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3
00:00:08,240 --> 00:00:13,120
‎NETFLIX
‎コメディースペシャル

4
00:00:45,240 --> 00:00:46,680
‎キスができない

5
00:00:49,600 --> 00:00:52,080
‎子どもの頃から怖かった

6
00:00:53,200 --> 00:00:55,120
‎キスをするのが

7
00:00:55,600 --> 00:00:58,200
‎すごく好きな子がいた

8
00:00:59,120 --> 00:01:01,640
‎最初のデートで
‎できなかった

9
00:01:02,440 --> 00:01:03,280
‎努力した

10
00:01:04,280 --> 00:01:05,840
‎彼女は困惑した

11
00:01:07,040 --> 00:01:08,720
‎次のデートでも―

12
00:01:09,400 --> 00:01:11,400
‎キスできなかった

13
00:01:11,920 --> 00:01:15,440
‎次に会うのが
‎プレッシャーになった

14
00:01:16,160 --> 00:01:17,800
‎回数を重ねるほど―

15
00:01:19,160 --> 00:01:20,840
‎試行錯誤する

16
00:01:21,600 --> 00:01:22,960
‎プレッシャーさ

17
00:01:23,480 --> 00:01:25,280
‎免許の試験のようだ

18
00:01:26,440 --> 00:01:27,720
‎落ちたら―

19
00:01:28,320 --> 00:01:29,640
‎また挑戦する

20
00:01:30,120 --> 00:01:31,240
‎３回落ちた？

21
00:01:31,320 --> 00:01:32,600
‎バスに乗れよ

22
00:01:33,960 --> 00:01:36,000
‎何回も落ちた人いる？

23
00:01:36,080 --> 00:01:37,520
‎いたら拍手して

24
00:01:38,040 --> 00:01:39,320
‎すばらしい

25
00:01:39,400 --> 00:01:41,720
‎“私たちは
‎標識が読めない！”

26
00:01:42,720 --> 00:01:44,760
‎今 手を挙げた人は―

27
00:01:45,360 --> 00:01:47,360
‎指示を最後まで聞いて

28
00:01:47,440 --> 00:01:50,240
‎だから免許が取れないんだ

29
00:01:50,760 --> 00:01:51,840
‎“その角を…”

30
00:01:52,320 --> 00:01:54,280
‎“右だよ マヌケ”

31
00:01:54,360 --> 00:01:57,440
‎“左に曲がったな
‎そっちは小学校だ”

32
00:01:58,160 --> 00:02:00,320
‎“子どもを８人殺したぞ”

33
00:02:00,800 --> 00:02:01,920
‎“あと妊婦も”

34
00:02:02,680 --> 00:02:04,680
‎“双子だから10人殺した”

35
00:02:06,480 --> 00:02:09,800
‎縦列駐車ができなくて
‎何回も落ちた

36
00:02:10,280 --> 00:02:11,640
‎怖くてできない

37
00:02:12,200 --> 00:02:14,760
‎縦列駐車は象徴的な行為だ

38
00:02:15,280 --> 00:02:16,440
‎キスと同じ

39
00:02:16,920 --> 00:02:18,480
‎失敗すると―

40
00:02:19,000 --> 00:02:21,360
‎男として失格なんだ

41
00:02:21,440 --> 00:02:22,440
‎バカげてる

42
00:02:22,920 --> 00:02:24,840
‎しかもキスは

43
00:02:24,920 --> 00:02:27,920
‎“やり直していい？”
‎って言えない

44
00:02:28,440 --> 00:02:31,360
‎“斜角からキスするぞ！”

45
00:02:31,440 --> 00:02:32,240
‎無駄だ

46
00:02:32,320 --> 00:02:34,840
‎誰も彼女の後ろから

47
00:02:34,920 --> 00:02:38,400
‎“オーライ オーライ
‎そのまま”

48
00:02:38,480 --> 00:02:39,520
‎“そこだ”

49
00:02:40,080 --> 00:02:40,920
‎しないよ

50
00:02:42,480 --> 00:02:43,840
‎３回目のデート

51
00:02:45,520 --> 00:02:46,760
‎できなかった

52
00:02:47,240 --> 00:02:50,280
‎イヤになって
‎同居人にグチった

53
00:02:50,360 --> 00:02:54,480
‎相談は苦手だけど
‎彼は僕の親友で

54
00:02:54,560 --> 00:02:56,440
‎引きこもりだから

55
00:02:56,960 --> 00:02:58,920
‎40歳だけど大好きさ

56
00:02:59,640 --> 00:03:03,320
‎“キスをする瞬間が怖い”と
‎彼に言った

57
00:03:03,960 --> 00:03:05,160
‎彼の助言は―

58
00:03:05,680 --> 00:03:08,840
‎“キスをする瞬間を
‎恐れるな”だった

59
00:03:10,520 --> 00:03:11,200
‎“そうか？”

60
00:03:11,280 --> 00:03:12,440
‎“そうだ”

61
00:03:13,200 --> 00:03:15,840
‎助言じゃなく
‎否定しただけだ

62
00:03:15,920 --> 00:03:16,760
‎“怖いよ”

63
00:03:16,840 --> 00:03:18,800
‎“暗やみは怖くないわ”

64
00:03:19,320 --> 00:03:21,040
‎“地下室に戻って”

65
00:03:22,040 --> 00:03:23,280
‎彼は言った

66
00:03:23,360 --> 00:03:26,280
‎“拒絶されるのが
‎怖いんだろ”

67
00:03:26,960 --> 00:03:30,720
‎“次はここでデートしろ
‎聞き耳はたてない”

68
00:03:30,800 --> 00:03:33,400
‎疑わしいけど まあいい

69
00:03:33,920 --> 00:03:35,360
‎“家に招き―”

70
00:03:35,840 --> 00:03:38,320
‎“しばらく彼女の話を聞く”

71
00:03:38,840 --> 00:03:41,240
‎“目を見て会話を止める”

72
00:03:41,320 --> 00:03:42,560
‎“こんな風に”

73
00:03:44,160 --> 00:03:46,320
‎“チンコをしゃぶれ…”

74
00:03:46,400 --> 00:03:47,640
‎冗談だよ

75
00:03:48,440 --> 00:03:49,280
‎彼は…

76
00:03:50,320 --> 00:03:51,960
‎この声もつかな？

77
00:03:52,040 --> 00:03:53,440
‎彼は言った

78
00:03:54,240 --> 00:03:56,800
‎“会話を止めて
‎彼女にこう言え”

79
00:03:57,440 --> 00:04:00,200
‎“３分後にキスするから”

80
00:04:00,680 --> 00:04:03,240
‎“だめ”と言われたらしない

81
00:04:04,280 --> 00:04:06,640
‎同意を得るには合理的だ

82
00:04:07,560 --> 00:04:09,160
‎“彼女の答えが…”

83
00:04:14,960 --> 00:04:15,800
‎“いいわ”

84
00:04:18,800 --> 00:04:21,600
‎“高い声は
‎女が喜んでる合図さ”

85
00:04:22,120 --> 00:04:24,560
‎昔の女性差別者の言葉だ

86
00:04:24,640 --> 00:04:26,800
‎“尻尾を振る女”みたいに

87
00:04:26,880 --> 00:04:28,120
‎野蛮だよ

88
00:04:28,640 --> 00:04:32,040
‎彼の助言どおり
‎彼女を家に呼んだ

89
00:04:32,520 --> 00:04:34,560
‎礼儀正しく遅れてきた

90
00:04:36,360 --> 00:04:38,240
‎その間に考えた

91
00:04:38,320 --> 00:04:41,480
‎何で僕はキスができないのか

92
00:04:42,200 --> 00:04:43,520
‎両親のせいだ

93
00:04:44,160 --> 00:04:46,480
‎唯一身近にいたカップル

94
00:04:46,560 --> 00:04:49,480
‎キスしたところを
‎見たことない

95
00:04:49,560 --> 00:04:51,120
‎愛情表現はなく

96
00:04:51,200 --> 00:04:54,160
‎多少の愛はあるかなって程度

97
00:04:54,680 --> 00:04:57,040
‎まるで会社の同僚同士だ

98
00:04:57,120 --> 00:04:59,120
‎そして上司に
‎“そこの２人―”

99
00:04:59,760 --> 00:05:01,880
‎“月曜日に家族になれ”

100
00:05:01,960 --> 00:05:03,680
‎“上司の命令だ”

101
00:05:03,760 --> 00:05:06,280
‎それぐらい不思議な夫婦だ

102
00:05:06,360 --> 00:05:09,480
‎たまに実家に帰ると
‎迎えの言葉が―

103
00:05:09,560 --> 00:05:11,040
‎“ようこそ 息子よ”

104
00:05:11,960 --> 00:05:14,080
‎まるでゲームのせりふだよ

105
00:05:14,160 --> 00:05:15,320
‎“元気か？”

106
00:05:16,720 --> 00:05:17,840
‎“どうかな”

107
00:05:18,680 --> 00:05:22,000
‎どうして僕が生まれたか
‎不思議に思う

108
00:05:22,480 --> 00:05:24,160
‎僕は６人兄弟

109
00:05:24,240 --> 00:05:26,280
‎３年ごとに１人だ

110
00:05:26,360 --> 00:05:28,600
‎計画的すぎるだろ

111
00:05:29,920 --> 00:05:31,120
‎仮説を立てた

112
00:05:31,760 --> 00:05:32,840
‎３年に１回―

113
00:05:36,040 --> 00:05:37,880
‎両親は会議室を借りた

114
00:05:39,040 --> 00:05:41,280
‎２人はスーツを着て…

115
00:05:43,640 --> 00:05:46,960
‎セックスをする
‎とても文明的なやり方で

116
00:05:47,040 --> 00:05:48,520
‎まずは握手

117
00:05:49,080 --> 00:05:51,520
‎父は少しこすりながら

118
00:05:52,160 --> 00:05:54,760
‎母はそれをここに当てる

119
00:05:55,240 --> 00:05:57,240
‎横になって注入する

120
00:05:57,320 --> 00:05:59,520
‎お茶を注ぐように

121
00:06:00,560 --> 00:06:01,880
‎母の果実茶だ

122
00:06:02,960 --> 00:06:04,560
‎ただの仮説だよ

123
00:06:06,480 --> 00:06:07,680
‎僕の母親だ

124
00:06:08,520 --> 00:06:11,760
‎僕はいいけど
‎君たちは笑うな

125
00:06:12,480 --> 00:06:13,760
‎愛してるのに―

126
00:06:14,960 --> 00:06:16,600
‎お互いを見てない

127
00:06:17,080 --> 00:06:20,800
‎僕はそのことで
‎母を今でもからかう

128
00:06:20,880 --> 00:06:22,680
‎彼女にこう言うんだ

129
00:06:22,760 --> 00:06:25,920
‎“父さんを愛してない
‎彼を見てない”

130
00:06:26,440 --> 00:06:29,000
‎“僕は息子だ
‎真実を話してよ”

131
00:06:29,640 --> 00:06:32,360
‎“何言ってるの！”と
‎母は怒る

132
00:06:32,920 --> 00:06:36,240
‎父が近くにいたら
‎小声で“愛してないでしょ”

133
00:06:37,440 --> 00:06:40,680
‎“僕が寝てる時でもいい
‎話してよ”

134
00:06:41,760 --> 00:06:42,880
‎母はあきれて

135
00:06:42,960 --> 00:06:45,120
‎“何も知らないクソガキね”

136
00:06:48,160 --> 00:06:51,960
‎“愛することは
‎見つめ合うことではなく”

137
00:06:52,040 --> 00:06:53,960
‎“同じ方向を見ること”

138
00:06:54,480 --> 00:06:55,720
‎“同じ方向”

139
00:06:56,440 --> 00:06:57,280
‎感動した

140
00:06:58,120 --> 00:07:01,160
‎だけど
‎それを知られたくなくて

141
00:07:01,680 --> 00:07:03,160
‎挙動不審に

142
00:07:03,680 --> 00:07:05,400
‎母を押して―

143
00:07:06,280 --> 00:07:08,480
‎“変なこと言うな！”

144
00:07:09,000 --> 00:07:10,520
‎ヒステリックに

145
00:07:10,600 --> 00:07:12,000
‎人種差別する―

146
00:07:12,560 --> 00:07:13,800
‎老婆みたいに

147
00:07:14,720 --> 00:07:17,360
‎夜に窓を開けて
‎叫ぶ老婆さ

148
00:07:17,440 --> 00:07:18,920
‎“アラブ人ばかりだ！”

149
00:07:19,840 --> 00:07:21,880
‎誰か分かるだろう？

150
00:07:21,960 --> 00:07:23,800
‎そんな声だった

151
00:07:24,640 --> 00:07:27,120
‎最悪なことに老婆は正しい

152
00:07:27,680 --> 00:07:29,120
‎僕の母だ

153
00:07:29,760 --> 00:07:30,880
‎おっと 失礼

154
00:07:32,120 --> 00:07:34,800
‎彼女たちは同一人物なんだ

155
00:07:35,560 --> 00:07:36,880
‎ジョークさ

156
00:07:37,680 --> 00:07:40,120
‎“同じ方向”を理解したのは

157
00:07:40,200 --> 00:07:43,280
‎実家で夕食を食べてた時だ

158
00:07:43,800 --> 00:07:45,520
‎みんな黙ってた

159
00:07:46,000 --> 00:07:47,480
‎コミュ障だから

160
00:07:48,960 --> 00:07:50,040
‎えっと…

161
00:07:51,680 --> 00:07:56,040
‎母は毎年夏に
‎釣りができる別荘を借りてた

162
00:07:56,120 --> 00:07:57,400
‎父のために

163
00:07:57,880 --> 00:07:59,840
‎愛かは分からない

164
00:08:00,760 --> 00:08:03,280
‎でも その年は借りれず

165
00:08:03,360 --> 00:08:06,600
‎僕らに知らせる前
‎母は静かだった

166
00:08:06,680 --> 00:08:09,440
‎彼女は深く悲しんでた

167
00:08:10,080 --> 00:08:12,760
‎母は父を見て言った

168
00:08:13,280 --> 00:08:14,720
‎“実は―”

169
00:08:15,400 --> 00:08:18,080
‎“別荘が借りれなかったの”

170
00:08:18,560 --> 00:08:19,800
‎父は食べながら―

171
00:08:20,280 --> 00:08:21,560
‎“それが？”

172
00:08:23,280 --> 00:08:24,600
‎母は続けた

173
00:08:25,760 --> 00:08:28,960
‎“だから今年は
‎釣りができないの”

174
00:08:29,640 --> 00:08:31,000
‎“それが？”

175
00:08:32,440 --> 00:08:34,040
‎“だから…”

176
00:08:35,440 --> 00:08:37,120
‎“彼はバカなの？”

177
00:08:38,840 --> 00:08:40,480
‎“釣り 好きでしょ？”

178
00:08:41,000 --> 00:08:42,000
‎“いいや”

179
00:08:44,920 --> 00:08:46,920
‎母の目がピクピクした

180
00:08:47,520 --> 00:08:48,480
‎“そう”

181
00:08:49,280 --> 00:08:53,000
‎“あなたのために毎年
‎別荘を借りてたのに”

182
00:08:53,080 --> 00:08:57,160
‎“俺が釣りをするのは
‎毎年別荘を借りるからだ”

183
00:08:57,680 --> 00:08:59,600
‎“田舎で何ができる？”

184
00:08:59,680 --> 00:09:02,240
‎父は怒って寝室に行った

185
00:09:02,760 --> 00:09:04,720
‎僕は驚いて言った

186
00:09:05,360 --> 00:09:07,800
‎“同じ方向を見てるの？”

187
00:09:09,360 --> 00:09:10,400
‎“斜視かも”

188
00:09:11,840 --> 00:09:12,920
‎“検査して”

189
00:09:15,040 --> 00:09:19,240
‎こんな両親のせいで
‎キスをためらうんだ

190
00:09:19,720 --> 00:09:21,960
‎自宅に来た彼女に

191
00:09:22,040 --> 00:09:24,200
‎頬に挨拶のキスをした

192
00:09:24,280 --> 00:09:26,800
‎僕はかっこつけた

193
00:09:28,320 --> 00:09:31,400
‎助言どおり
‎会話を止めようとするが

194
00:09:31,960 --> 00:09:32,880
‎できない

195
00:09:33,600 --> 00:09:37,240
‎好きな子に緊張する自分に
‎言い聞かせる

196
00:09:37,320 --> 00:09:38,800
‎“僕ならできる”

197
00:09:40,040 --> 00:09:42,040
‎“会話を止めるだけだ”

198
00:09:42,840 --> 00:09:44,040
‎“秒読みしよう”

199
00:09:45,440 --> 00:09:46,280
‎“100から”

200
00:09:48,200 --> 00:09:49,560
‎彼女を見て―

201
00:09:50,160 --> 00:09:51,000
‎“ねえ！”

202
00:09:51,520 --> 00:09:53,080
‎やりすぎた

203
00:09:53,160 --> 00:09:54,560
‎驚く彼女

204
00:09:54,640 --> 00:09:55,720
‎本当の話だ

205
00:09:55,800 --> 00:09:57,800
‎僕はパニックで“ねえ！”

206
00:10:00,480 --> 00:10:01,520
‎“何なの？”

207
00:10:01,600 --> 00:10:03,400
‎“トイレに行くよ”

208
00:10:04,240 --> 00:10:06,760
‎アドリブさ とっさの

209
00:10:06,840 --> 00:10:11,240
‎トイレに入った途端
‎“僕は何をやってるんだ？”

210
00:10:11,760 --> 00:10:14,800
‎そして僕はあることを恐れた

211
00:10:15,800 --> 00:10:18,400
‎静かだと彼女に怪しまれる

212
00:10:18,920 --> 00:10:21,320
‎歯ブラシ立てを空にした

213
00:10:21,400 --> 00:10:22,960
‎水を入れて―

214
00:10:24,800 --> 00:10:25,640
‎流した

215
00:10:26,720 --> 00:10:28,960
‎精神科に行こうと思った

216
00:10:29,640 --> 00:10:30,480
‎“重症だ”

217
00:10:31,080 --> 00:10:32,920
‎“キスを避けるために―”

218
00:10:33,840 --> 00:10:37,040
‎“おしっこのふりを
‎するなんて病気だ”

219
00:10:38,320 --> 00:10:40,440
‎部屋に戻ろうとした時

220
00:10:41,120 --> 00:10:42,160
‎尿意が

221
00:10:42,240 --> 00:10:46,240
‎でも おしっこの音を
‎偽造した後だ

222
00:10:46,320 --> 00:10:48,760
‎２回続けて流せない

223
00:10:49,400 --> 00:10:52,560
‎“違うんだ
‎大のほうじゃない”

224
00:10:54,040 --> 00:10:56,920
‎“短いおしっこを
‎２回しただけ”

225
00:10:57,000 --> 00:10:58,960
‎“最初のは序章”

226
00:10:59,480 --> 00:11:03,080
‎“少し止めてから
‎本番をしたんだ”

227
00:11:03,800 --> 00:11:05,160
‎“それが２回目”

228
00:11:05,240 --> 00:11:08,600
‎“僕のやり方だ　勝手だろ”

229
00:11:08,680 --> 00:11:09,880
‎“僕の体だ”

230
00:11:10,720 --> 00:11:11,560
‎だめだ

231
00:11:12,360 --> 00:11:13,880
‎居間に戻った

232
00:11:14,480 --> 00:11:15,440
‎汗が出た

233
00:11:16,320 --> 00:11:19,240
‎彼女を見て思わず言った

234
00:11:19,320 --> 00:11:21,160
‎“突然 ごめん”

235
00:11:21,720 --> 00:11:23,960
‎“３分以内にキスしたい”

236
00:11:24,040 --> 00:11:24,880
‎“いいね？”

237
00:11:26,520 --> 00:11:27,440
‎イケてる！

238
00:11:29,080 --> 00:11:29,920
‎彼女は…

239
00:11:35,680 --> 00:11:37,240
‎“本当に変な人ね”

240
00:11:40,200 --> 00:11:41,040
‎“いいわ”

241
00:11:46,480 --> 00:11:48,640
‎頭の中の野蛮人が―

242
00:11:48,720 --> 00:11:50,400
‎“声が低い！”

243
00:11:50,480 --> 00:11:52,120
‎“もっと高く！”

244
00:11:52,200 --> 00:11:54,400
‎すぐバカなことを考える

245
00:11:55,640 --> 00:11:58,440
‎彼女を見れば同意だと分かる

246
00:11:59,200 --> 00:12:02,000
‎拒絶の恐怖のない
‎愛しい瞬間

247
00:12:02,080 --> 00:12:03,760
‎２分経過　早い鼓動

248
00:12:04,280 --> 00:12:06,760
‎２分30秒 ２分40秒

249
00:12:07,280 --> 00:12:08,280
‎２分50秒…

250
00:12:09,320 --> 00:12:10,320
‎13分経過

251
00:12:11,560 --> 00:12:14,120
‎彼女は僕を見て困惑してた

252
00:12:15,760 --> 00:12:16,960
‎できなかった

253
00:12:18,040 --> 00:12:19,320
‎聞こえたぞ

254
00:12:20,400 --> 00:12:21,320
‎違う！

255
00:12:21,840 --> 00:12:24,920
‎キスではなく
‎傷つくのが怖いんだ

256
00:12:25,440 --> 00:12:28,800
‎本当に大事なキスをする時

257
00:12:28,880 --> 00:12:32,200
‎腹がキューっとなるだろ？

258
00:12:32,720 --> 00:12:35,320
‎１番傷つきやすい瞬間だ

259
00:12:35,400 --> 00:12:36,720
‎１つの行動で…

260
00:12:37,240 --> 00:12:39,720
‎愚かにもこんなことで

261
00:12:41,440 --> 00:12:45,880
‎長い間ため込んだ
‎相手への思いを全部出す

262
00:12:45,960 --> 00:12:49,040
‎自分の気持ちを
‎銀の皿に乗せる

263
00:12:49,600 --> 00:12:51,160
‎相手の目を見て

264
00:12:51,240 --> 00:12:54,800
‎いつ差し出せばいいか
‎じっと待つ

265
00:12:55,920 --> 00:12:57,720
‎でももし彼女が―

266
00:12:58,640 --> 00:12:59,480
‎“イヤ！”

267
00:13:00,200 --> 00:13:02,640
‎するとこっちは
‎“がんばったな”

268
00:13:03,800 --> 00:13:04,720
‎“よくある”

269
00:13:04,800 --> 00:13:07,720
‎“そうさ
‎当たって砕けろだ”

270
00:13:07,800 --> 00:13:09,640
‎“きっと冗談さ”

271
00:13:10,880 --> 00:13:13,720
‎“疲れたから寝ていい？”

272
00:13:13,800 --> 00:13:15,960
‎“これ片づけるから”

273
00:13:16,040 --> 00:13:17,920
‎“きれいにしないと”

274
00:13:18,000 --> 00:13:21,360
‎“壊れてもいいさ
‎ただの自信だから”

275
00:13:21,440 --> 00:13:22,400
‎怖いんだ

276
00:13:24,280 --> 00:13:25,520
‎すごく怖い

277
00:13:26,280 --> 00:13:30,440
‎最近知ったんだけど
‎キスするとバクテリアが…

278
00:13:30,520 --> 00:13:32,320
‎イヤな話だけど

279
00:13:32,880 --> 00:13:35,360
‎相手のバクテリアが４年間

280
00:13:35,440 --> 00:13:37,480
‎自分の口に残るらしい

281
00:13:39,080 --> 00:13:42,000
‎負け犬とキスした人は
‎信じない？

282
00:13:43,080 --> 00:13:46,080
‎Tシャツに
‎ジーンズの男の言葉を？

283
00:13:46,600 --> 00:13:47,640
‎本当さ

284
00:13:48,400 --> 00:13:49,720
‎ググってみて

285
00:13:50,280 --> 00:13:52,320
‎口内は過去の人で満員

286
00:13:52,880 --> 00:13:54,320
‎まるで宿だ

287
00:13:55,560 --> 00:13:56,920
‎小さな貸別荘さ

288
00:13:57,800 --> 00:13:59,800
‎田舎だから客は少ない

289
00:14:00,880 --> 00:14:01,760
‎“どうも”

290
00:14:02,600 --> 00:14:04,160
‎“ようこそ”

291
00:14:05,000 --> 00:14:06,400
‎“ラベンダー荘へ”

292
00:14:06,880 --> 00:14:08,240
‎“旅はどう？”

293
00:14:09,960 --> 00:14:11,000
‎僕の口だ

294
00:14:18,120 --> 00:14:19,280
‎できなかった

295
00:14:19,840 --> 00:14:22,440
‎宣言しておいて情けない

296
00:14:23,280 --> 00:14:26,440
‎玄関まで見送った彼女は

297
00:14:26,520 --> 00:14:28,200
‎最後に静止した

298
00:14:30,160 --> 00:14:32,080
‎頬にキスをした

299
00:14:32,560 --> 00:14:35,040
‎“またね”と言われて

300
00:14:35,560 --> 00:14:36,400
‎“ああ”

301
00:14:37,680 --> 00:14:39,280
‎ドアを閉めた

302
00:14:40,400 --> 00:14:42,520
‎ケツを叩くみたいに

303
00:14:43,720 --> 00:14:44,800
‎これは変か

304
00:14:45,600 --> 00:14:47,880
‎まるで“ほら行け お姫様”

305
00:14:48,440 --> 00:14:51,520
‎“帰らないと危ないぞ”って

306
00:14:51,600 --> 00:14:54,560
‎いや ドアを閉める手振りさ

307
00:14:56,280 --> 00:14:58,240
‎パス･パルトゥみたい

308
00:14:59,320 --> 00:15:01,440
‎いやいや 話を戻そう

309
00:15:02,240 --> 00:15:03,520
‎ドアを閉めた

310
00:15:03,600 --> 00:15:07,240
‎自室にいた同居人が
‎“どうだった？”と聞く

311
00:15:07,760 --> 00:15:08,760
‎“聞いてた？”

312
00:15:08,840 --> 00:15:09,680
‎“ああ”

313
00:15:10,520 --> 00:15:11,840
‎彼は正直者だ

314
00:15:11,920 --> 00:15:14,800
‎中年の危機に直面してるから

315
00:15:15,320 --> 00:15:17,320
‎“彼女の声は高かった”

316
00:15:17,920 --> 00:15:21,480
‎“彼女は望んでたのに
‎おまえの頭が恐れた”

317
00:15:22,240 --> 00:15:23,960
‎ムカつく言い方だ

318
00:15:24,040 --> 00:15:25,400
‎“僕の父親か？”

319
00:15:26,840 --> 00:15:28,720
‎寝かしつけてくれた

320
00:15:30,240 --> 00:15:31,400
‎眠れないんだ

321
00:15:32,000 --> 00:15:34,880
‎不眠症のせいで
‎うまくいかない

322
00:15:34,960 --> 00:15:36,120
‎便利な言葉だ

323
00:15:36,680 --> 00:15:38,480
‎不眠症なんてウソさ

324
00:15:39,200 --> 00:15:41,440
‎真実を隠すための

325
00:15:42,440 --> 00:15:43,560
‎“疲れてる？”

326
00:15:43,640 --> 00:15:45,760
‎“ええ 不眠症のせいで”

327
00:15:46,560 --> 00:15:47,640
‎真実を言う

328
00:15:48,160 --> 00:15:49,720
‎本当は―

329
00:15:49,800 --> 00:15:54,160
‎“問題を抱えてるけど
‎日中は考えたくない”

330
00:15:55,760 --> 00:15:57,280
‎“だから夜に悩む”

331
00:15:57,840 --> 00:15:59,200
‎“泣きながら”

332
00:15:59,720 --> 00:16:02,560
‎“寝てると
‎涙が耳に流れるから”

333
00:16:03,760 --> 00:16:05,440
‎“悲しみの音が聞ける”

334
00:16:06,520 --> 00:16:08,120
‎“週末どうだった？”

335
00:16:12,120 --> 00:16:13,480
‎丸く収まる

336
00:16:15,960 --> 00:16:17,120
‎そうだろ

337
00:16:17,880 --> 00:16:22,080
‎父はいつも僕たちに
‎“気のせいだ”と言ってた

338
00:16:22,560 --> 00:16:24,640
‎頼っても“悲しいのか？”

339
00:16:26,000 --> 00:16:27,280
‎“気のせいだ”

340
00:16:28,240 --> 00:16:30,600
‎“泣いても何も解決しない”

341
00:16:31,920 --> 00:16:32,960
‎“けがか？”

342
00:16:34,160 --> 00:16:35,480
‎“気のせいだ”

343
00:16:36,000 --> 00:16:37,040
‎“血が出た”

344
00:16:37,120 --> 00:16:38,240
‎“気のせいだ”

345
00:16:38,760 --> 00:16:41,200
‎“頭から血が
‎出てるんだけど”

346
00:16:42,360 --> 00:16:45,440
‎父は昔気質の考え方をしてる

347
00:16:45,960 --> 00:16:48,000
‎男というのは強くて

348
00:16:48,080 --> 00:16:51,840
‎自信家で面白く
‎女たらしで弱音を吐かない

349
00:16:52,360 --> 00:16:54,000
‎父が否定するのは

350
00:16:54,080 --> 00:16:55,280
‎感情だ

351
00:16:55,360 --> 00:16:56,560
‎存在しない

352
00:16:57,120 --> 00:16:58,160
‎あと減速帯

353
00:16:59,200 --> 00:17:00,600
‎存在しない

354
00:17:00,680 --> 00:17:02,840
‎時速70キロで通過する

355
00:17:02,920 --> 00:17:04,000
‎“減速帯だよ”

356
00:17:04,080 --> 00:17:06,040
‎“根拠は何だ？”

357
00:17:06,560 --> 00:17:09,920
‎天井に頭をぶつけながら
‎僕は抗議する

358
00:17:10,440 --> 00:17:12,840
‎最近の話だけど 父が

359
00:17:12,920 --> 00:17:15,440
‎コーヒーをテイクアウトした

360
00:17:15,960 --> 00:17:17,280
‎なぜかね

361
00:17:17,360 --> 00:17:20,400
‎お店で
‎飲む時間がないと言って

362
00:17:20,920 --> 00:17:21,920
‎時間はある

363
00:17:22,520 --> 00:17:23,960
‎予定は知ってる

364
00:17:24,720 --> 00:17:26,280
‎予定はない

365
00:17:27,160 --> 00:17:28,920
‎コーヒーを持って

366
00:17:29,000 --> 00:17:30,240
‎減速帯を通過

367
00:17:30,320 --> 00:17:31,960
‎父の太ももに

368
00:17:32,040 --> 00:17:34,000
‎コーヒーのシミが付く

369
00:17:34,960 --> 00:17:36,920
‎僕は“減速帯だよ”

370
00:17:37,440 --> 00:17:39,120
‎“聞いてもいい？”

371
00:17:39,640 --> 00:17:41,760
‎“なんで太ももにシミが？”

372
00:17:42,280 --> 00:17:43,560
‎父の答えは…

373
00:17:43,640 --> 00:17:46,880
‎ジョークじゃなく
‎本当の話だ

374
00:17:47,680 --> 00:17:48,520
‎父は―

375
00:17:53,520 --> 00:17:55,440
‎“これが俺の飲み方だ”

376
00:18:01,040 --> 00:18:02,880
‎取りつく島なし

377
00:18:03,640 --> 00:18:05,680
‎父にとってそれが男だ

378
00:18:05,760 --> 00:18:07,960
‎“俺が正しいと言えば
‎正しい”

379
00:18:08,680 --> 00:18:10,920
‎小さい頃から
‎そう教えられた

380
00:18:11,440 --> 00:18:15,280
‎８歳の時
‎休みに貸別荘に行った

381
00:18:19,040 --> 00:18:20,840
‎僕の人生を笑うな

382
00:18:21,360 --> 00:18:24,560
‎父と兄弟たちと森を歩いてた

383
00:18:24,640 --> 00:18:28,160
‎楽しい散策を想像するだろ？

384
00:18:28,240 --> 00:18:30,120
‎例えば “こっちこい！”

385
00:18:34,200 --> 00:18:35,400
‎“針葉樹だぞ”

386
00:18:36,720 --> 00:18:39,080
‎何で木にささやくのかな？

387
00:18:39,600 --> 00:18:41,840
‎僕らは森をただ黙って

388
00:18:41,920 --> 00:18:43,880
‎45分間 歩いた

389
00:18:43,960 --> 00:18:45,040
‎怖かったよ

390
00:18:45,120 --> 00:18:46,200
‎まるで捕虜だ

391
00:18:47,040 --> 00:18:48,480
‎体操しながら

392
00:18:48,560 --> 00:18:52,600
‎“革命軍はやさしい
‎毎日５分運動させてくれる”

393
00:18:52,680 --> 00:18:55,000
‎“イングリッドとは違う”

394
00:18:55,520 --> 00:18:59,600
‎兄が泣き出して
‎父をイラつかせた

395
00:19:00,680 --> 00:19:01,520
‎“泣くな”

396
00:19:02,360 --> 00:19:04,960
‎これで泣き止むわけない

397
00:19:05,560 --> 00:19:07,400
‎こんな子どもいる？

398
00:19:08,040 --> 00:19:09,000
‎“そうだね！”

399
00:19:10,040 --> 00:19:12,520
‎“僕がバカだったよ！”

400
00:19:14,240 --> 00:19:15,840
‎“涙が止まった”

401
00:19:16,400 --> 00:19:18,120
‎“あなたは誰？”

402
00:19:18,200 --> 00:19:20,000
‎“僕のパパだ！”

403
00:19:20,080 --> 00:19:20,920
‎ない

404
00:19:22,320 --> 00:19:24,800
‎こんな子がいたら逃げろ

405
00:19:25,440 --> 00:19:28,280
‎ただバカにしてるだけだ

406
00:19:29,040 --> 00:19:29,960
‎泣く兄に

407
00:19:30,040 --> 00:19:33,480
‎父はイラついて “おい！”

408
00:19:35,480 --> 00:19:36,720
‎“気のせいだ”

409
00:19:38,400 --> 00:19:39,760
‎“涙を見せるな”

410
00:19:40,760 --> 00:19:42,600
‎父は僕らに言った

411
00:19:42,680 --> 00:19:44,400
‎“俺を見とけ”

412
00:19:45,520 --> 00:19:46,920
‎ズボンを下げた

413
00:19:47,840 --> 00:19:50,160
‎違うから落ち着いて

414
00:19:50,920 --> 00:19:52,840
‎僕の話の中の父は

415
00:19:52,920 --> 00:19:55,160
‎パンツ姿のことが多い

416
00:19:55,720 --> 00:19:58,200
‎父はズボンを投げて
‎“おい！”

417
00:19:58,800 --> 00:20:00,040
‎“見とけよ！”

418
00:20:01,040 --> 00:20:03,000
‎彼はシラフだよ

419
00:20:03,520 --> 00:20:06,600
‎父はパンツ姿で森を歩いた

420
00:20:08,440 --> 00:20:10,200
‎イタチみたいだった

421
00:20:10,720 --> 00:20:13,600
‎父は他の人より毛深いんだ

422
00:20:13,680 --> 00:20:16,000
‎20メートル先から
‎“おい！”

423
00:20:17,040 --> 00:20:18,880
‎“イラクサの群生だ”

424
00:20:20,000 --> 00:20:21,160
‎足を入れ―

425
00:20:21,960 --> 00:20:23,440
‎こすりつけた

426
00:20:23,520 --> 00:20:26,280
‎父の胸しか見えなくて
‎怖かった

427
00:20:26,960 --> 00:20:29,160
‎そして出てきた父は

428
00:20:29,240 --> 00:20:30,040
‎“見ろ”

429
00:20:36,920 --> 00:20:38,120
‎“泣いてない”

430
00:20:38,960 --> 00:20:40,600
‎僕たちは―

431
00:20:40,680 --> 00:20:42,360
‎"児童保護局を呼べ"

432
00:20:43,040 --> 00:20:46,080
‎“離ればなれに
‎なっても安全だ”

433
00:20:47,120 --> 00:20:50,280
‎冗談だよ　僕らは
‎“うん 泣いてない”

434
00:20:50,360 --> 00:20:51,800
‎“そうだろ”

435
00:20:53,280 --> 00:20:55,200
‎“男は泣きたくても”

436
00:20:55,680 --> 00:20:57,320
‎“泣かないものだ”

437
00:21:00,000 --> 00:21:02,040
‎“弱みを見せると―”

438
00:21:03,640 --> 00:21:05,120
‎“世界に食われる”

439
00:21:05,960 --> 00:21:07,000
‎“分かったか？”

440
00:21:07,880 --> 00:21:08,840
‎僕たちは―

441
00:21:09,840 --> 00:21:11,520
‎順番に泣きだした

442
00:21:12,440 --> 00:21:15,080
‎体が真っ赤な男が怖くて

443
00:21:15,720 --> 00:21:18,240
‎父は
‎“何で分からないんだ！”

444
00:21:18,320 --> 00:21:20,800
‎鬼シェフみたいに怒鳴った

445
00:21:20,880 --> 00:21:24,200
‎母はそれを遠くから見てた

446
00:21:24,280 --> 00:21:26,040
‎夫がパンツ姿で

447
00:21:26,120 --> 00:21:29,800
‎泣いてる子どもたちに
‎怒鳴ってるのを

448
00:21:30,320 --> 00:21:32,520
‎なぜか弟もパンツ姿だ

449
00:21:34,040 --> 00:21:35,840
‎彼は変わり者だ

450
00:21:36,360 --> 00:21:38,960
‎誰も見てない時に
‎ズボンを脱いで

451
00:21:39,040 --> 00:21:40,320
‎“ママ！”

452
00:21:41,360 --> 00:21:42,680
‎“これ見て！”

453
00:21:44,120 --> 00:21:46,200
‎弟じゃなく僕だった

454
00:21:47,680 --> 00:21:49,640
‎天職だって分かった

455
00:21:51,040 --> 00:21:54,080
‎その日 両親は
‎大げんかしたけど

456
00:21:54,160 --> 00:21:59,320
‎夫婦は性格が正反対のほうが
‎うまくいくことが分かった

457
00:21:59,400 --> 00:22:00,560
‎不思議だ

458
00:22:01,760 --> 00:22:05,840
‎父は感情を隠して
‎自分の中に抑え込む

459
00:22:06,360 --> 00:22:08,080
‎母は感情を―

460
00:22:08,600 --> 00:22:09,680
‎“どうぞ”

461
00:22:10,320 --> 00:22:12,120
‎“好きなようにして”

462
00:22:12,640 --> 00:22:16,720
‎“去る前に
‎私の人生の糸を引いてって”

463
00:22:17,680 --> 00:22:18,880
‎まるで女優さ

464
00:22:20,600 --> 00:22:22,040
‎母は全部見せる

465
00:22:22,120 --> 00:22:22,960
‎すぐに

466
00:22:23,040 --> 00:22:23,680
‎全員に

467
00:22:25,440 --> 00:22:29,440
‎周囲を不安にさせる
‎ナチュリストみたいだ

468
00:22:30,480 --> 00:22:31,720
‎分かるだろ？

469
00:22:31,800 --> 00:22:33,800
‎空いてるビーチで…

470
00:22:36,160 --> 00:22:38,840
‎１.５メートル先の男から

471
00:22:38,920 --> 00:22:40,880
‎“やあ ジャン･クロードだ”

472
00:22:40,960 --> 00:22:41,800
‎そう！

473
00:22:42,840 --> 00:22:45,200
‎“チンコはもう見たから”

474
00:22:45,680 --> 00:22:47,320
‎“名前はいらない”

475
00:22:47,800 --> 00:22:51,080
‎“情報の優先順位を
‎考慮してくれ”

476
00:22:53,360 --> 00:22:54,200
‎同じさ

477
00:22:54,800 --> 00:22:58,440
‎感情も１度に
‎多すぎると負担になる

478
00:22:59,600 --> 00:23:00,920
‎ツアー中に

479
00:23:01,000 --> 00:23:03,760
‎会場の責任者と会食をした

480
00:23:04,280 --> 00:23:06,600
‎遅れてきたある男性は

481
00:23:06,680 --> 00:23:09,560
‎情報と感情の塊だった
‎不快なほど

482
00:23:09,640 --> 00:23:11,960
‎彼は“初めまして 皆さん”

483
00:23:12,040 --> 00:23:15,840
‎“遅れてごめん
‎離婚届にサインしてて”

484
00:23:16,640 --> 00:23:19,280
‎“僕の趣味は
‎クラリネットだ”

485
00:23:20,840 --> 00:23:22,680
‎僕たちは思ったよ

486
00:23:22,760 --> 00:23:24,680
‎“情報をパンツで隠せ”

487
00:23:25,960 --> 00:23:27,960
‎“感情の玉がはみ出てる”

488
00:23:29,080 --> 00:23:30,080
‎“まだ早い”

489
00:23:31,160 --> 00:23:33,520
‎母もすぐに感情を共有する

490
00:23:34,480 --> 00:23:38,280
‎それで中学の頃
‎僕は情緒不安定になった

491
00:23:38,920 --> 00:23:42,120
‎音楽教室に
‎車で向かおうとしてた

492
00:23:42,640 --> 00:23:44,480
‎いつも僕は後部座席

493
00:23:45,000 --> 00:23:47,960
‎でもドアをふさいで
‎母は言った

494
00:23:48,520 --> 00:23:49,560
‎“前に座って”

495
00:23:50,440 --> 00:23:51,560
‎人生初さ！

496
00:23:51,640 --> 00:23:53,840
‎大人への１歩だろ？

497
00:23:54,560 --> 00:23:55,400
‎僕は―

498
00:23:56,600 --> 00:23:57,440
‎“いいの？”

499
00:23:58,120 --> 00:23:58,960
‎母は―

500
00:23:59,760 --> 00:24:00,720
‎“ええ”

501
00:24:02,720 --> 00:24:04,120
‎“なんで小声なの？”

502
00:24:05,160 --> 00:24:07,320
‎僕は興奮して座った

503
00:24:07,840 --> 00:24:11,240
‎“僕はもう大人だ！”と
‎興奮した

504
00:24:12,000 --> 00:24:14,520
‎なら税金を払わないとね

505
00:24:15,680 --> 00:24:17,240
‎税金が怖かった

506
00:24:17,840 --> 00:24:20,520
‎父が書類を僕らに見せて

507
00:24:20,600 --> 00:24:24,000
‎“今のうちに楽しめ
‎そのうち捕まるから”

508
00:24:24,920 --> 00:24:27,880
‎疑問だけ持たせて
‎自分は寝る

509
00:24:28,400 --> 00:24:32,280
‎毎晩 兄弟たちと
‎“税金が捕まえにくるの？”

510
00:24:33,000 --> 00:24:35,080
‎“意味が全然分からない”

511
00:24:37,400 --> 00:24:40,000
‎車内が少し暑かったから

512
00:24:40,080 --> 00:24:43,560
‎僕は助手席の窓を
‎開けたかった

513
00:24:44,280 --> 00:24:46,240
‎後部の窓は負け犬用さ

514
00:24:47,000 --> 00:24:48,080
‎開けるのに…

515
00:24:50,760 --> 00:24:53,720
‎“金がないから
‎自動じゃないんだ”

516
00:24:54,440 --> 00:24:56,680
‎“腕力を使わないと”

517
00:24:56,760 --> 00:24:57,600
‎貧乏人だ

518
00:24:58,200 --> 00:24:59,920
‎そして発見する

519
00:25:03,800 --> 00:25:06,040
‎突然えらそうになって

520
00:25:06,560 --> 00:25:09,960
‎後部座席に
‎“風が強かったら閉めるよ”

521
00:25:15,520 --> 00:25:17,640
‎ものまねが下手でごめん

522
00:25:20,720 --> 00:25:23,640
‎牛の目に指を
‎突っ込んでるみたい

523
00:25:27,400 --> 00:25:30,640
‎牛がどう思ってるか
‎分からない

524
00:25:30,720 --> 00:25:32,080
‎“やめてよ！”

525
00:25:32,160 --> 00:25:33,440
‎それとも

526
00:25:33,520 --> 00:25:34,840
‎“いいわ！”

527
00:25:37,400 --> 00:25:41,240
‎“もっとやって！
‎反対の目もお願い”

528
00:25:46,720 --> 00:25:49,040
‎あと５分はやれるけど

529
00:25:49,560 --> 00:25:51,840
‎これ以上は自己満足かな？

530
00:25:52,600 --> 00:25:54,480
‎どっちか決めて

531
00:25:58,800 --> 00:26:00,600
‎いや もうやめる

532
00:26:00,680 --> 00:26:01,520
‎冗談だ

533
00:26:07,320 --> 00:26:10,480
‎ジョークより
‎音まねへの拍手が多い

534
00:26:10,560 --> 00:26:12,960
‎分かった　気持ちは通じた

535
00:26:14,200 --> 00:26:17,040
‎本当に牛の目に
‎指を突っ込んでも

536
00:26:17,560 --> 00:26:19,880
‎悪いけど牛は反応しないよ

537
00:26:20,680 --> 00:26:22,880
‎みんなとかけてもいい

538
00:26:22,960 --> 00:26:24,120
‎草原で試して

539
00:26:24,680 --> 00:26:25,600
‎きっと…

540
00:26:32,040 --> 00:26:34,360
‎“右が見えない！
‎どうして？”

541
00:26:35,760 --> 00:26:36,600
‎“あれ？”

542
00:26:40,680 --> 00:26:43,720
‎“木があったと思ったけど
‎見えないわ”

543
00:26:44,240 --> 00:26:45,120
‎“何で？”

544
00:26:46,160 --> 00:26:49,000
‎“元に戻った　やったわ！”

545
00:26:50,200 --> 00:26:52,400
‎話を戻そう　気をそらすな

546
00:26:54,160 --> 00:26:55,440
‎窓を開けた

547
00:26:55,520 --> 00:26:57,120
‎僕は母と車の中だ

548
00:26:58,120 --> 00:26:59,240
‎窓を開けた

549
00:26:59,880 --> 00:27:02,760
‎暖かい夏の風を感じた

550
00:27:03,560 --> 00:27:08,160
‎バカなことを思いついた
‎参考はアメリカ映画

551
00:27:08,240 --> 00:27:11,600
‎荒野を走る車
‎革ジャンにサングラス

552
00:27:12,120 --> 00:27:13,840
‎流れるロック

553
00:27:13,920 --> 00:27:15,960
‎開けた窓から腕を出し

554
00:27:16,960 --> 00:27:18,960
‎“僕らは自由だ！”

555
00:27:19,040 --> 00:27:20,520
‎憧れてた

556
00:27:21,600 --> 00:27:23,360
‎窓の隙間はこれだけ

557
00:27:23,960 --> 00:27:25,440
‎母が許可しない

558
00:27:26,040 --> 00:27:27,280
‎僕は慎重に―

559
00:27:28,240 --> 00:27:30,280
‎指を３本 こう出した

560
00:27:31,120 --> 00:27:34,080
‎寿司屋から逃げる
‎タコみたいに

561
00:27:34,600 --> 00:27:35,960
‎僕は母を見て―

562
00:27:38,520 --> 00:27:40,320
‎“僕は自由だ！”

563
00:27:40,400 --> 00:27:42,080
‎“ちょっとだけ”

564
00:27:42,760 --> 00:27:47,080
‎母が僕を喜ばせようと
‎窓を開けて手が外へ出た

565
00:27:47,800 --> 00:27:48,880
‎腕が完全に―

566
00:27:49,480 --> 00:27:50,520
‎外に出た

567
00:27:51,920 --> 00:27:53,000
‎“そうだ！”

568
00:27:54,040 --> 00:27:55,320
‎“勇気を出せ”

569
00:27:56,000 --> 00:27:58,680
‎車の屋根の上に手を置いた

570
00:27:59,520 --> 00:28:01,320
‎僕は思った

571
00:28:01,400 --> 00:28:02,960
‎“落ち着け 少年”

572
00:28:03,800 --> 00:28:05,760
‎“税金に殺されるぞ”

573
00:28:08,320 --> 00:28:09,880
‎母が音楽をかけた

574
00:28:11,040 --> 00:28:13,560
‎ビートルズの
‎「ヘイ･ジュード」

575
00:28:14,040 --> 00:28:17,880
‎僕の大好きな曲だ
‎人生で最高の瞬間だった

576
00:28:18,440 --> 00:28:21,040
‎大人に近づいた夏の始まり

577
00:28:21,120 --> 00:28:23,320
‎母と同じ方向を見てる

578
00:28:24,720 --> 00:28:26,040
‎楽しかった

579
00:28:26,560 --> 00:28:27,840
‎天気も最高だ

580
00:28:27,920 --> 00:28:30,880
‎母が音量を下げて言った

581
00:28:32,680 --> 00:28:34,800
‎“この曲で私を埋葬して”

582
00:28:42,240 --> 00:28:44,200
‎僕の情緒は不安定に

583
00:28:44,960 --> 00:28:47,320
‎“実は助手席はきらいだ”

584
00:28:48,120 --> 00:28:50,000
‎“女が話しかけてくる”

585
00:28:50,680 --> 00:28:53,040
‎母は とまどう僕を見て

586
00:28:53,120 --> 00:28:54,840
‎“落ち着いて”

587
00:28:54,920 --> 00:28:56,440
‎“大丈夫よ”

588
00:28:58,040 --> 00:28:58,840
‎“大丈夫”

589
00:29:00,560 --> 00:29:03,200
‎“みんな いつか死ぬのよ”

590
00:29:03,720 --> 00:29:06,160
‎一言多いのが母親だ

591
00:29:06,680 --> 00:29:09,000
‎もうやめるべきなのに

592
00:29:09,080 --> 00:29:12,960
‎センサーが働かず
‎周囲を不安にさせる

593
00:29:13,480 --> 00:29:16,600
‎だから墓穴を掘り続ける

594
00:29:17,320 --> 00:29:19,760
‎話すことで元気になる

595
00:29:20,600 --> 00:29:23,400
‎母は精神的に不安なことを

596
00:29:23,920 --> 00:29:25,280
‎子どもにうつす

597
00:29:26,240 --> 00:29:28,880
‎子どもはそのためにいる

598
00:29:29,400 --> 00:29:31,720
‎次世代にバトンを渡す

599
00:29:32,240 --> 00:29:35,240
‎疲れてきたら
‎“ほら 受け取って”

600
00:29:35,320 --> 00:29:35,880
‎“何？”

601
00:29:35,960 --> 00:29:36,800
‎“トラウマ！”

602
00:29:39,360 --> 00:29:40,440
‎そうなんだ

603
00:29:41,840 --> 00:29:44,400
‎今でも こんな悪夢を見る

604
00:29:44,480 --> 00:29:47,800
‎母が歌いながら
‎僕を車から投げ捨てる

605
00:29:47,880 --> 00:29:50,240
‎“みんな死ぬんだ”と
‎僕が言う

606
00:29:51,280 --> 00:29:54,920
‎アコーディオンの先生が
‎僕を迎えに来る

607
00:29:57,600 --> 00:29:58,960
‎６年も習ってた

608
00:30:00,200 --> 00:30:03,040
‎いい反応だ
‎こんな目をしてる

609
00:30:03,120 --> 00:30:05,200
‎“いい子ども時代ね”

610
00:30:05,720 --> 00:30:07,560
‎ギターがよかった

611
00:30:10,120 --> 00:30:12,800
‎セックスができるから

612
00:30:12,880 --> 00:30:14,240
‎それがギターだ

613
00:30:15,000 --> 00:30:16,400
‎裏の意味がある

614
00:30:17,160 --> 00:30:20,720
‎ギターは
‎ペニスのようなのもだ

615
00:30:21,680 --> 00:30:25,720
‎ビーチで相手の目を見ながら
‎かき鳴らすもの

616
00:30:27,120 --> 00:30:27,960
‎でも僕は…

617
00:30:31,000 --> 00:30:32,840
‎裏の意味が違う

618
00:30:33,360 --> 00:30:35,520
‎“僕はリエットが作れる”

619
00:30:37,520 --> 00:30:38,720
‎バイブが違う

620
00:30:40,280 --> 00:30:42,760
‎父のために６年も習ってた

621
00:30:42,840 --> 00:30:45,920
‎父は子どもじみたことを
‎嫌った

622
00:30:46,000 --> 00:30:48,480
‎子どもの幸せは二の次

623
00:30:49,320 --> 00:30:52,080
‎僕らが大人になった時に

624
00:30:52,160 --> 00:30:55,160
‎幸せになるための
‎行動をさせた

625
00:30:57,160 --> 00:30:59,320
‎僕は大人ぶりたくて

626
00:30:59,400 --> 00:31:01,480
‎大人の楽器を選んだ

627
00:31:02,200 --> 00:31:03,200
‎アコ‎ル‎ディオン

628
00:31:04,400 --> 00:31:06,000
‎プロっぽいだろ

629
00:31:06,640 --> 00:31:09,360
‎アコーディオンを
‎弾く大人って

630
00:31:09,880 --> 00:31:11,320
‎ホームレスだけ

631
00:31:12,880 --> 00:31:14,880
‎何百時間も練習した

632
00:31:14,960 --> 00:31:18,280
‎９.５キロの金属に
‎足をきしませ

633
00:31:18,360 --> 00:31:20,120
‎戦後の曲を弾いた

634
00:31:20,720 --> 00:31:23,720
‎音色が終戦を思い起こさせる

635
00:31:24,240 --> 00:31:25,080
‎こんな風

636
00:31:25,160 --> 00:31:28,880
‎アヴィニョン兵士の断片が

637
00:31:28,960 --> 00:31:31,280
‎前線からの帰還した

638
00:31:31,360 --> 00:31:33,160
‎最悪な楽器だ

639
00:31:33,680 --> 00:31:36,520
‎底なしに憂うつになる

640
00:31:37,480 --> 00:31:41,360
‎最悪なのは他の同級生も
‎音楽教室に行くこと

641
00:31:41,440 --> 00:31:43,400
‎みんな白人だからね

642
00:31:43,480 --> 00:31:45,800
‎同級生はギタールームで

643
00:31:45,880 --> 00:31:48,600
‎チャラチャラしてた

644
00:31:48,680 --> 00:31:52,160
‎僕だけ分かれて
‎１人だけ遠く離れた

645
00:31:52,240 --> 00:31:54,280
‎アコーディオンルームへ

646
00:31:54,360 --> 00:31:55,560
‎部屋に入ると…

647
00:31:58,320 --> 00:31:59,800
‎“ドイツ兵が来る”

648
00:32:01,280 --> 00:32:03,480
‎“ストラスブールを守れ”

649
00:32:04,240 --> 00:32:05,240
‎きつかった

650
00:32:06,760 --> 00:32:08,880
‎ある時 習うのをやめた

651
00:32:08,960 --> 00:32:11,200
‎辛いことがあって…

652
00:32:12,800 --> 00:32:16,320
‎当時僕は
‎ある女の子に恋をしてた

653
00:32:16,960 --> 00:32:21,600
‎中学校のパーティーに
‎その大好きな子がいた

654
00:32:22,120 --> 00:32:23,040
‎ニノン

655
00:32:23,120 --> 00:32:24,920
‎親友のトーマスは

656
00:32:25,440 --> 00:32:27,000
‎それを知ってた

657
00:32:27,520 --> 00:32:30,000
‎親友だから打ち明けた

658
00:32:30,720 --> 00:32:32,280
‎先が分かった？

659
00:32:32,880 --> 00:32:34,080
‎でも話すけど

660
00:32:34,960 --> 00:32:37,880
‎トーマスはギターを出した

661
00:32:38,520 --> 00:32:39,480
‎突然！

662
00:32:40,480 --> 00:32:43,320
‎下手な演奏をしてた彼の腰に

663
00:32:43,400 --> 00:32:45,160
‎ニノンの手が

664
00:32:45,240 --> 00:32:46,240
‎売女だ！

665
00:32:46,320 --> 00:32:47,640
‎失言だった

666
00:32:47,720 --> 00:32:51,200
‎反応する前に
‎謝ったからチャラだ

667
00:32:52,840 --> 00:32:53,680
‎彼女は―

668
00:32:54,480 --> 00:32:56,920
‎“ギターを弾いて
‎カッコいい”

669
00:32:57,000 --> 00:32:58,920
‎彼に手コキをした

670
00:33:09,720 --> 00:33:11,520
‎これがフランスだ

671
00:33:12,240 --> 00:33:14,240
‎Ｆフラットでコキ使う

672
00:33:22,120 --> 00:33:24,040
‎彼は僕の気持ちを

673
00:33:24,120 --> 00:33:25,560
‎知ってたのに…

674
00:33:26,520 --> 00:33:30,200
‎問題ないと思う？
‎どっちの味方なんだ？

675
00:33:30,760 --> 00:33:32,000
‎彼は裏切った

676
00:33:32,080 --> 00:33:34,160
‎ギリシャ神話みたいに

677
00:33:34,240 --> 00:33:37,720
‎３幕で背中から刺された
‎イヤな手つきだ

678
00:33:38,360 --> 00:33:41,280
‎子どもの心にずっと傷が残る

679
00:33:43,240 --> 00:33:44,160
‎怒った

680
00:33:45,120 --> 00:33:47,040
‎殺したいほど

681
00:33:47,120 --> 00:33:49,320
‎彼を絞め殺したかった

682
00:33:49,400 --> 00:33:52,240
‎力はある
‎毎週９.５キロ運んでる

683
00:33:55,480 --> 00:33:56,560
‎不公平だ

684
00:33:57,120 --> 00:33:58,680
‎アコーディオンは―

685
00:33:59,640 --> 00:34:01,400
‎重くて持ち込めない

686
00:34:01,880 --> 00:34:04,240
‎エレベーターがなかった

687
00:34:05,640 --> 00:34:07,320
‎あの楽器は

688
00:34:07,400 --> 00:34:08,800
‎１階か地下鉄用

689
00:34:08,880 --> 00:34:11,240
‎地獄に近いほうがいい

690
00:34:12,400 --> 00:34:14,360
‎悪魔の楽器だと

691
00:34:14,440 --> 00:34:16,040
‎プロは言う

692
00:34:18,200 --> 00:34:19,920
‎例え 持ち込めても

693
00:34:20,480 --> 00:34:22,920
‎パーティーでは弾けない

694
00:34:24,200 --> 00:34:25,680
‎分かるだろ？

695
00:34:26,160 --> 00:34:27,920
‎中学のパーティーだ

696
00:34:28,800 --> 00:34:29,800
‎想像して

697
00:34:32,760 --> 00:34:35,480
‎友達がいなくて
‎瞬きの多い子が

698
00:34:36,000 --> 00:34:37,960
‎クラッカーを食べてる

699
00:34:38,520 --> 00:34:41,120
‎勇気をだしてマイクを持つ

700
00:34:43,360 --> 00:34:46,240
‎“僕の周りに集まれ！”

701
00:34:47,720 --> 00:34:49,200
‎“ニノンへ捧げる”

702
00:34:49,800 --> 00:34:51,920
‎彼はトランクを開ける

703
00:34:52,720 --> 00:34:55,920
‎子どもには車並みの大きさだ

704
00:34:56,000 --> 00:34:58,600
‎そしてストラップを付ける

705
00:34:59,400 --> 00:35:01,960
‎背中に留め金が付いてる

706
00:35:02,040 --> 00:35:06,040
‎楽器が足に落ちたら
‎一生不自由になる

707
00:35:06,120 --> 00:35:07,120
‎おっと失礼

708
00:35:08,080 --> 00:35:10,160
‎最初のレッスンで

709
00:35:10,240 --> 00:35:13,640
‎先生から“忘れると
‎ジョンみたいになる”

710
00:35:13,720 --> 00:35:14,480
‎“はい！”

711
00:35:16,440 --> 00:35:18,680
‎背骨がゆがんだ彼は叫ぶ

712
00:35:18,760 --> 00:35:20,280
‎“ニノン！”

713
00:35:32,440 --> 00:35:35,640
‎アヴィニョン兵士の断片が‎…

714
00:35:35,720 --> 00:35:36,920
‎おしまいだ

715
00:35:38,880 --> 00:35:39,720
‎一生の！

716
00:35:46,560 --> 00:35:48,920
‎誰も股間を触ってくれない

717
00:35:50,040 --> 00:35:52,160
‎こんなことは言われない

718
00:35:52,240 --> 00:35:54,440
‎“あの演奏者とヤリたいわ”

719
00:35:55,040 --> 00:35:55,840
‎絶対に

720
00:35:58,000 --> 00:36:00,560
‎好きなことをすることにした

721
00:36:00,640 --> 00:36:01,920
‎パリに行って

722
00:36:02,000 --> 00:36:06,120
‎コメディークラブの
‎コメディアンと話した

723
00:36:06,200 --> 00:36:07,760
‎ユーモアが好きだから

724
00:36:09,880 --> 00:36:12,280
‎バカな発言だった
‎取り消す

725
00:36:12,360 --> 00:36:13,520
‎頭に浮かんだ

726
00:36:14,040 --> 00:36:15,680
‎“僕はユーモアと”

727
00:36:15,760 --> 00:36:17,760
‎“呼吸をするのが好き”

728
00:36:18,240 --> 00:36:21,120
‎“必需品だろ
‎賢い言葉も知ってる”

729
00:36:21,640 --> 00:36:26,320
‎コメディアンになりたくて
‎担当者を紹介してもらった

730
00:36:26,840 --> 00:36:31,280
‎16歳半でプチ･ジャーナルの
‎オーディションに受かった

731
00:36:31,760 --> 00:36:35,040
‎17歳で初めて
‎テレビに出演した

732
00:36:35,560 --> 00:36:40,120
‎初出演の夜に
‎関係者のパーティーがあった

733
00:36:40,680 --> 00:36:41,800
‎でも僕は

734
00:36:41,880 --> 00:36:45,280
‎早く帰って
‎親に報告したかった

735
00:36:45,800 --> 00:36:48,000
‎報酬でタクシーに乗った

736
00:36:48,840 --> 00:36:49,680
‎芸能人だ

737
00:36:50,160 --> 00:36:51,080
‎ユダヤ人の

738
00:36:51,560 --> 00:36:53,480
‎ウソウソ　冗談だ

739
00:36:53,560 --> 00:36:55,400
‎話がそれてしまう

740
00:36:55,480 --> 00:36:57,520
‎“業界に奴らは多すぎる”

741
00:36:57,600 --> 00:36:58,720
‎冗談だよ

742
00:36:59,560 --> 00:37:03,160
‎家に着いて
‎タクシーのドアを閉めた

743
00:37:04,520 --> 00:37:09,000
‎誰にも見られないように
‎車がいなくなるまで待った

744
00:37:10,240 --> 00:37:12,360
‎自分の家が巨大に見えた

745
00:37:12,440 --> 00:37:15,320
‎家の前の砂利道を歩くと

746
00:37:15,400 --> 00:37:18,080
‎自分の足音が大きく感じた

747
00:37:18,160 --> 00:37:20,120
‎感覚過敏になってた

748
00:37:20,200 --> 00:37:23,040
‎緊張してベルを鳴らす

749
00:37:23,960 --> 00:37:27,840
‎バスローブ姿の母親が
‎僕を強くハグした

750
00:37:27,920 --> 00:37:29,080
‎とても強く

751
00:37:29,160 --> 00:37:33,080
‎“あなたは私の誇りよ”と
‎ささやいた

752
00:37:33,720 --> 00:37:34,720
‎僕は離れて―

753
00:37:35,880 --> 00:37:36,920
‎こう言った

754
00:37:38,200 --> 00:37:39,040
‎“上出来”

755
00:37:39,880 --> 00:37:42,240
‎まるで貴族のように

756
00:37:42,320 --> 00:37:43,280
‎“上出来だ”

757
00:37:43,800 --> 00:37:45,560
‎“馬小屋に戻れ”

758
00:37:46,480 --> 00:37:50,000
‎緊張してた僕は
‎居間に駆け込む

759
00:37:50,080 --> 00:37:51,520
‎父がいた

760
00:37:52,040 --> 00:37:53,240
‎パンツ姿で

761
00:37:54,040 --> 00:37:55,480
‎“座れ”と父

762
00:37:55,560 --> 00:37:58,320
‎まるで教師との面談みたいだ

763
00:37:59,120 --> 00:38:00,400
‎父は言った

764
00:38:03,160 --> 00:38:04,960
‎“番組を見た”

765
00:38:08,480 --> 00:38:09,560
‎“俺の…”

766
00:38:12,680 --> 00:38:13,960
‎“感想だ”

767
00:38:16,880 --> 00:38:19,800
‎“宙ばかり見てると
‎バカに見えるぞ”

768
00:38:20,680 --> 00:38:22,360
‎そして沈黙し

769
00:38:22,440 --> 00:38:24,560
‎自分の太ももを叩いた

770
00:38:25,200 --> 00:38:26,680
‎立ち上がって

771
00:38:27,520 --> 00:38:29,280
‎“みんな おやすみ”

772
00:38:30,000 --> 00:38:30,840
‎僕１人に

773
00:38:32,080 --> 00:38:36,280
‎家族を殺そうとする
‎男のような口調だった

774
00:38:36,800 --> 00:38:38,400
‎“みんな おやすみ”

775
00:38:38,480 --> 00:38:39,920
‎“安らかに眠れ”

776
00:38:40,640 --> 00:38:44,040
‎そしてイタチの巣穴に
‎こもるんだ

777
00:38:44,560 --> 00:38:47,160
‎僕は殺してやろうと思った

778
00:38:48,240 --> 00:38:52,000
‎褒め言葉を
‎期待していたわけじゃない

779
00:38:53,120 --> 00:38:54,440
‎父は褒めない

780
00:38:54,520 --> 00:38:57,240
‎自分もその経験がないから

781
00:38:57,760 --> 00:39:00,240
‎父は僕たちを愛してる

782
00:39:00,320 --> 00:39:01,760
‎僕たちのために

783
00:39:01,840 --> 00:39:03,160
‎２回人殺しを

784
00:39:03,920 --> 00:39:05,800
‎でも感情が関わると

785
00:39:05,880 --> 00:39:09,480
‎父は世界との間に壁を作る

786
00:39:09,560 --> 00:39:10,920
‎恐ろしい

787
00:39:11,000 --> 00:39:12,640
‎僕も同じだった

788
00:39:13,160 --> 00:39:16,240
‎キスをしようと向き合う時だ

789
00:39:16,840 --> 00:39:19,480
‎親としてどうにかしないと

790
00:39:19,560 --> 00:39:22,440
‎感情を閉ざす子どもが増える

791
00:39:22,520 --> 00:39:23,360
‎“どうも”

792
00:39:24,560 --> 00:39:26,560
‎家族の夕食は静かで―

793
00:39:27,080 --> 00:39:29,200
‎愛してることを語らない

794
00:39:29,280 --> 00:39:30,400
‎心は逆だ

795
00:39:30,480 --> 00:39:33,280
‎こう叫んでる
‎“愛してるなら”

796
00:39:33,360 --> 00:39:37,640
‎“声に出してよ！
‎それで25年は自信が持てる”

797
00:39:38,280 --> 00:39:41,640
‎父親は
‎“食べたいぐらい愛してる”

798
00:39:41,720 --> 00:39:45,120
‎“骨まで
‎しゃぶりつくすせるほどな”

799
00:39:45,640 --> 00:39:49,560
‎“愛を語るのは
‎外陰部がある女の役目だ”

800
00:39:51,120 --> 00:39:55,240
‎母親は“私の外陰部で
‎みんなを愛せるわ”

801
00:39:56,680 --> 00:39:58,960
‎“池のある別荘も見つけた”

802
00:40:00,000 --> 00:40:00,840
‎“ついに”

803
00:40:01,680 --> 00:40:02,680
‎バカげてる

804
00:40:03,520 --> 00:40:06,240
‎家族みんな　僕を含めて

805
00:40:07,120 --> 00:40:11,480
‎僕らは愛情を
‎少ない言動の中に隠して

806
00:40:11,560 --> 00:40:16,280
‎愛を理解するのは
‎愛される側の責任にした

807
00:40:17,400 --> 00:40:18,400
‎複雑なんだ

808
00:40:19,000 --> 00:40:22,120
‎トロイの木馬と同じ戦略だ

809
00:40:23,800 --> 00:40:28,040
‎自分はどこに愛を隠してるか
‎考えてた

810
00:40:28,120 --> 00:40:30,880
‎ひどいジョークの中だ

811
00:40:31,640 --> 00:40:34,240
‎相手を破壊するために

812
00:40:35,320 --> 00:40:37,760
‎僕のゆがみに気づいたのは

813
00:40:37,840 --> 00:40:41,480
‎同居人が がんになった時だ

814
00:40:42,080 --> 00:40:45,560
‎仲間と
‎サプライズパーティーをした

815
00:40:45,640 --> 00:40:47,680
‎祝うためだ　彼の…

816
00:40:47,760 --> 00:40:49,680
‎考えなしだった

817
00:40:49,760 --> 00:40:52,400
‎“がんになって
‎おめでとう！”

818
00:40:53,320 --> 00:40:57,360
‎彼が帰ってくるまで
‎ソファーの後ろに隠れた

819
00:40:57,440 --> 00:40:59,360
‎玄関の鍵が開いた

820
00:40:59,960 --> 00:41:02,720
‎その時に
‎全員が突如気づく

821
00:41:03,240 --> 00:41:05,040
‎“これってヤバい？”

822
00:41:05,560 --> 00:41:06,840
‎信じられる？

823
00:41:06,920 --> 00:41:10,720
‎クズのような
‎企画だと気づいたのが

824
00:41:10,800 --> 00:41:13,640
‎１番盛り上がる瞬間だった

825
00:41:14,280 --> 00:41:16,920
‎直前に問題点に気づく

826
00:41:17,000 --> 00:41:18,280
‎例えば

827
00:41:18,360 --> 00:41:20,560
‎“そろそろ子どもを作ろう”

828
00:41:21,080 --> 00:41:22,080
‎医者は

829
00:41:22,160 --> 00:41:24,600
‎“早くヘソの緒を切れ”

830
00:41:25,120 --> 00:41:27,760
‎事が起こってから気づく

831
00:41:27,840 --> 00:41:31,160
‎彼が部屋に入ってきても
‎僕たちは―

832
00:41:31,880 --> 00:41:33,720
‎空き巣みたいだった

833
00:41:34,480 --> 00:41:36,520
‎勇気のある奴が１人

834
00:41:36,600 --> 00:41:37,640
‎行動した

835
00:41:38,160 --> 00:41:39,320
‎“クソ 行くぞ”

836
00:41:41,520 --> 00:41:42,800
‎“やあ！”

837
00:41:42,880 --> 00:41:44,400
‎同居人は“何だ！”

838
00:41:45,160 --> 00:41:47,240
‎心臓発作で死ぬ方が

839
00:41:47,320 --> 00:41:49,440
‎苦しまなくていいかも

840
00:41:50,480 --> 00:41:52,960
‎彼は治ったから大丈夫

841
00:41:53,040 --> 00:41:54,360
‎許可をくれた

842
00:41:54,440 --> 00:41:57,880
‎がんのことを
‎ジョークにしていいって

843
00:41:58,400 --> 00:42:00,400
‎彼が死ぬ直前にね

844
00:42:01,600 --> 00:42:03,360
‎彼の許可はある

845
00:42:03,960 --> 00:42:06,840
‎パーティーでサッカーをした

846
00:42:06,920 --> 00:42:08,960
‎がんの彼がキーパー

847
00:42:09,480 --> 00:42:13,560
‎病気を打ち明けられた時
‎反応に困った

848
00:42:14,280 --> 00:42:17,520
‎彼から聞いた時の
‎僕の返事は

849
00:42:17,600 --> 00:42:18,960
‎“水を飲め”

850
00:42:19,920 --> 00:42:22,440
‎どうしてか分からない

851
00:42:23,120 --> 00:42:24,680
‎彼はキーパーで

852
00:42:24,760 --> 00:42:26,120
‎下手くそだった

853
00:42:27,160 --> 00:42:28,440
‎簡単なボールも

854
00:42:28,920 --> 00:42:31,960
‎キャッチできないぐらい

855
00:42:32,040 --> 00:42:33,440
‎点が入る

856
00:42:33,520 --> 00:42:36,520
‎他の仲間は怒っても
‎顔に出さない

857
00:42:37,560 --> 00:42:38,920
‎彼はがんだから

858
00:42:39,560 --> 00:42:43,400
‎男たちが
‎怒りを飲み込む様子はウケた

859
00:42:43,920 --> 00:42:45,720
‎“おい 何やって…”

860
00:42:45,800 --> 00:42:46,560
‎“ドンマイ”

861
00:42:49,920 --> 00:42:52,200
‎“周りを見るといいぞ”

862
00:42:54,920 --> 00:42:56,880
‎“大丈夫　楽しいな”

863
00:42:57,800 --> 00:43:00,880
‎“楽しんでるか？
‎みんな楽しもうぜ”

864
00:43:00,960 --> 00:43:02,240
‎“１度の人生を”

865
00:43:07,120 --> 00:43:08,160
‎腹が立って

866
00:43:08,720 --> 00:43:11,400
‎悪い冗談で僕の愛を示した

867
00:43:11,480 --> 00:43:13,000
‎彼に近づき

868
00:43:13,080 --> 00:43:15,000
‎“がんになったのか？”

869
00:43:15,880 --> 00:43:17,320
‎“玉は取っとけ”

870
00:43:24,120 --> 00:43:26,480
‎“最高のジョーク”って
‎意味さ

871
00:43:29,320 --> 00:43:30,600
‎彼は大笑い…

872
00:43:30,680 --> 00:43:32,200
‎水が飲めない

873
00:43:32,720 --> 00:43:34,960
‎芸人だと拍手が邪魔で

874
00:43:35,040 --> 00:43:36,520
‎医者になろう

875
00:43:37,640 --> 00:43:39,400
‎“君の病名は…”

876
00:43:48,240 --> 00:43:49,280
‎“エイズだ”

877
00:43:50,440 --> 00:43:51,360
‎潤ったよ

878
00:43:52,560 --> 00:43:53,680
‎彼は笑った

879
00:43:54,280 --> 00:43:56,720
‎彼は僕の愛を知ってる

880
00:43:56,800 --> 00:44:00,320
‎優しさを感じ取り
‎“最高だ！”と喜んだ

881
00:44:00,400 --> 00:44:01,400
‎ムカついた

882
00:44:02,040 --> 00:44:03,640
‎ウソ うれしかった

883
00:44:03,720 --> 00:44:05,480
‎僕は興奮してた

884
00:44:05,560 --> 00:44:06,920
‎他の仲間を見て

885
00:44:07,000 --> 00:44:10,640
‎自分でも
‎不可解なことを言った

886
00:44:10,720 --> 00:44:14,480
‎“このマヌケへの
‎ゲスなジョーク聞いたか？”

887
00:44:15,160 --> 00:44:16,360
‎よく分からない

888
00:44:17,360 --> 00:44:20,320
‎自然に口から出た

889
00:44:21,160 --> 00:44:23,600
‎仲間は「ザ･ヴォイス」の
‎反対で

890
00:44:23,680 --> 00:44:25,560
‎目をそらした

891
00:44:27,040 --> 00:44:28,880
‎居心地悪そうだった

892
00:44:29,840 --> 00:44:31,520
‎同じ気持ちだった

893
00:44:31,600 --> 00:44:33,000
‎気づいたからだ

894
00:44:34,120 --> 00:44:38,160
‎あのジョークは
‎自分を笑わせるためだった

895
00:44:38,680 --> 00:44:40,040
‎悲しかったんだ

896
00:44:40,520 --> 00:44:41,920
‎友達の病気が

897
00:44:42,560 --> 00:44:46,040
‎泣きそうだったから
‎彼らをからかった

898
00:44:46,120 --> 00:44:48,120
‎嫌がる顔で落ち着けた

899
00:44:49,320 --> 00:44:51,560
‎精神科に行こうと思った

900
00:44:52,440 --> 00:44:53,760
‎実際に行った

901
00:44:54,480 --> 00:44:57,120
‎パーティーの話をすると
‎先生は―

902
00:45:00,960 --> 00:45:01,800
‎“人は―”

903
00:45:03,160 --> 00:45:04,640
‎“傷ついた時”

904
00:45:05,680 --> 00:45:07,720
‎“本当の自分を隠す”

905
00:45:07,800 --> 00:45:10,360
‎“拒絶されるのが怖いから”

906
00:45:11,160 --> 00:45:14,120
‎“あなたは周囲を
‎自分より傷つける”

907
00:45:15,440 --> 00:45:16,560
‎“クソだ”

908
00:45:16,640 --> 00:45:17,360
‎“いいえ”

909
00:45:18,080 --> 00:45:19,120
‎“それは―”

910
00:45:20,000 --> 00:45:21,840
‎“医学用語じゃない”

911
00:45:22,960 --> 00:45:24,800
‎“実際のあなたは…”

912
00:45:24,880 --> 00:45:25,920
‎“クソだ”

913
00:45:26,000 --> 00:45:27,400
‎“そうね！”

914
00:45:30,680 --> 00:45:32,680
‎“診察料72ユーロです”

915
00:45:33,520 --> 00:45:35,120
‎すごい医者だ

916
00:45:35,200 --> 00:45:36,520
‎驚いたのは―

917
00:45:37,240 --> 00:45:40,360
‎慎重に踏み込んで
‎台無しにすること

918
00:45:40,960 --> 00:45:45,280
‎同居人も診察に行った
‎中年の危機だから

919
00:45:45,360 --> 00:45:48,640
‎何度か通った後の
‎医者の発言を

920
00:45:48,720 --> 00:45:51,480
‎彼から聞いて僕は驚いた

921
00:45:51,960 --> 00:45:52,880
‎医者は

922
00:45:52,960 --> 00:45:56,000
‎“本格的な治療を始めるわ”

923
00:45:56,520 --> 00:45:58,480
‎“診断がついたから”

924
00:45:59,200 --> 00:46:00,360
‎“あなたは―”

925
00:46:01,280 --> 00:46:02,960
‎“中年の危機よ”

926
00:46:03,640 --> 00:46:04,600
‎彼は―

927
00:46:06,400 --> 00:46:08,760
‎“だからここに来てる”

928
00:46:09,600 --> 00:46:10,880
‎“確証はある”

929
00:46:11,400 --> 00:46:12,800
‎“俺は40歳で―”

930
00:46:13,480 --> 00:46:15,200
‎“危機に直面してる”

931
00:46:15,720 --> 00:46:18,400
‎“合わせたら簡単に分かる”

932
00:46:18,480 --> 00:46:19,960
‎“金は持って帰る”

933
00:46:20,480 --> 00:46:21,520
‎医者は“いいえ”

934
00:46:24,080 --> 00:46:25,560
‎“何も持ってない”

935
00:46:28,440 --> 00:46:31,200
‎“何もないのが
‎中年の危機よ”

936
00:46:33,760 --> 00:46:35,440
‎“生まれた時から”

937
00:46:35,520 --> 00:46:37,560
‎“人は殻を背負ってる”

938
00:46:38,760 --> 00:46:40,080
‎“カタツムリね”

939
00:46:40,840 --> 00:46:41,720
‎“聞いて”

940
00:46:42,640 --> 00:46:44,000
‎“人生を歩む”

941
00:46:45,640 --> 00:46:47,760
‎“決定的な体験をすると―”

942
00:46:49,800 --> 00:46:50,920
‎“殻に入れる”

943
00:46:51,800 --> 00:46:54,200
‎“自分を
‎理解してると思い”

944
00:46:54,680 --> 00:46:56,320
‎“頭から突っ込む”

945
00:46:56,840 --> 00:46:59,520
‎“15歳 18歳
‎22歳 26歳 30歳…”

946
00:47:00,280 --> 00:47:01,880
‎“殻はいっぱいだ”

947
00:47:02,360 --> 00:47:03,920
‎“でも本当は―”

948
00:47:04,640 --> 00:47:06,520
‎“殻は空っぽなの”

949
00:47:11,120 --> 00:47:12,200
‎“先に進む”

950
00:47:13,240 --> 00:47:14,960
‎“33歳 36歳 40歳”

951
00:47:15,040 --> 00:47:16,400
‎“そこで止まる”

952
00:47:16,480 --> 00:47:19,520
‎“振り返って
‎背中を確認する”

953
00:47:19,600 --> 00:47:20,280
‎“でも…”

954
00:47:24,440 --> 00:47:26,440
‎“殻は空っぽのまま”

955
00:47:27,200 --> 00:47:28,880
‎“殻は… 空だ…”

956
00:47:31,440 --> 00:47:35,480
‎“あると思ったものが
‎なかったらどうする？”

957
00:47:38,440 --> 00:47:40,000
‎“殻警察ですか？”

958
00:47:40,840 --> 00:47:44,080
‎“バカげてるけど
‎それが中年の危機”

959
00:47:44,160 --> 00:47:45,360
‎“緊急事態よ”

960
00:47:46,440 --> 00:47:47,840
‎“何もできない”

961
00:47:49,440 --> 00:47:50,880
‎“手遅れなの”

962
00:47:54,200 --> 00:47:55,800
‎“あなたはナメクジ”

963
00:48:02,360 --> 00:48:06,360
‎彼は混乱し
‎ふらつきながら帰って来た

964
00:48:06,440 --> 00:48:08,240
‎ソファーにいた僕に

965
00:48:08,320 --> 00:48:10,640
‎“生きるんだ！”と彼

966
00:48:11,440 --> 00:48:14,160
‎“このままだと無理だ”

967
00:48:14,240 --> 00:48:17,520
‎“集め方を学ぶんだ
‎そうしないと…”

968
00:48:18,480 --> 00:48:19,800
‎“殻が空に”

969
00:48:19,880 --> 00:48:20,920
‎“分かった”

970
00:48:21,720 --> 00:48:24,720
‎“何を言いたいか
‎分からないけど”

971
00:48:24,800 --> 00:48:26,000
‎“殻警察が…”

972
00:48:26,080 --> 00:48:27,360
‎“そうか”

973
00:48:28,000 --> 00:48:31,200
‎“分かったから
‎怖がらせるな”

974
00:48:32,520 --> 00:48:36,200
‎でも その話を聞いて
‎僕は安心した

975
00:48:37,160 --> 00:48:39,520
‎20代になって不安だった

976
00:48:40,160 --> 00:48:41,560
‎“いつから？”って

977
00:48:42,400 --> 00:48:43,600
‎思わない？

978
00:48:43,680 --> 00:48:46,000
‎いつから“自分”なんだ？

979
00:48:46,520 --> 00:48:51,400
‎みんなが簡単に理解しても
‎僕には分からない

980
00:48:52,240 --> 00:48:55,800
‎だから40歳の同居人の悩みが

981
00:48:56,320 --> 00:48:59,480
‎70歳の父親と同じで安心した

982
00:49:00,000 --> 00:49:02,280
‎生涯 自分自身なんだ

983
00:49:02,920 --> 00:49:05,560
‎これからだから集中して

984
00:49:06,160 --> 00:49:08,680
‎死ぬまでね　僕は安心した

985
00:49:09,920 --> 00:49:11,800
‎理解できない？

986
00:49:12,320 --> 00:49:17,080
‎大人になると
‎自分らしくいられなくなる

987
00:49:18,560 --> 00:49:20,440
‎なぜか分からない

988
00:49:20,520 --> 00:49:23,160
‎大人になってるわけじゃない

989
00:49:23,680 --> 00:49:28,240
‎子どもの自分を押し込み
‎大きくなるだけ

990
00:49:28,760 --> 00:49:31,840
‎窒息死させて心に抱えてる

991
00:49:33,000 --> 00:49:35,040
‎僕の人生観だからね

992
00:49:35,720 --> 00:49:36,960
‎死んでないよ

993
00:49:37,040 --> 00:49:38,600
‎苦悩してるだけ

994
00:49:39,120 --> 00:49:41,960
‎年齢は関係ない
‎20でも60でも

995
00:49:42,040 --> 00:49:44,840
‎道路の横断歩道を見て

996
00:49:46,040 --> 00:49:47,760
‎“白い線だけ踏もう”

997
00:49:48,280 --> 00:49:50,480
‎その子は中にいる

998
00:49:51,320 --> 00:49:52,520
‎髪がなくても

999
00:49:54,720 --> 00:49:55,960
‎僕もそうなる

1000
00:49:57,240 --> 00:49:58,600
‎子どもの時は

1001
00:49:59,120 --> 00:50:00,760
‎何も恐れなかった

1002
00:50:00,840 --> 00:50:04,280
‎見知らぬ人でも
‎“ねえねえ 元気？”

1003
00:50:04,800 --> 00:50:07,160
‎ドイツ人みたいに変な声で

1004
00:50:07,240 --> 00:50:09,960
‎たぶんドイツ人だと
‎思われてた

1005
00:50:11,080 --> 00:50:13,440
‎僕は自分らしすぎた

1006
00:50:14,800 --> 00:50:15,880
‎想像できる？

1007
00:50:16,920 --> 00:50:20,960
‎借金をしてるみたいに
‎大人がじっと僕を見る

1008
00:50:22,440 --> 00:50:24,520
‎親族の夕食の集まりで

1009
00:50:25,040 --> 00:50:27,160
‎僕は見知らぬ子だった

1010
00:50:27,240 --> 00:50:28,440
‎大人を見て―

1011
00:50:29,360 --> 00:50:32,680
‎“お尻が痛いよ”と
‎服を引っ張る子だ

1012
00:50:34,440 --> 00:50:36,080
‎“えっと…”

1013
00:50:37,640 --> 00:50:42,040
‎“私と話したいの？
‎君のこと知らないわよね”

1014
00:50:42,120 --> 00:50:44,160
‎“ムサカはだめだって”

1015
00:50:44,920 --> 00:50:46,200
‎“食べすぎた”

1016
00:50:46,280 --> 00:50:47,080
‎“そう”

1017
00:50:49,840 --> 00:50:51,320
‎“ちょっと待って”

1018
00:50:51,400 --> 00:50:54,840
‎“マルク 聞いてた？
‎私どうしたら…”

1019
00:50:56,080 --> 00:50:57,160
‎“名前は？”

1020
00:50:57,240 --> 00:50:58,200
‎“パナヨティス”

1021
00:50:58,280 --> 00:50:59,840
‎“分かったわ”

1022
00:50:59,920 --> 00:51:04,440
‎“マルク この子ナチスよ
‎怖いわ　帰りましょう”

1023
00:51:07,640 --> 00:51:10,760
‎幼少期は無敵でも
‎中学校で変わる

1024
00:51:10,840 --> 00:51:14,760
‎アコーディオンを弾く
‎僕には辛い時代だ

1025
00:51:15,640 --> 00:51:17,000
‎中学時代は

1026
00:51:17,080 --> 00:51:20,600
‎年上の人気者になりたかった

1027
00:51:21,520 --> 00:51:25,120
‎チョコを買って
‎放課後に渡そうとした

1028
00:51:25,840 --> 00:51:28,960
‎とても自然なことだろう？

1029
00:51:29,480 --> 00:51:32,400
‎溶けたチョコを
‎ポケットに入れて

1030
00:51:32,480 --> 00:51:34,200
‎校門で待った

1031
00:51:34,280 --> 00:51:37,280
‎上級生が来たら
‎“チョコ大作戦”って…

1032
00:51:38,640 --> 00:51:40,440
‎大声で叫んだ

1033
00:51:41,240 --> 00:51:44,560
‎70年代の怪しい警官みたいに

1034
00:51:44,640 --> 00:51:46,160
‎“チョコ大作戦”

1035
00:51:47,240 --> 00:51:49,920
‎痛々しい僕は上級生に

1036
00:51:50,000 --> 00:51:51,360
‎“チョコいる？”

1037
00:51:52,200 --> 00:51:55,080
‎まるで変質者の逆パターン

1038
00:51:55,160 --> 00:51:56,960
‎年上に“チョコどう？”

1039
00:51:57,040 --> 00:52:00,000
‎“車にたくさんあるよ”

1040
00:52:00,880 --> 00:52:02,920
‎“こっちにおいで”

1041
00:52:07,680 --> 00:52:08,520
‎成功した

1042
00:52:09,320 --> 00:52:11,360
‎特別になれた気がした

1043
00:52:11,880 --> 00:52:16,200
‎毎朝 箱から
‎チョコを数個持ってった

1044
00:52:16,280 --> 00:52:19,120
‎ある朝 箱が空だった

1045
00:52:19,960 --> 00:52:22,320
‎僕はパニックになった

1046
00:52:22,840 --> 00:52:24,240
‎滑稽だよ

1047
00:52:24,320 --> 00:52:27,560
‎“チョコはどこだ？”と
‎走り回った

1048
00:52:28,080 --> 00:52:30,720
‎半分悲しくて
‎半分笑えた

1049
00:52:30,800 --> 00:52:31,640
‎泣き笑いだ

1050
00:52:33,360 --> 00:52:35,480
‎姉に聞いてみた

1051
00:52:35,560 --> 00:52:36,400
‎彼女は―

1052
00:52:37,280 --> 00:52:38,120
‎“違う”

1053
00:52:39,200 --> 00:52:42,760
‎すべてを理解して
‎僕は大泣きした

1054
00:52:43,280 --> 00:52:45,680
‎彼女は名言を吐いた

1055
00:52:45,760 --> 00:52:48,200
‎“さあ おならして
‎プラリネ”

1056
00:52:49,720 --> 00:52:51,360
‎僕のあだ名らしい

1057
00:52:51,960 --> 00:52:54,640
‎僕はナイフを持って
‎“刺してやる”

1058
00:52:55,640 --> 00:52:57,200
‎父が飛んできて

1059
00:52:57,280 --> 00:52:58,600
‎ナイフを奪った

1060
00:52:59,200 --> 00:53:00,400
‎アドバイスだ

1061
00:53:00,920 --> 00:53:02,760
‎人を殺す時

1062
00:53:02,840 --> 00:53:05,040
‎計画を叫んだらダメだ

1063
00:53:05,560 --> 00:53:07,760
‎自治体に通報される

1064
00:53:08,360 --> 00:53:09,840
‎父はナイフを奪い―

1065
00:53:11,720 --> 00:53:12,720
‎静止した

1066
00:53:13,600 --> 00:53:16,800
‎父が人生の教訓を
‎話す時の合図だ

1067
00:53:17,640 --> 00:53:19,800
‎教育熱心でない父は

1068
00:53:19,880 --> 00:53:22,040
‎２年に１度 演説をする

1069
00:53:22,840 --> 00:53:24,800
‎父として再選するため

1070
00:53:25,560 --> 00:53:29,400
‎イラクサ統治が
‎薄れてきた時期だった

1071
00:53:30,600 --> 00:53:32,080
‎ナイフを奪い―

1072
00:53:32,880 --> 00:53:35,160
‎“おまえ…何を…”

1073
00:53:35,240 --> 00:53:37,160
‎父は口が回らない

1074
00:53:39,040 --> 00:53:40,120
‎ナイフを―

1075
00:53:40,640 --> 00:53:43,600
‎姉に渡して
‎“弟を刺すんだ！”

1076
00:53:44,200 --> 00:53:45,120
‎冗談だ

1077
00:53:46,080 --> 00:53:49,000
‎ナイフを太ももで折った

1078
00:53:49,080 --> 00:53:50,720
‎すごい？

1079
00:53:50,800 --> 00:53:51,560
‎いいや

1080
00:53:51,640 --> 00:53:54,360
‎手と膝を少し切って

1081
00:53:54,440 --> 00:53:56,440
‎“だからナイフで遊ぶな！”

1082
00:53:59,640 --> 00:54:00,480
‎“うん”

1083
00:54:02,080 --> 00:54:05,240
‎“自分で言ったこと
‎聞こえてる？”

1084
00:54:06,120 --> 00:54:09,800
‎"口から音が出た時
‎鼓膜まで届いてる？"

1085
00:54:10,960 --> 00:54:11,840
‎父は―

1086
00:54:12,360 --> 00:54:15,440
‎けがをしたことを認めない

1087
00:54:15,520 --> 00:54:16,960
‎“血が出てるよ”

1088
00:54:17,040 --> 00:54:17,920
‎父は―

1089
00:54:19,240 --> 00:54:20,560
‎“根拠は何だ？”

1090
00:54:21,200 --> 00:54:22,480
‎そう話すんだ

1091
00:54:22,560 --> 00:54:25,440
‎認めたくない時は
‎“根拠は何だ？”

1092
00:54:26,320 --> 00:54:29,200
‎でも傷口から音がもれてる

1093
00:54:30,360 --> 00:54:31,760
‎血が“ポタッ”

1094
00:54:32,880 --> 00:54:33,600
‎“ポタッ”

1095
00:54:34,080 --> 00:54:34,920
‎父は―

1096
00:54:41,040 --> 00:54:42,600
‎“ママを呼べ”

1097
00:54:43,320 --> 00:54:44,680
‎信じられない

1098
00:54:44,760 --> 00:54:47,720
‎僕は“ママ
‎パパがけがした！”

1099
00:54:47,800 --> 00:54:49,880
‎“大人だから大丈夫よ”

1100
00:54:50,520 --> 00:54:51,400
‎“ノー”

1101
00:54:52,680 --> 00:54:55,280
‎父は今にも死にそうだ

1102
00:54:57,720 --> 00:54:58,560
‎ウケるよ

1103
00:54:58,640 --> 00:55:01,400
‎その日から危険なチョコより

1104
00:55:01,480 --> 00:55:04,720
‎ジョークで
‎愛を得ることにしたんだ

1105
00:55:05,920 --> 00:55:09,960
‎長年 父の理想とする
‎自分になろうとした

1106
00:55:10,600 --> 00:55:13,280
‎自信満々で
‎弱音を吐かない男

1107
00:55:14,200 --> 00:55:16,840
‎それが役に立ったこともある

1108
00:55:17,360 --> 00:55:18,200
‎でも―

1109
00:55:18,880 --> 00:55:20,880
‎キスはできなかった

1110
00:55:21,800 --> 00:55:25,440
‎自信をもって
‎トイレのコップに水を

1111
00:55:26,720 --> 00:55:29,400
‎１人情けなく 汗をかいて

1112
00:55:30,400 --> 00:55:33,480
‎映画のように恋に落ちた

1113
00:55:34,520 --> 00:55:37,760
‎彼女の言葉１つで
‎恋に落ちた

1114
00:55:37,840 --> 00:55:41,200
‎全身が温かさで
‎包まれるのが分かった

1115
00:55:41,920 --> 00:55:43,840
‎それがどうしてか

1116
00:55:44,360 --> 00:55:47,040
‎僕の子ども時代に関係する

1117
00:55:47,760 --> 00:55:49,520
‎乳首を触る子だった

1118
00:55:51,160 --> 00:55:54,000
‎しょっぱなから
‎鼻で笑うのか

1119
00:55:54,520 --> 00:55:58,720
‎気分よく打ち明けたのに
‎ひどい仕打ちだ

1120
00:55:58,800 --> 00:56:01,680
‎そんな目で見るなよ！

1121
00:56:01,760 --> 00:56:04,680
‎“ヤバい子だわ”って
‎目をしてる

1122
00:56:04,760 --> 00:56:07,920
‎いいや
‎どの子にも変な部分はある

1123
00:56:09,760 --> 00:56:11,640
‎静かになった

1124
00:56:11,720 --> 00:56:15,440
‎兄は何度も病院へ運ばれた
‎彼はいつも

1125
00:56:15,520 --> 00:56:17,320
‎“帰るまで息しない”

1126
00:56:18,960 --> 00:56:21,920
‎それで道路に倒れてた

1127
00:56:23,000 --> 00:56:25,600
‎僕は悲しい時
‎おっぱいを触ってた

1128
00:56:25,680 --> 00:56:28,120
‎おっぱい？　乳首？
‎何でもいい

1129
00:56:28,200 --> 00:56:29,920
‎その目をやめろ！

1130
00:56:31,240 --> 00:56:33,920
‎僕は自分の部屋に行くと

1131
00:56:35,080 --> 00:56:36,040
‎こうやる

1132
00:56:36,640 --> 00:56:38,080
‎捕まえてみろ！

1133
00:56:38,160 --> 00:56:41,840
‎僕はこれでナルニア国に
‎行けるんだ

1134
00:56:41,920 --> 00:56:43,360
‎それはまあいい

1135
00:56:44,200 --> 00:56:45,480
‎問題なのは

1136
00:56:45,560 --> 00:56:49,560
‎僕が“何で みんな
‎話さないの？”と思ったこと

1137
00:56:51,920 --> 00:56:55,400
‎僕は教えてあげようと思った

1138
00:56:56,640 --> 00:56:59,800
‎年上の友達に
‎“乳首を触ると…”

1139
00:56:59,880 --> 00:57:01,560
‎“絶交しましょ”

1140
00:57:03,680 --> 00:57:04,920
‎即効だった

1141
00:57:06,200 --> 00:57:09,920
‎僕は両親の友人にも
‎話そうとした

1142
00:57:11,000 --> 00:57:12,000
‎かわいそうに

1143
00:57:12,480 --> 00:57:15,200
‎ソファーの隅でこう座ってた

1144
00:57:18,400 --> 00:57:19,680
‎まるでハゲ猫

1145
00:57:21,360 --> 00:57:25,120
‎彼らは上着を脱いで
‎部屋に入って来た

1146
00:57:25,200 --> 00:57:26,120
‎突如 僕が―

1147
00:57:26,840 --> 00:57:27,920
‎“ねえねえ”

1148
00:57:28,000 --> 00:57:29,680
‎“乳首を触ると…”

1149
00:57:31,280 --> 00:57:32,840
‎彼らは恐怖で

1150
00:57:33,400 --> 00:57:34,520
‎パニックに

1151
00:57:35,040 --> 00:57:37,960
‎僕はまるで財務調査員だ

1152
00:57:38,560 --> 00:57:40,360
‎彼らは“いいえ”

1153
00:57:40,440 --> 00:57:43,560
‎“この会社に
‎非正規雇用はない”

1154
00:57:43,640 --> 00:57:46,320
‎“この調査は合法なのか？”

1155
00:57:47,120 --> 00:57:48,320
‎怖がらせた

1156
00:57:49,560 --> 00:57:54,240
‎ある夜 母が
‎僕の部屋に来て言ったんだ

1157
00:57:56,560 --> 00:57:57,520
‎“大丈夫？”

1158
00:57:58,680 --> 00:57:59,520
‎“うん”

1159
00:58:01,800 --> 00:58:02,640
‎“そう”

1160
00:58:04,680 --> 00:58:06,840
‎“マークたちが今夜来る”

1161
00:58:11,920 --> 00:58:13,440
‎“大丈夫？”

1162
00:58:13,520 --> 00:58:14,040
‎“うん”

1163
00:58:16,400 --> 00:58:17,240
‎“そう”

1164
00:58:19,400 --> 00:58:21,680
‎“彼らには話さないで”

1165
00:58:22,360 --> 00:58:24,280
‎“あなたの秘密を”

1166
00:58:24,360 --> 00:58:25,840
‎家で禁句だった

1167
00:58:27,960 --> 00:58:30,920
‎“精神科に行ってもいいわ”

1168
00:58:31,440 --> 00:58:33,000
‎“精神科って何？”

1169
00:58:33,960 --> 00:58:36,200
‎“お金を払うと話を聞いて”

1170
00:58:37,720 --> 00:58:40,480
‎“受け入れてくれる人よ”

1171
00:58:41,240 --> 00:58:44,480
‎最も洗練された
‎精神科の説明だ

1172
00:58:45,080 --> 00:58:47,720
‎精神科になら
‎“僕はフィリップ”

1173
00:58:48,720 --> 00:58:51,720
‎“えらそうな上司でも
‎我慢して仕事する”

1174
00:58:51,800 --> 00:58:54,640
‎“たまに喫煙室に
‎逃げるけど”

1175
00:58:56,200 --> 00:58:59,800
‎“仕事帰りに
‎花屋に寄るんだ”

1176
00:58:59,880 --> 00:59:03,000
‎“ハムスターを買って
‎脇の下で殺す”

1177
00:59:04,880 --> 00:59:06,160
‎“僕のくせだ”

1178
00:59:06,760 --> 00:59:09,600
‎精神科なら受け止めてくれる

1179
00:59:10,160 --> 00:59:11,880
‎友達なら―

1180
00:59:11,960 --> 00:59:13,560
‎“頭 大丈夫？”

1181
00:59:16,960 --> 00:59:19,840
‎“花屋にハムスター
‎売ってるの？”

1182
00:59:20,400 --> 00:59:22,600
‎想定外の話でも

1183
00:59:22,680 --> 00:59:24,600
‎精神科医は喜ぶ

1184
00:59:25,200 --> 00:59:27,440
‎“挑戦ね！”って感じで

1185
00:59:28,520 --> 00:59:30,720
‎“ハムスターの色は？”

1186
00:59:32,120 --> 00:59:34,560
‎“ネズミは
‎キリストの象徴よ”

1187
00:59:34,640 --> 00:59:36,320
‎“さあ 話して”

1188
00:59:37,600 --> 00:59:38,840
‎それが仕事だ

1189
00:59:39,960 --> 00:59:43,360
‎でも僕は笑われたくなくて―

1190
00:59:44,760 --> 00:59:46,720
‎話さなかった

1191
00:59:49,400 --> 00:59:51,080
‎“毎日 何を？”

1192
00:59:51,160 --> 00:59:52,520
‎“乳首を触って…”

1193
00:59:54,520 --> 00:59:55,680
‎“やられた”

1194
00:59:57,480 --> 00:59:58,480
‎“気にするな”

1195
01:00:00,280 --> 01:00:03,080
‎こんな口調の
‎子どもはヤバい

1196
01:00:03,880 --> 01:00:05,880
‎精密な話し方をする

1197
01:00:05,960 --> 01:00:07,840
‎“すべて話すよ”

1198
01:00:09,600 --> 01:00:10,920
‎007の悪役だ

1199
01:00:11,000 --> 01:00:12,680
‎“詳細もすべて”

1200
01:00:13,640 --> 01:00:15,480
‎“時々 なるんだ”

1201
01:00:16,480 --> 01:00:17,320
‎“軽薄に”

1202
01:00:18,720 --> 01:00:20,560
‎“だから自室に行って…”

1203
01:00:21,240 --> 01:00:22,080
‎“もしくは”

1204
01:00:23,200 --> 01:00:24,680
‎“玄関で”

1205
01:00:25,960 --> 01:00:27,200
‎“触るんだ”

1206
01:00:30,400 --> 01:00:33,000
‎“勢いよくこする 先生”

1207
01:00:33,080 --> 01:00:34,560
‎“乳首の周りを”

1208
01:00:36,000 --> 01:00:37,320
‎“すると魂が―”

1209
01:00:38,480 --> 01:00:39,880
‎“超越するんだ”

1210
01:00:41,040 --> 01:00:43,080
‎“それが気持ちいい”

1211
01:00:45,360 --> 01:00:47,400
‎もっと普通に話したよ

1212
01:00:47,480 --> 01:00:49,400
‎信じてくれ

1213
01:00:50,720 --> 01:00:51,640
‎それで―

1214
01:00:53,200 --> 01:00:55,400
‎医者の反応はこうだった

1215
01:00:56,080 --> 01:00:56,920
‎“何？”

1216
01:00:58,120 --> 01:00:59,200
‎笑った！

1217
01:01:00,360 --> 01:01:03,800
‎それから
‎二度と話さないと決めた

1218
01:01:04,320 --> 01:01:05,760
‎一生ね

1219
01:01:05,840 --> 01:01:08,520
‎ドイツ兵が侵略しない限り…

1220
01:01:08,600 --> 01:01:09,520
‎冗談だ

1221
01:01:10,520 --> 01:01:13,680
‎僕は死ぬほど恥ずかしかった

1222
01:01:14,480 --> 01:01:17,640
‎心に押し込めて
‎ずっと話さなかった

1223
01:01:19,040 --> 01:01:21,240
‎彼女と初デートをした

1224
01:01:22,440 --> 01:01:25,080
‎最近のことだよ

1225
01:01:25,160 --> 01:01:29,440
‎シラク政権時だから
‎そんなに前じゃない

1226
01:01:30,520 --> 01:01:32,760
‎傷が癒えてなくて

1227
01:01:32,840 --> 01:01:37,440
‎初デートで好かれようと
‎冗談ばかり言ってた

1228
01:01:37,520 --> 01:01:38,480
‎彼女が―

1229
01:01:39,560 --> 01:01:42,640
‎“ジョークではなく
‎会話をしましょう”

1230
01:01:42,720 --> 01:01:46,080
‎“お互いを知るために
‎自分のことを話して”

1231
01:01:46,640 --> 01:01:49,080
‎“おもしろい思い出は？”

1232
01:01:52,240 --> 01:01:53,840
‎“あるけど―”

1233
01:01:54,520 --> 01:01:56,520
‎“君が先に話して”

1234
01:01:57,120 --> 01:01:59,280
‎話の内容をはかるためだ

1235
01:01:59,800 --> 01:02:02,640
‎彼女の話が例えば―

1236
01:02:03,320 --> 01:02:04,560
‎“左利きなのに”

1237
01:02:05,080 --> 01:02:07,280
‎“右手でテニスしてた”

1238
01:02:09,080 --> 01:02:11,600
‎なのにこちらは
‎“えっと 僕はね―”

1239
01:02:12,760 --> 01:02:15,080
‎“乳首を触って別世界へ”

1240
01:02:15,160 --> 01:02:16,680
‎“両手でね！”

1241
01:02:16,760 --> 01:02:17,480
‎ダメだ

1242
01:02:19,760 --> 01:02:23,240
‎彼女の話も
‎少し大胆だったから安心した

1243
01:02:23,320 --> 01:02:26,080
‎僕の話をして彼女は―

1244
01:02:28,160 --> 01:02:29,000
‎“私もよ”

1245
01:02:29,520 --> 01:02:30,800
‎僕は“えっ？”

1246
01:02:31,880 --> 01:02:36,480
‎誰かを愛しすぎて
‎死んでって思ったことある？

1247
01:02:36,560 --> 01:02:38,880
‎例えば“好きだ！”

1248
01:02:38,960 --> 01:02:40,440
‎“好きだったのに”

1249
01:02:41,480 --> 01:02:43,800
‎経験ない？　僕もない

1250
01:02:43,880 --> 01:02:46,880
‎みんな同じか知りたかった

1251
01:02:46,960 --> 01:02:48,400
‎全員イカレてる

1252
01:02:49,400 --> 01:02:52,240
‎僕は興奮して
‎“話を聞かせて！”

1253
01:02:52,320 --> 01:02:55,680
‎彼女は
‎“誰にも話してないのよ”

1254
01:02:56,240 --> 01:02:57,080
‎“やった”

1255
01:02:58,240 --> 01:02:59,240
‎彼女は…

1256
01:03:04,480 --> 01:03:07,800
‎“小さい頃
‎自分が邪魔者に感じて”

1257
01:03:08,480 --> 01:03:11,680
‎“恥ずかしくて
‎浴室に閉じこもった”

1258
01:03:12,760 --> 01:03:15,040
‎“すべてを重荷に感じてた”

1259
01:03:15,680 --> 01:03:19,920
‎“浴室で水も出さず
‎冷たいタイルの上で”

1260
01:03:20,440 --> 01:03:22,840
‎“私はろっ骨をこすった”

1261
01:03:22,920 --> 01:03:25,520
‎“感電した感覚になって”

1262
01:03:25,600 --> 01:03:28,160
‎“別世界に行けた気がした”

1263
01:03:29,320 --> 01:03:32,640
‎“現実から消えて
‎死んだみたいで”

1264
01:03:32,720 --> 01:03:34,840
‎“人生にもっと感謝した”

1265
01:03:38,800 --> 01:03:40,160
‎“僕の乳首で―”

1266
01:03:40,960 --> 01:03:43,280
‎“君のろっ骨を
‎こすっていい？”

1267
01:03:44,360 --> 01:03:46,600
‎“２人で別世界へ行ける”

1268
01:03:47,720 --> 01:03:48,560
‎笑われた

1269
01:03:49,680 --> 01:03:51,160
‎本気だったのに

1270
01:03:53,040 --> 01:03:54,240
‎好きなのに―

1271
01:03:55,280 --> 01:03:57,080
‎キスはできなかった

1272
01:03:58,200 --> 01:04:01,200
‎２回目のデートでも
‎だめだった

1273
01:04:01,280 --> 01:04:04,400
‎３回目も撃沈
‎４回目は話したね

1274
01:04:04,920 --> 01:04:08,200
‎彼女が帰った後
‎同居人と一緒にいた

1275
01:04:08,280 --> 01:04:11,200
‎僕は絶望して
‎“彼女に捨てられる”

1276
01:04:11,720 --> 01:04:15,120
‎“この先も無理なら
‎給料を払わないと”

1277
01:04:15,200 --> 01:04:16,560
‎“雇用計画だ”

1278
01:04:17,080 --> 01:04:19,160
‎彼は聞いてなかった

1279
01:04:19,920 --> 01:04:20,760
‎“いいや”

1280
01:04:22,160 --> 01:04:23,720
‎“僕たちはキスする”

1281
01:04:24,240 --> 01:04:27,320
‎“距離感が近すぎて怖い”

1282
01:04:27,400 --> 01:04:28,960
‎“聞くんだ”

1283
01:04:29,760 --> 01:04:33,360
‎“次も彼女をここに呼べ
‎僕は聞かない”

1284
01:04:34,320 --> 01:04:37,800
‎“彼女が来たら
‎すぐに中に入れない”

1285
01:04:39,120 --> 01:04:41,240
‎“話もしない”

1286
01:04:41,320 --> 01:04:44,000
‎“彼女を見つめて
‎キスをする”

1287
01:04:45,000 --> 01:04:46,960
‎“そして中に招く”

1288
01:04:48,360 --> 01:04:49,320
‎こう言え

1289
01:04:50,240 --> 01:04:53,440
‎“人生で１番長い
‎３分だったろ？”

1290
01:04:57,240 --> 01:04:59,760
‎今思えば ひどい計画だ

1291
01:05:00,560 --> 01:05:04,040
‎でも その時の僕は
‎彼を天才だと思った

1292
01:05:04,120 --> 01:05:06,120
‎人は選択を間違える

1293
01:05:06,200 --> 01:05:09,680
‎元妻８人に12人分の
‎養育費だって合法だ

1294
01:05:10,680 --> 01:05:13,560
‎72時間後
‎僕はドアの前にいて

1295
01:05:13,640 --> 01:05:15,240
‎彼女を待ってた

1296
01:05:17,000 --> 01:05:19,920
‎ヒールの音が聞こえてきた

1297
01:05:20,440 --> 01:05:23,360
‎同居人が“彼女が来たぞ”

1298
01:05:23,440 --> 01:05:27,880
‎僕は“２人いると変だろ
‎ズボンを履けよ”

1299
01:05:30,080 --> 01:05:30,920
‎ベルの音

1300
01:05:35,200 --> 01:05:36,040
‎ドア

1301
01:05:37,960 --> 01:05:39,360
‎彼女の目を見る

1302
01:05:41,960 --> 01:05:42,800
‎以上

1303
01:05:44,200 --> 01:05:45,400
‎俺の頭は…

1304
01:05:47,240 --> 01:05:51,840
‎彼女はもちろん
‎中へ入ろうとする

1305
01:05:52,760 --> 01:05:55,120
‎ドアを開けてもらったのに…

1306
01:05:57,320 --> 01:06:00,640
‎ベルを鳴らしたか疑う？

1307
01:06:00,720 --> 01:06:02,720
‎“他に誰か来るの？”

1308
01:06:03,600 --> 01:06:06,520
‎彼女が近づいて
‎パニックになった

1309
01:06:06,600 --> 01:06:08,680
‎入れてはダメだって

1310
01:06:09,240 --> 01:06:12,400
‎僕はひじで
‎彼女をブロックした

1311
01:06:12,480 --> 01:06:14,680
‎彼女は“大丈夫？”

1312
01:06:14,760 --> 01:06:17,240
‎もうイチかバチかだ

1313
01:06:18,000 --> 01:06:19,840
‎キスをしようとした

1314
01:06:19,920 --> 01:06:21,240
‎でもまるで―

1315
01:06:21,920 --> 01:06:23,160
‎ゾンビ映画だ

1316
01:06:23,840 --> 01:06:24,680
‎僕は…

1317
01:06:26,360 --> 01:06:28,920
‎近づくと彼女は後ずさった

1318
01:06:29,440 --> 01:06:31,520
‎思ったより遠い

1319
01:06:32,240 --> 01:06:34,800
‎“おやつが必要だった”

1320
01:06:35,560 --> 01:06:39,480
‎これ以上は
‎ケツの関節が開かない

1321
01:06:40,120 --> 01:06:42,560
‎キスも触れ合いもなかった

1322
01:06:43,640 --> 01:06:45,400
‎でも僕は言った

1323
01:06:46,000 --> 01:06:48,520
‎“人生で１番長い
‎３分だったろ？”

1324
01:06:49,840 --> 01:06:51,680
‎この口調で

1325
01:06:52,280 --> 01:06:54,720
‎まるで拷問してるように

1326
01:06:55,600 --> 01:06:59,200
‎“長い３分だろ
‎ジャン･ムーラン！”

1327
01:07:00,200 --> 01:07:02,680
‎おかしな僕に彼女は―

1328
01:07:03,480 --> 01:07:05,040
‎“１番長い３分？”

1329
01:07:06,360 --> 01:07:09,040
‎“この間の奇妙な
‎３分のこと？”

1330
01:07:11,280 --> 01:07:12,640
‎“キスするの？”

1331
01:07:14,000 --> 01:07:15,320
‎僕はとっさに―

1332
01:07:16,600 --> 01:07:17,920
‎“根拠は何？”

1333
01:07:19,400 --> 01:07:22,520
‎乳首を触って
‎別世界に行けない

1334
01:07:23,040 --> 01:07:27,160
‎“彼女が死ねば
‎２人とも救われる”と思った

1335
01:07:29,000 --> 01:07:30,040
‎“先に進める”

1336
01:07:30,760 --> 01:07:31,760
‎“特に僕が”

1337
01:07:32,400 --> 01:07:34,560
‎僕は失敗した　僕は玄関で

1338
01:07:34,640 --> 01:07:37,960
‎彼女は廊下
‎ドアが２人の間にある

1339
01:07:38,040 --> 01:07:39,960
‎そんな状況だ

1340
01:07:40,520 --> 01:07:43,360
‎死角の壁に誰かがいて―

1341
01:07:44,280 --> 01:07:46,160
‎その気配がする

1342
01:07:47,040 --> 01:07:47,880
‎声がする

1343
01:07:49,200 --> 01:07:50,440
‎“キスしろ！”

1344
01:07:51,560 --> 01:07:53,520
‎サッカーが下手なくせに

1345
01:07:54,040 --> 01:07:56,440
‎彼女が声を聞いてて

1346
01:07:56,520 --> 01:07:57,520
‎彼を見た

1347
01:07:58,920 --> 01:08:00,000
‎“同居人？”

1348
01:08:00,080 --> 01:08:02,160
‎僕は“えっ 何が？”

1349
01:08:02,240 --> 01:08:04,320
‎“同居人じゃないの？”

1350
01:08:07,640 --> 01:08:09,440
‎“パンツ姿の男性”

1351
01:08:10,760 --> 01:08:13,080
‎“だから
‎入れてくれないの？”

1352
01:08:13,600 --> 01:08:16,720
‎冗談なのか
‎問いただされてるのか

1353
01:08:17,240 --> 01:08:19,960
‎でも言葉どおり受け取って…

1354
01:08:26,640 --> 01:08:28,120
‎“誰もいないよ”

1355
01:08:29,600 --> 01:08:30,760
‎彼を否定した

1356
01:08:32,000 --> 01:08:32,960
‎文字どおり

1357
01:08:33,440 --> 01:08:35,440
‎彼はそこにいるのに

1358
01:08:35,960 --> 01:08:39,800
‎彼のハゲ頭を
‎ランプだと思うかも

1359
01:08:40,520 --> 01:08:41,760
‎僕はバカだ

1360
01:08:42,520 --> 01:08:44,760
‎言いたいことが言えない

1361
01:08:45,360 --> 01:08:47,920
‎ジョークにしようとしたけど

1362
01:08:48,000 --> 01:08:49,840
‎間が悪かった

1363
01:08:50,520 --> 01:08:51,760
‎“誰もいない”

1364
01:08:55,920 --> 01:08:56,760
‎マヌケだ

1365
01:08:58,080 --> 01:09:01,040
‎彼女はおもしろがって
‎“いないの？”

1366
01:09:02,240 --> 01:09:03,080
‎“そう”

1367
01:09:07,720 --> 01:09:09,400
‎“よく見えるけど”

1368
01:09:12,840 --> 01:09:15,040
‎“あの 初めまして”

1369
01:09:15,960 --> 01:09:17,960
‎“あなた実在してる？”

1370
01:09:18,480 --> 01:09:19,520
‎彼は―

1371
01:09:30,440 --> 01:09:31,680
‎“分からない”

1372
01:09:35,120 --> 01:09:36,880
‎“でも殻を埋める”

1373
01:09:47,600 --> 01:09:51,480
‎真実はもっとひどくて
‎彼は左を向いただけ

1374
01:09:51,560 --> 01:09:54,120
‎返事しなければいいと思って

1375
01:09:55,080 --> 01:09:57,040
‎彼女は僕を見た

1376
01:09:57,720 --> 01:10:00,160
‎僕の挙動を怪しんでた

1377
01:10:00,240 --> 01:10:01,640
‎ドアを押し―

1378
01:10:02,480 --> 01:10:04,160
‎中に入ってきた

1379
01:10:04,240 --> 01:10:05,440
‎自宅のように

1380
01:10:06,280 --> 01:10:08,720
‎僕を角に追い詰めた

1381
01:10:10,000 --> 01:10:11,400
‎僕の目を見た

1382
01:10:12,560 --> 01:10:13,480
‎するどく

1383
01:10:14,560 --> 01:10:15,560
‎フクロウだ

1384
01:10:19,160 --> 01:10:22,280
‎彼女は僕のふがいなさを
‎理解した

1385
01:10:23,320 --> 01:10:26,000
‎僕のＤＮＡではできない

1386
01:10:27,920 --> 01:10:29,320
‎彼女がキスした

1387
01:10:35,440 --> 01:10:36,800
‎僕は犬じゃない

1388
01:10:38,400 --> 01:10:42,960
‎まるで“上手に
‎ウンチできたね”って感じだ

1389
01:10:47,640 --> 01:10:49,120
‎何も感じなかった

1390
01:10:51,800 --> 01:10:53,640
‎“どうして？”

1391
01:10:55,000 --> 01:10:58,800
‎彼女の前で
‎石のように固まった

1392
01:10:58,880 --> 01:11:00,040
‎とても寒くて―

1393
01:11:01,240 --> 01:11:03,960
‎彼女も自分も遠く感じた

1394
01:11:04,040 --> 01:11:06,400
‎すべてから孤独だった

1395
01:11:06,920 --> 01:11:08,480
‎彼女はソファへ

1396
01:11:09,040 --> 01:11:11,120
‎僕も座った　僕の家だし

1397
01:11:12,200 --> 01:11:14,240
‎１～２時間話した

1398
01:11:14,960 --> 01:11:18,760
‎話してる時は
‎彼女に愛を感じる

1399
01:11:19,560 --> 01:11:21,520
‎でもキスでは感じない

1400
01:11:22,640 --> 01:11:24,480
‎彼女が帰る前

1401
01:11:24,560 --> 01:11:27,720
‎玄関で僕に
‎ゆっくりキスをした

1402
01:11:27,800 --> 01:11:30,160
‎さっきより何も感じない

1403
01:11:30,680 --> 01:11:32,080
‎彼女は言った

1404
01:11:33,040 --> 01:11:34,760
‎“また会いたいわ”

1405
01:11:35,600 --> 01:11:36,360
‎僕は―

1406
01:11:36,920 --> 01:11:37,480
‎“うん”

1407
01:11:41,400 --> 01:11:42,720
‎今回は大丈夫

1408
01:11:44,160 --> 01:11:45,360
‎戸惑った

1409
01:11:46,480 --> 01:11:48,920
‎中に入って １メートル歩く

1410
01:11:50,200 --> 01:11:52,440
‎ソファに座って考えた

1411
01:11:52,520 --> 01:11:54,360
‎頭をよぎった言葉は―

1412
01:11:55,960 --> 01:11:56,880
‎“ほらな”

1413
01:11:59,080 --> 01:12:00,640
‎“愛し方を知らない”

1414
01:12:01,720 --> 01:12:04,320
‎背筋が震えた
‎僕は信じこんだ

1415
01:12:04,400 --> 01:12:09,360
‎納得したんだ
‎僕は愛し方を知らない

1416
01:12:09,440 --> 01:12:11,840
‎父親もだったから仕方ない

1417
01:12:11,920 --> 01:12:12,960
‎そういうものだ

1418
01:12:13,040 --> 01:12:15,960
‎愛することが下手な人もいる

1419
01:12:16,040 --> 01:12:19,920
‎パンと同じで
‎他の人にはまずいこともある

1420
01:12:20,840 --> 01:12:22,080
‎塩が足りない

1421
01:12:23,720 --> 01:12:25,160
‎同居人が来た

1422
01:12:25,240 --> 01:12:28,240
‎すべて聞いてて
‎僕の肩に手を置き

1423
01:12:28,920 --> 01:12:29,960
‎ささやいた

1424
01:12:30,520 --> 01:12:32,120
‎“君は男になった”

1425
01:12:32,760 --> 01:12:33,840
‎“えらいぞ”

1426
01:12:34,920 --> 01:12:37,040
‎腹がキューとなった

1427
01:12:38,160 --> 01:12:40,400
‎彼が好きだったのか？

1428
01:12:43,520 --> 01:12:44,800
‎言いたかった

1429
01:12:44,880 --> 01:12:47,680
‎彼女とは順調で
‎子どももできて

1430
01:12:47,760 --> 01:12:51,480
‎毎週末ブランチを
‎食べに行くんだって

1431
01:12:52,720 --> 01:12:53,920
‎エッグベネディクトを

1432
01:12:55,080 --> 01:12:56,600
‎でも それきりだった

1433
01:12:59,320 --> 01:13:00,680
‎がっかりした？

1434
01:13:01,320 --> 01:13:03,280
‎僕の人生だぞ

1435
01:13:07,960 --> 01:13:09,320
‎ショーの初演が

1436
01:13:09,400 --> 01:13:10,640
‎少し前に

1437
01:13:11,200 --> 01:13:12,520
‎パンデミック前

1438
01:13:12,600 --> 01:13:15,680
‎楽しかったね　またやりたい

1439
01:13:17,120 --> 01:13:20,400
‎直前 僕は怖くなって
‎母に電話した

1440
01:13:20,480 --> 01:13:22,600
‎素直に怖いと言った

1441
01:13:23,760 --> 01:13:25,760
‎“自分じゃないみたいだ”

1442
01:13:26,520 --> 01:13:28,520
‎“気がふれてるのね”

1443
01:13:29,040 --> 01:13:30,680
‎“あなたはあなた”

1444
01:13:31,200 --> 01:13:33,600
‎“名前も表示されてる”

1445
01:13:34,320 --> 01:13:36,480
‎こういう時 母はかわいい

1446
01:13:37,000 --> 01:13:38,440
‎“ショーのこと？”

1447
01:13:38,920 --> 01:13:41,760
‎“どうだろう　たぶん”

1448
01:13:42,440 --> 01:13:43,880
‎“初演でしょ？”

1449
01:13:44,760 --> 01:13:48,480
‎“誰でも最初は
‎試行錯誤するものよ”

1450
01:13:49,080 --> 01:13:51,400
‎“いろいろ試せばいいの”

1451
01:13:52,080 --> 01:13:53,200
‎“初演ならー”

1452
01:13:53,720 --> 01:13:55,440
‎“失敗するはず…”

1453
01:13:55,520 --> 01:13:56,280
‎“やめて”

1454
01:13:57,200 --> 01:13:58,640
‎“一言多い”

1455
01:13:59,280 --> 01:14:01,680
‎まるでジャン･
‎クロード･ヴァン･ダム

1456
01:14:01,760 --> 01:14:03,480
‎母は“違う　つまり…”

1457
01:14:03,560 --> 01:14:05,520
‎“失敗をすればするほど―”

1458
01:14:06,360 --> 01:14:09,880
‎“成功できる”と言って
‎電話を父に渡した

1459
01:14:11,400 --> 01:14:14,640
‎息遣いが聞こえて
‎僕は身構えた

1460
01:14:14,720 --> 01:14:15,560
‎僕は―

1461
01:14:16,520 --> 01:14:17,360
‎“怖いよ”

1462
01:14:17,960 --> 01:14:19,920
‎感情を閉じる音がした

1463
01:14:21,280 --> 01:14:23,080
‎“ショーのことか？”

1464
01:14:23,160 --> 01:14:25,240
‎“その根拠は何？”と僕

1465
01:14:26,040 --> 01:14:28,240
‎“初演の後に電話しろ”

1466
01:14:28,320 --> 01:14:31,560
‎“話すのはすべてが
‎終わった後だ”

1467
01:14:33,640 --> 01:14:34,640
‎笑ったんだ

1468
01:14:35,760 --> 01:14:38,720
‎父親は電話で
‎奇妙な冗談を言う

1469
01:14:39,600 --> 01:14:41,400
‎でも僕も同じだ

1470
01:14:42,080 --> 01:14:43,760
‎話にのっかった

1471
01:14:44,280 --> 01:14:46,760
‎“すべて終わってからだね”

1472
01:14:47,320 --> 01:14:48,160
‎“了解”

1473
01:14:48,680 --> 01:14:50,600
‎“彼女が妊娠したら―”

1474
01:14:51,320 --> 01:14:52,720
‎“報告は出産後？”

1475
01:14:53,320 --> 01:14:54,480
‎父は―

1476
01:14:55,160 --> 01:14:55,840
‎“そうだ”

1477
01:14:57,320 --> 01:14:58,360
‎エゴの塊だ

1478
01:14:58,880 --> 01:15:01,320
‎どちらかが負けるまで続く

1479
01:15:02,320 --> 01:15:05,520
‎“彼女が退院したら
‎電話しろ”

1480
01:15:05,600 --> 01:15:08,680
‎“彼女自身が
‎父さんに電話するよ”

1481
01:15:10,200 --> 01:15:12,560
‎“赤子が電話すればいい”

1482
01:15:15,960 --> 01:15:18,280
‎父はさらにこう加えた

1483
01:15:19,440 --> 01:15:21,080
‎“彼女いないだろ？”

1484
01:15:22,920 --> 01:15:24,400
‎“できてから話せ”

1485
01:15:35,320 --> 01:15:38,160
‎僕は
‎“ショーで話すことは―”

1486
01:15:39,200 --> 01:15:44,080
‎“父さんと母さんに
‎ずっと言えなかったことだ”

1487
01:15:45,440 --> 01:15:46,280
‎父はー

1488
01:15:48,200 --> 01:15:49,760
‎“ゲイなんだろ”

1489
01:15:51,640 --> 01:15:53,560
‎僕は感情を閉じた

1490
01:15:54,720 --> 01:15:55,840
‎父は“何だ？”

1491
01:15:55,920 --> 01:15:57,280
‎僕は“言うなよ”

1492
01:15:57,920 --> 01:15:59,640
‎“言いたくない”

1493
01:15:59,720 --> 01:16:01,040
‎“言うなよ”

1494
01:16:01,560 --> 01:16:02,560
‎“言わない”

1495
01:16:03,760 --> 01:16:04,840
‎沈黙

1496
01:16:05,760 --> 01:16:06,840
‎父は―

1497
01:16:09,320 --> 01:16:10,800
‎“がんばれよ”

1498
01:16:11,560 --> 01:16:12,400
‎僕は―

1499
01:16:13,840 --> 01:16:14,680
‎“そっちも”

1500
01:16:18,520 --> 01:16:19,760
‎言いかけた

1501
01:16:20,480 --> 01:16:22,440
‎“ありがとう　おやすみ”

1502
01:17:27,840 --> 01:17:32,840
ママ パパ
ありがとう

1503
01:18:50,720 --> 01:18:53,720
‎日本語字幕　岩瀬 亜沙子



