> 01:25:56,280
50年経っても

1374
01:25:56,280 --> 01:25:56,360
カレド・ファミ教授
ケンブリッジ大学

1375
01:25:56,360 --> 01:25:58,720
カレド・ファミ教授
ケンブリッジ大学

1376
01:25:56,360 --> 01:25:58,720
マルワンの証拠記録を
発表しない？

1377
01:25:58,720 --> 01:26:00,080
マルワンの証拠記録を
発表しない？

1378
01:26:01,720 --> 01:26:07,440
証拠が発表されないのは
マルワンとは関係ない

1379
01:26:07,520 --> 01:26:12,920
エジプト側が
記録を開示すれば

1380
01:26:13,000 --> 01:26:17,800
エジプト政府の
透明性と責任性を―

1381
01:26:17,880 --> 01:26:22,920
国民が主張できる
先例を作ってしまう

1382
01:26:23,520 --> 01:26:27,160
政府はこのような
先例を作りたくない

1383
01:26:28,360 --> 01:26:32,880
だがマルワンの記録が
開示されないことは

1384
01:26:32,960 --> 01:26:34,920
二重スパイではなく―

1385
01:26:35,000 --> 01:26:39,480
イスラエルのスパイで
あった疑いを高める

1386
01:26:40,120 --> 01:26:43,560
マルワンの話は
本当の物語ではない

1387
01:26:43,640 --> 01:26:47,440
もっと大きな話の
挿話にすぎない

1388
01:26:49,800 --> 01:26:52,600
エジプト国民は
真実を知りたい

1389
01:26:59,840 --> 01:27:03,160
2018年10月６日

1390
01:27:03,240 --> 01:27:06,720
奇襲攻撃から45年

1391
01:27:06,800 --> 01:27:11,400
ザミールとマルワンの
会合の報告書を

1392
01:27:12,000 --> 01:27:14,080
イスラエルが発表した

1393
01:27:15,160 --> 01:27:16,600
全５ページ

1394
01:27:16,680 --> 01:27:20,160
両者がそれぞれのセオリーを

1395
01:27:20,800 --> 01:27:24,880
サポートするのに
十分な要素がある

1396
01:27:27,840 --> 01:27:30,840
ずっと二重スパイだと
信じている

1397
01:27:31,760 --> 01:27:32,920
疑いはない

1398
01:27:34,040 --> 01:27:35,400
なぜだ

1399
01:27:35,920 --> 01:27:37,640
まだ二重スパイ説に
しがみついている？

1400
01:27:37,640 --> 01:27:40,760
まだ二重スパイ説に
しがみついている？

1401
01:27:37,640 --> 01:27:40,760
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

1402
01:27:40,760 --> 01:27:40,840
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

1403
01:27:40,840 --> 01:27:43,760
ヨシ・メルマン
イスラエル諜報専門家

1404
01:27:40,840 --> 01:27:43,760
当初エリ・ゼイラの呪文に
かかっていたのはわかる

1405
01:27:43,760 --> 01:27:47,760
当初エリ・ゼイラの呪文に
かかっていたのはわかる

1406
01:27:47,840 --> 01:27:52,080
でも私と話して認めたとき

1407
01:27:52,160 --> 01:27:53,960
半泣きだった

1408
01:27:54,040 --> 01:27:56,280
私には不可解だ

1409
01:27:57,360 --> 01:28:02,800
ヨシは二重スパイでないと
あなたを説得したと

1410
01:28:02,880 --> 01:28:05,400
それは違うと思う

1411
01:28:05,480 --> 01:28:09,840
ヨシはモサドと同じことを
信じている

1412
01:28:09,920 --> 01:28:12,760
真実は見る人の目の中にある

1413
01:28:14,440 --> 01:28:19,160
本当の話に向き合う
覚悟がないのは

1414
01:28:19,760 --> 01:28:20,880
“私の誤解だった”と
認める勇気がないのは

1415
01:28:20,880 --> 01:28:24,320
“私の誤解だった”と
認める勇気がないのは

1416
01:28:20,880 --> 01:28:24,320
シャブタイ・シャビ
元モサド長官

1417
01:28:24,320 --> 01:28:25,040
シャブタイ・シャビ
元モサド長官

1418
01:28:25,040 --> 01:28:26,000
シャブタイ・シャビ
元モサド長官

1419
01:28:25,040 --> 01:28:26,000
彼の

1420
01:28:26,000 --> 01:28:26,640
シャブタイ・シャビ
元モサド長官

1421
01:28:26,640 --> 01:28:27,800
シャブタイ・シャビ
元モサド長官

1422
01:28:26,640 --> 01:28:27,800
良心の問題だ

1423
01:28:27,800 --> 01:28:28,560
良心の問題だ

1424
01:28:31,600 --> 01:28:35,920
情報源の人物の名を暴くのは

1425
01:28:36,840 --> 01:28:37,120
罪だ

1426
01:28:37,120 --> 01:28:37,680
罪だ

1427
01:28:37,120 --> 01:28:37,680
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

1428
01:28:37,680 --> 01:28:38,320
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

1429
01:28:38,320 --> 01:28:39,800
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

1430
01:28:38,320 --> 01:28:39,800
彼に何と言う？

1431
01:28:39,800 --> 01:28:39,880
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

1432
01:28:39,880 --> 01:28:42,120
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

1433
01:28:39,880 --> 01:28:42,120
地獄へ落ちろ クソ野郎

1434
01:28:42,120 --> 01:28:42,680
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

1435
01:28:42,680 --> 01:28:44,040
アモス・ギルボア
元イスラエル軍諜報局
情報分析部門 所長

1436
01:28:42,680 --> 01:28:44,040
地獄へ落ちろ

1437
01:28:44,040 --> 01:28:44,680
地獄へ落ちろ

1438
01:28:45,200 --> 01:28:46,120
よくもこんなことを

1439
01:28:47,920 --> 01:28:51,200
有名になりたいからといって

1440
01:28:51,280 --> 01:28:53,200
人の命を
危険に晒(さら)すべきではない

1441
01:28:53,200 --> 01:28:54,840
人の命を
危険に晒(さら)すべきではない

1442
01:28:53,200 --> 01:28:54,840
ダビデ・アルベル
元モサド エージェント

1443
01:28:55,520 --> 01:28:58,160
マルワンの話に関して

1444
01:28:58,240 --> 01:29:00,240
私のエゴはない

1445
01:29:00,720 --> 01:29:05,760
モサドは彼ら側の
アシュラフの話を曲げない

1446
01:29:07,200 --> 01:29:10,640
毎晩ベッドで―

1447
01:29:11,440 --> 01:29:15,520
二重スパイかどうかは
考えない

1448
01:29:16,240 --> 01:29:19,080
そこにはもう興味がない

1449
01:29:19,640 --> 01:29:24,120
彼の素顔を暴いたことで
与えてしまった―

1450
01:29:24,720 --> 01:29:26,400
痛みを考える

1451
01:29:27,720 --> 01:29:29,840
考えてみてください

1452
01:29:30,360 --> 01:29:32,640
二重スパイと信じれば

1453
01:29:33,120 --> 01:29:36,520
少なくとも
あなたの身に起きたことは

1454
01:29:36,600 --> 01:29:39,680
無駄でなかったと
言えるのでは？

1455
01:29:51,200 --> 01:29:54,400
ザミール元モサド長官は
取材を拒否

1456
01:29:54,480 --> 01:29:57,760
電話でこうコメントした

1457
01:29:57,840 --> 01:30:01,880
“アシュラフは親愛なる友”

1458
01:30:01,960 --> 01:30:08,720
“できれば毎年カイロを訪れ
彼の墓にバラを献花したい”

1459
01:30:10,040 --> 01:30:13,880
製作陣は
マルワンの家族にも連絡した

1460
01:30:13,960 --> 01:30:16,080
彼らは撮影協力の条件として

1461
01:30:16,160 --> 01:30:17,720
マルワンを―

1462
01:30:17,840 --> 01:30:23,320
イスラエルの英雄として
描かないことを求めた

1463
01:30:23,440 --> 01:30:25,080
撮影一週間前

1464
01:30:25,160 --> 01:30:30,400
一家は撮影協力を辞退

1465
01:30:31,560 --> 01:30:33,120
アシュラフ死後の

1466
01:30:33,200 --> 01:30:36,000
エジプト
ムバラク大統領の声明

1467
01:30:36,080 --> 01:30:41,360
“彼の任務の内容を
明かすのは今ではないが”

1468
01:30:41,440 --> 01:30:44,800
“彼はエジプトに貢献した”

1469
01:30:44,880 --> 01:30:48,760
“他の組織の
スパイではなかった”

1470
01:30:50,400 --> 01:30:56,040
2018年６月 製作陣は
カイロでの撮影許可を申請

1471
01:30:56,120 --> 01:31:00,400
今も返事を待っている

1472
01:31:08,320 --> 01:31:10,440
結婚生活への影響は？

1473
01:31:11,240 --> 01:31:15,560
もちろん離婚したが
マルワンの話が原因ではない

1474
01:31:16,560 --> 01:31:21,840
だが影響はあった
妻に隠していたから

1475
01:31:23,160 --> 01:31:26,200
妻がそれを知ったとき

1476
01:31:26,280 --> 01:31:31,240
きっと涙に終わると
常識ある意見をくれた

1477
01:31:32,720 --> 01:31:34,880
でももう遅かった

1478
01:31:35,520 --> 01:31:40,680
もう電車は駅を出発していた

1479
01:31:42,320 --> 01:31:45,360
魚にエサをやる

1480
01:31:48,280 --> 01:31:51,520
開けると飛び出すんだ

1481
01:31:51,600 --> 01:31:52,960
本当？

1482
01:31:53,840 --> 01:31:56,000
グッピーは飛ぶのが好き

1483
01:31:57,120 --> 01:32:01,320
でも彼らのことは救える

1484
01:32:02,720 --> 01:32:05,960
床から拾って戻してあげる

1485
01:32:06,040 --> 01:32:07,960
沢山いるだろう

1486
01:32:15,720 --> 01:32:17,080
今日の午後

1487
01:32:17,160 --> 01:32:20,760
平和条約を含む歴史的文書が

1488
01:32:20,840 --> 01:32:26,080
エジプトとイスラエルの
間で調印されます

1489
01:32:28,400 --> 01:32:30,880
３人揃って

1490
01:32:30,960 --> 01:32:36,360
1973年の戦争は
1979年の平和条約へ繋がった

1491
01:32:36,440 --> 01:32:42,800
エジプトはイスラエルを
国として認めた最初の国

1492
01:33:45,240 --> 01:33:52,000
日本語字幕　船越 里恵

